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渡邉義浩先生を勝手に大絶賛 纏向学フォーラム2022

今日は、東京国際フォーラムで、桜井市纒向学研究センター設立10周年記念 東京フォーラムⅨ「纒向学発信!」「卑弥呼 共立」 を拝見してきました。
シンポジウムのパネラーに渡邉義浩さん、寺沢 薫さんが名前を連ねており、古代史ファンにはたまらない会でした。
 なかでも、渡邉義浩先生には、以前から注目。
中国文献の専門家の立場からいい感じで日本の古代史に切り込むところと、語り口調が、専門的なのにシロウトにもわかりやすいのが、ほんとにステキなんです。
 TVだと、大昔の「BS歴史館」や爆笑問題の「邪馬台国サミット」にも出っていました。 基本スタンスが、歴史家や考古学の分野はわからない。あくまで「魏志倭人伝」を含む文献や中国の情勢から、当時の倭国について推察する、とうかた。 考古学を否定するでも、知ったかするでもない、潔さがかっこいいんですよね。

BS歴史館

TVより深堀

やはり、時間の長いシンポジウムなので、TVより深堀した話が聞けました。
「三国志は日本の為にかかれたわけではない」というところから、当時の中国情勢から日本がどういう風に見られたのか、というところが面白いんですよね。 邪馬台国の議論って日本国内のことにばかり着目しちゃいますが、外から見る、という事に気づかせてくれるんですよね。

①「共立」に中国が介入?


 当時の日本に乱立した無数のクニが、共通の言語をもっていたとは思えない。 ただ、それぞれが中国との交易をしているので、中国語は話せたはず。なのでそこに中国が仲介なり、介在していた可能性がある。なんなら人事介入もあったっておかしくない。

②「共立」という表現は、中国では良い意味ではない。

魏志倭人伝が書かれた中国本土では、一強の国の皇帝が力を持っているのが一番バランスのよい状態で、宰相なり、多数の小国の首長が、だれかを「共立」するのは国力が弱い状態を示している。 その「共立」という言葉を使っているのは、倭国が弱い状態にあった。もしくは、卑弥呼の出た近畿が弱い国であったというのが、文献を記した人物の耳に入った、または目に映っていた可能性がある。

 中国史と、文献に精通した渡邉義浩先生ならではの深い話しでした。

失礼ですが、パネラー4人いたけど、寺沢さんと渡邉義浩先生だけの対談が聞きたかったですわ。壇上でもお二人で仲良くお話されって、その話がききてー!て思いました。



 


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