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今日はタクシーの日

今日8月5日は、あまり知られてはいないかもしれないが「タクシーの日」
地域によっては、この日にタクシーに乗ると団扇なんかがもらえるところもある。

1912年(大正元年)8月5日、「タクシー自動車株式会社」が現在の有楽町マリオンが位置するあたりにおいて、T型フォード六台でタクシーの営業を開始した。
ドイツ製のメーターを装着して、初乗り運賃は60銭、今で言うと大体1,500円から2,000円ほどらしいから、まあまあ高価な乗り物だったのだろう。
現地には、碑のようなものでもあるのだろうか。
この「タクシー自動車株式会社」がその後どうなったのかは、調べてもわからなかった。

ちなみに、運転席の隣を助手席と呼ぶけれども、何故か。
1930年代のタクシーには、運転手の他に助手が同乗していた。
そのことに由来する。
運転手に代わって乗客の乗降の手助けをしたり、時には悪質な客から運転手を守る用心棒の役目もあったという。

現在、タクシーには、法人タクシーと個人タクシー、そして一部の地域ではライドシェアが認められている。
ライドシェアは、タクシー不足を補うためという名目で導入されている。
しかし、タクシー不足を補うためには、個人タクシーの門戸を広げることの方が効果的ではないかと思う。

現在、個人タクシーを開業するにあたっては、法人タクシーの経験が10年以上必要とされている。
他にもいろいろと条件はあるが、これがいちばんのネックだ。
そもそも法人タクシーに就職するのが、ある程度の年齢になってからの人が多い。
中には、定年退職して第二の人生として考えている人もいる。
そこから10年では、あまりにも長すぎる。
まずここをもっと短縮するべきだ。
もうひとつの問題は、すべての資格、条件をクリアしても、国土交通省の認可が下りないことだ。
そのために、すでに営業許可を受けている個人タクシー経営者の免許を高額な費用を支払って譲渡してもらうことが必要になる。
許認可権の弊害だ。

営業する方も、利用する方も、日本人の場合にはライドシェアよりも個人タクシーの方が抵抗が少ないだろう。
個人タクシーの条件の緩和、積極的な認可が必要だ。

さて、タクシーの歌もいろいろあるけれども、僕が好きなのは吉田拓郎の「真夜中のタクシー」
歌というよりも、乗客と運転手の掛け合いで進んでいくが、それがなんともいい。
また話題の内容も、ある年代以上に人には懐かしさで癒されるに違いない。


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