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ドラマの進行にあわせて「太平記」ゆかりの地を巡る#2

先週の日曜日の放送は「楠木立つ」でしたね。
鎌倉ぜんぜん絡まなかったので、鎌倉の太平記スポット紹介ならず・・です。
この画像は皇居前の楠木正成像です。武田鉄矢の面影はなしですが・・。

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これを皇居前でみつけてちょっと考えてしまったのですが・・
後醍醐天皇ーー南朝
楠木正成ーー南朝のために戦ったヒーロー
今上陛下ーーー北朝のご子孫
なんですよね。このあたりは高校で日本史を選択してる程度の知識で分かる話なんですが・・。
室町時代初期に南朝と北朝の天皇が2名立つという時代が続きます。
室町時代当時、足利義満が、また明治初期に明治天皇も「南朝が正統」と決定づけました。当時の北朝の天皇には「北1代」と代数が割り振られています。分列していた最後の南朝の天皇が北朝の天皇に譲位したのが今の天皇陛下の系譜につながっているのです。それなら北朝が正統のような気がしますし、今より天皇の権威を強めたい明治時代なら更に北朝正統を強調しそうなものですが、江戸幕府と攻防戦を終えた新政府には「(鎌倉幕府)倒幕に寄与した南朝」という意味あいが必要になったからなのかもしれません。
そのため明治初期には南朝の天皇に貢献した人物の墓所や神としてまつるための神社ができてたりします。

南朝 is 正義!的な感じですね。
先述の「日野俊基」をまつる葛野原神社が明治初期に建てられたのもその影響なのです。
なので打倒幕府に立ち上がった南朝に組した楠木正成は皇居に像があって当然、になるんですよね。

さて今週の太平記は近畿が舞台のようですね。
「笠置落城」
楽しみです!

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