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WITH ALS 武藤氏に”やられた!”パラ開会式で恋して

私、高校野球以外のスポーツ観戦に興味がなく、オリンピックは開会式含め、一切みておりませんでした。五輪反対とかではなくて、「興味がない」という、シンプルで無ポリシーな人でございます。
ついでに、音楽にもアーティスティックな活動にも興味がないツマンナイ人間です。誰かのファンってことは生まれてこの方ないです。
ついでに、感動しにくく、熱中しにくいというツマンナイ人です。なので、流行りものは「みんなが感動するものに、熱中できない自分を発見することになって落ち込む」という理由で基本、遠ざけてます。
 そんな、ツマンナイの煮込みみたいな人間マーコ。

昨日、昨日、やられました。ガツン!と!この方に。その名は武藤将胤

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パラリンピックの開会式も当日は興味がなくてみていなかったのですが、
夜にネットで「ジブリ感サイコー」「五輪より全然いい!」「泣いた!」などポジティブな情報が多かったため、翌朝の1時間版を録画。一日遅れで拝見しました。ステージパフォーマンス後半に出てくるデコトラのオーナー席に座っているこの方に、心臓ぶち抜かれました! 話題になってた布袋氏なんて目じゃない存在感!
 見ていない方のために解説ですが、 主人公の片翼の飛行機の少女が「飛ぶ勇気がない!」と悩んでいるところに、布袋のバンドを載せたデコトラが現れて、音楽とダンスで勇気づけるという流れです。

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武藤氏が映るのは、
①少女と対峙して悩みを聞いて、それを「ふふん」と軽く嘲笑するところ。 ②「それでは・・」というかんじで、布袋氏らのバントを呼び込むところ
③勇気づけられた少女が飛び立とうとする真正面で「飛べるよ、ほら」的に見守るところ
 座った体制のまま、姿勢は全く動かさず、表情だけで、豊かに心情が表現されていて、①と②と③ ほんと見事に演じ分けてるんです。
声も出さず、微動だにしませんが、世界を差配してるかのような存在感。支配者!という重厚感。

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「障害で動けないのかな?それにしてもすごい演技力。歌手?俳優さん?誰だろう、この人!」とググって・・・
WITH ALS・武藤将胤・・・
ALS 。故ホーキング博士の患っていた病。全身の筋肉が衰える難病です。
やられた、完全にやられました。私はALSの方に「表現豊か・表情が素晴らしい」と賛辞をおくっていたのです。 
それが失礼なのか、なんなのか、もうわかりません。ただ一つ言えることは、それが「武藤将胤」という人の力で、私はその力に虜になったということです。
 調べると武藤将胤氏は、もともとミュージックアーティスト(語彙力!!)で、その界隈では有名な方の様です。2014年にALSを発症しますが、テクノロジーを駆使して表現を続けています。すでに声は失われ、想像するに、表情筋もすべては動かせないと思われます。今は視線をつかったキーボードツールで自己表現を続けていらっしゃいます。(その他まだまだ調べまくりましたが割愛)
 表現を続けている方の力なのでしょうか?普段は文字を紡いでいる強い視線にすっかりやられてしまいました。

興味をもつきっかけとしてのパラ

無感動のマーコの心も動かすのがパラリンピックなのでしょう。
今日最寄りの駅でブラインドサッカーのパネル展示がありました。
普段のマーコなら通り過ぎるはずです。「自分に関係ないから」
でも、あの開会式を見たあとは自然と足が向くのです。
それがパフォーマンスのチカラなのですね。
武藤将胤氏の普段のパフォーマンス活動もコロナ禍でなかなかできていない様子です。 早く収束して、あの武藤さんの発する力が、多くの方に行き渡るよう願ってやみません。

 ※ALSを患うかたに不適切な表現でしたらお詫びいたします

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