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写真で綴る青春18きっぷの旅 #4 新府城(お盆なのでちょっと不思議な体験付き)

夏と春はあてもなく18きっぷを買って、気分と天気と体力で行先を決めて、基本日帰り旅をしていました。記録にとってなかったんで、今更ですが、2020年夏分から綴ってみます。
2020年夏 4回目は山梨へ向かいました。

ルート

東京→中央線→甲府乗り換え→新府
新府→甲府(甲府城立ち寄り)→東京
(切符を買った場合:2640円x2=5280円)

目標は「新府城」

そもそも行先を決める際には
・駅から歩ける観光地がある
・歴史的に興味のある場所である
を条件にしていますので、なかなか条件にあうところは少なくなってきました。今回は大河ドラマ「真田丸」で平岳大さんが演じていらして注目された武田家最後の当主「武田勝頼」に縁の場所・新府城のある「新府」へ。
中央線沿線です。たいていの場合は「甲府駅」で松本方面への電車に乗り換えます。

駅前 何もない

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ローカル線いくつか乗ってますが、これはキました。
中央線なのに、改札無し、無人、トイレなし、屋根なし。
当然売店無し・・。降りる人無し。
「やーすごいとこ来ちゃった感」にワクワクします。
集落はあって農家っぽいおうちが点在しています。
しかしお盆中日だからなのか、なのになのか、人が全然いません。
ジリジリと太陽が照る中、新府城への道を進みます。

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集落を過ぎて道がふた手に分かれます。道案内の看板は、左側の鳥居方面を「←新府城」としていますが、少なくとも今日は誰ひとり通った気配がなく朝露に濡れた蜘蛛の糸が見えたので、ここは右を選択。車も1台は通れそうな道をすすみます。

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5分ほどで駐車場に着きます。
うーん車の1台もありません。誰もいません。
案内板には車道を渡って左に進むと本丸の神社への階段があるように記載があります。
車道をくだっていくと結局先ほど左に行った場合にぶつかる神社への登道に行きあたります。

急な長い階段

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凄い段数です。急です。ほかの人のブログによると200-300段はあるそうです。酷暑の昼間にはつらい。
周りに誰もいないので(駅からここまで人間に会ってない)ぜーぜーはーはー言いながら登りました。
頂上に到着すると

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神社の社殿がありました。
周辺に木がありうっそうとしています。
お賽銭を投げ入れて参拝していると背後に人の気配。
振り向くと頭に笠を被った男性が今私が登ってきた階段を上り終えて神社の横を通り過ぎるところでした。かぶっているのはお地蔵さんにかぶせるような笠です。
このタイミング・・。私が階段に居る時には下には誰もいなかったけど。。
そして笠で手ぶら・・。息も切らさず速足で本丸方向へ進んでいきました。
私は基本オカルトは信じないし、死後の世界は無い派なので、気にしないことにして参拝を終え社殿の後ろに広がる本丸へ。

本丸は草原と化す

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何かの記事には「本丸は公園になっている。トイレもある」とありました。が、真夏過ぎたんでしょう・・。草が伸びて単なる草原になっています。
土塁がめぐらされているような気もするけど、草丈がありすぎてわかりません・・。そしてトイレはありましたが、入る勇気無し・・。

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資料がなさそうだったので↑を印刷して持参してました。
とにかく二の丸だけでも行こうと進みますが、クマとまではいかないけど、イノシシが出ても驚かないくらいの雰囲気です。

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はい、これ二の丸です?雑木林ではないです、はい。
二の丸から馬出につながる通路はうっすら人が過去に通った跡がありましたが、今、もし蛇にかまれても助けを求められない環境ではこれは進めない・・。それにしてもさっきの笠の男性はどこへ行ったんだろう?と
一旦二の丸と本丸のつなぎ目で持参した地図を眺めていると今私がでてきた二の丸からさっきの笠男が・・・。
トレイルラン??のようなスピードでこちらに向かってきます。
目が合うと「こんにちは」と挨拶をしてくれました。
足はありましたので、この世のものだとは思います。日に焼けた青年にみえました。しかし笠・・。
どこにいたの?二の丸にはいなかった?馬出はうっそうとして好んで入る感じではないけど・・。そもそも全然足音がしないのだけど・・。
今日?あーお盆の中日だけど・・。
大丈夫、私オカルト信じませんので。
気を取り直して地図を眺める。この地図通りなら二の丸から登城口につながる道があるはずだけれど、草で全く分からない。
一旦山をおりて地上を登城口までまわるしかないか、と戻りつつ、勝頼公と一門の慰霊碑を拝見。

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新築の新府城を捨ててその後滅亡してしまう武田一門。時が早すぎましたな・・。それにしてもさっきの誰なんでしょう?と心でつぶやきつつ本丸を後にします。

登城口に行けない・・

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結局駐車場近くまでもどって、登城口への道を進みます。
私が今回参考にしたのはこの記事なんですが

季節が違うので風景が全く違います。

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確かにコンクリートが打ってあり案内板もある広場はあるのですが、その先はまた草ぼうぼうで進めません。進めないことはないんでしょうが、堀に面しているのでどこが区切りか草で分からないし、蛇ぐらい余裕ででそうで断念。

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ギリギリところから水堀の向こうの城壁をみたところ。
先述の記事と同じ場所とは思えないうっそうぷりで、城の見学はここまで断念4。
どうやら桃の花が人気の様でその時期であれば、草も刈られて登城口に近づけそうです。
夏はいろんな意味でおすすめしません。ええ。

電車は1時間に1本

中央線ですが甲府以北は本数が減るので、新府駅に止まるのは1時間に1本です。結局城を満喫できなかったので時間が余ってしまい集落へ

カーブミラー豊富な集落

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農家が点在してる集落ですが、やたらとカーブミラーがあります。
そんな車通りも人通りもないのにこんなに要るのか?というほど。
映え写真撮影にはぴったりなので、パシャパシャと撮り歩いていると電車の時間が来ました。

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トイレと食事は甲府駅で

先ほども書きましたが本丸のトイレは女性にはちょっと厳しそう。
集落には売店もありません。
食事もトイレも手前の甲府駅で済ますのが得策です。

ついでに甲府城

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電車で20分ほどもどると甲府駅です。そのまま東京行きに接続がありましたが、トイレも食事も新府ではできてないので下車。
ついでに駅前の甲府城を見学しました。
駅からほんとに近いですよね、甲府城。
櫓は内部見学が可能です。入り口にいるおじいさんは気さくで、新府の帰りだと告げると
「それは暑い中ご苦労さんでしたな」とねぎらってくれました。
今日初めての人類との会話?なんでしょうかね、これ。

東京から3時間強ですが日帰り旅にはピッタリな山梨
ぜひどうぞ。

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