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本好きへ捧げられた30の問い

闇夜のカラスさんが本好きへ捧げる30の問いを用意してくださった。
本好きを自称する人なら、答えないわけにはいかないだろう。
僕も、その捧げられた問いに答えてみようと思う。
とはいえ、30問とは、なかなかの数だ。
それに、最近の新しい本、若い人の好むような分野とは距離がある。
特に変わり映えのない答えになりそうだけれども挑戦してみよう。
ただし、どうしてもこんな時には、少し見栄を張ってしまう傾向が僕にはある。
そんな姑息な自分をできるだけ閉じ込めて答えていきたい。

◆いま現在、読んでいる本
「覇王の家」司馬遼太郎
これまでなら絶対に読まないであろうジャンル。
しかし、今年の目標に、
・大河ドラマを見る 
・日本史を勉強する
があり、その一環として読み始めた。
学べば、日本史も面白い。

◆次に読む予定の本
「むらさきのスカートの女」今村夏子
「木曜殺人クラブ」リチャード・オスマン
特に読書計画などは立てていない。
学生の頃は、カレンダーにいつまでに何を読むなど書いて、まあ、大体はその通りには行かずに、また計画を立て直すと言うことを繰り返してきた。
基本的に、実行するよりも、計画好きではある。
今は、もう気ままに思いつくものを手にとっている。

◆積ん読のなかで1年後くらいに読むんじゃないかな?という本
「現代語訳 信長公記」
「論語」
「我はロボット」
「幼年期の終り」
論語は若い頃から、拾い読みではなく一度は通読しようとして挑戦しているが、いまだに果たせていない。
他は積読になっているので早いうちに読みたい。

◆手元にないけど近いうちに入手する予定の本
「三体」劉慈欣
何となく、評判が良さそうなので。

◆いつか絶対読んでやる予定、しかし予定は未定…の長編シリーズ
「失われた時を求めて」マルセル・プルースト
「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー
「失われた」は新潮社のハードカバーを学生時代に頑張って読んだが、1巻と2巻以降は読みっぱなし。
もう一度読むかなあ。読まないかなあ。
ドストエフスキーの長編は、絶対にもう一度くらいは読みたい。
「ガルガンチュアとパンタグリュエル」フランソワ・ラブレー

◆今の私を作っている基礎だと思う本、または作家
江戸川乱歩の少年探偵シリーズ
「巨人の星」
「プレイボール」
「キャプテン」
安部公房
パトリック・モディアノ
ロブ・グリエ
ミシェル・ビュトール
「物語の構造分析」ロラン・バルト
オー・ヘンリー
アーウィン・ショー

◆大人になって読んで、これ子供の頃に読みたかったなあと感じた本
「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」ブレイディみかこ

◆子供の頃に読んでおいて良かったなあと思う本
「千本松原」岸武雄
小学生の5年の時だったか、青少年読書感想文コンクールの課題図書になっていて、この感想文で入賞した。
いずれ、この本については何か書きたいと思うが、ラストは小学生に読ませるには少しシリアス。
でも、当時に読んで、良かったと思う。

◆子供(1〜12歳)のころ大好きだった本/シリーズ
江戸川乱歩の少年探偵シリーズ。
「巨人の星」
「あしたのジョー」
「天才バカボン」
「巨人の星」は、長嶋茂雄の入団式で魔送球を投げつけるところから、パーフェクトゲームまで、講談のように語れるよ。

◆思春期のころ大好きだった本/シリーズ
思春期をいつにするかではあるが、前後の質問から13歳から15歳とすると、横溝正史なんかを読んでいたような。
そうだ、当時は武者小路実篤とか、室生犀星とか、島崎藤村とか、佐藤春夫とか、そんなのも読んでいたなあ。
エドカー・アラン・ポーにも熱中していた。

◆16〜20代前半のころ大好きだった本/シリーズ
安部公房
カフカ
パトリック・モディアノ
ロブ・グリエ
ミシェル・ビュトール
ロラン・バルト
シリーズではないが、安部公房からカフカなどのいわゆる実存主義文学にのめり込んだ。
次に、いつの頃からか僕は芸術は形だと考えていたので、そこからロブ・グリエなどのヌーボーロマン、アンチ・ロマンにのめり込む。
さらには、ソシュール、ロラン・バルトの記号論からの構造主義。
浅田彰の「構造と力」が大ヒットした時代。
1980年代前半は、まだこんな哲学書がベストセラーになる時代だった。

◆30代以降、大好きな本/シリーズ
結婚してからは、読書量は急激に減っていく。
軽く読める?推理小説などに。
そんな中でも、コリン・デクスターのモース警部シリーズにはまっていた。
「でかしたぞ、ルイス君」と言いながら突っ走っていく、まさに天才。
あとは、ビーター・ラヴゼイなど。

◆現在、最も気になっている作家
市川沙央

◆ぜったいに読みたい本
「老子」
「三体」
「モンテ・クリスト伯」アレクサンドル・デュマ 再読
「精神現象学」ヘーゲル

◆持ってることが自慢できる(?)お宝本
新潮社のカフカ全集全12巻
学生の頃に刊行が開始され毎月買って揃えたので、全巻初版。
先日、実家に帰った時に、6巻の「城」だけがなくなっていた。
多分、大学院の甥っ子が持っていったに違いない。
他にも、ネルヴァル全集や、ユリシーズなど、いろいろある。
旺文社文庫の箱入りのも何冊か。

◆ 実際に会って話をしてみたい作家はいますか?
(既に亡くなった作家も含む/外国語の言葉の壁はないものとする)
やはり、安部公房とパトリック・モティアノ。
あと、ロラン・バルト
あ、丸山健二も。

◆今までに読んだことがあるもので「これ自分がプロになって書き(描き)たかったやつ!」と強烈に感じた作品
「パリ環状通り」パトリック・モディアノ

◆生まれ変われたらなってみたい既存の作家
故人でよければ、やはり安部公房
あとは、鴨長明とか。
なんかのんびりできそう。

◆定期的に読み返す本
「クリスマス・キャロル」チャールズ・ディケンズ
「賢者の贈り物」オー・ヘンリー
毎年、クリスマスが近づくと読み返す。
「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ
何故この作品を読み返すのかは、また別に書きたい。
「星の王子さま」
なぜかこの本を読み返したくなる人は多いのでは。

◆一度読んで、これ以上はいいかなと感じた本/作家
まあ、いっぱいいます。

◆ぶっちゃけ苦手な分野の本/作家
専門用語がいっぱい出てくるSF

◆ぜひ映像化してほしい本/作品
「ある青春」パトリック・モディアノ
「死の記憶」トマス・H・クック

◆ぜったいに映像化して欲しくない本/作品
いっぱいあります。

◆「巨匠」という言葉からイメージする作家
ピカソ

◆「偏愛」という言葉からイメージする作品/作家
三島由紀夫
谷崎潤一郎
川端康成
バタイユ

◆ 一週間入院する自分と同年代の友人に差し入れるならこれって本/シリーズ
「死ぬことと見つけたり」隆慶一郎
僕と同年代なら、そろそろ入院する時には覚悟をしておくべきだろうと。

◆ 外国に移住する自分と同年代の友達へプレゼントするならこれって本/シリーズ
「忘れられた日本人」宮本常一

◆元気を出したい時に読む本/作家/ジャンル
茨木のり子詩集
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」Jam
モンドリアン画集

◆もし自分がオーナーになったらこんな店にする!という妄想の本屋
「深夜食堂」のような本屋。
人々の寝静まる頃にひっそりとオープンする。
棚はないが、用意できる本なら何でも用意するよ。
コーヒーも飲めるし、アルコールも出すさ。
ただし、アルコールは3杯までね。

◆いま思いつく「オールタイムベスト10冊」
(お題/ジャンルは自由でかまいません)
ノンジャンル、本日現在
「百年の孤独」ガルシア・マルケス
「ユリシーズ」ジェイムス・ジョイス
「パリ環状通り」パトリック・モディアノ
「時間割」ミシェル・ビュトール
「フランス革命史」ジュール・ミシュレ
「恋愛のディスクール・断章」ロラン・バルト
「審判」カフカ
「渚にて」ネヴィル・シュート
「終りし道の標に」安部公房
「黒田三郎詩集」


とりあえず、答え終わった。
この30の質問に答えるのは、自分の人生を振り返るようで楽しいひとときだった。
描き終わってから、あんな作品もあった、あの作家もいたなどと思いだしてくる。
それはまたあらためて考えてみよう。

楽しい時間を、闇夜のカラスさん、ありがとうございます。


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