低糖質食材はダイエットに適しているのか考えてみた。
皆さま、こんにちは。
まーくんです。
最近、スーパーやコンビニで低糖質食材をよく見かけます。
「太らない!」とか「ダイエットできる!」なんて勢いで、お昼ご飯に低糖質食材を選択されている方も多いのではないでしょうか?
しかしここで考えてみたいのです。低糖質食材は、本当にダイエットに適しているのだろうか?
本日は、パーソナルトレーナ養成スクールで勉強中の僕が、低糖質食材がダイエットに適しているのかについて考えてみます。
糖質とは3大栄養素の1つである
3大栄養素とは、炭水化物、脂質、たんぱく質の総称です。
これらはカロリーを持っており、人が活動するためのエネルギーになります。
人は食事によって3大栄養素を摂取しております。
炭水化物、脂質、たんぱく質の役割をそれぞれまとめてみます。
炭水化物(糖質)
筋肉を動かすのに最も頻繁に使われるエネルギー源です。
脳や神経、筋肉が活動する時にはエネルギーが必要になりますが、その時にメインで使われるエネルギー源が糖質(グルコース)です。
血液中のグルコース量は「血糖値」と表現されます。
血糖値が低い状態(低血糖)が危険な状態と言われるのは、脳や神経のエネルギー源であるグルコースが少ない状態だからです。
また、グルコースは、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されます。貯蔵しきれなかったグリコーゲンは、皮下脂肪や内臓脂肪に変換されます。これが「太る」ということです。
脂質
体脂肪という言葉からもイメージできますが、脂質は貯蔵型のエネルギー源です。
グリコーゲンが枯渇した時や長時間の運動時にエネルギー源になります。
ダイエットしてもすぐに脂肪が落ちないように、脂肪はエネルギー源になるまでに時間がかかります。そのため、人が活動するときのメインのエネルギーにはなりにくいです。
たんぱく質
体の構成要素です。
筋肉や爪、骨など、あらゆるパーツを構成するために必要不可欠です。
人が体を動かすためには、筋肉が必要です。
骨に付着した筋肉が収縮することで、体を動かすことができるからです。
筋肉を構成する主成分であるたんぱく質は、人間に欠かせない栄養素であることは理解していただけると思います。
低糖質食材は低エネルギー食材
人の活動とは、脳や神経、筋肉が活動することです。
この時にメインのエネルギー源になるのが糖質です。
つまり低糖質食材とは、人が活動するためのエネルギー源が少ない食材ということです。エネルギー源が少ない状態が続くと人の体にとって良くない現象が起きそうだということは容易に想像がつきます。
その1つが「糖新生」です。
糖新生とは、糖質以外の物質から糖質を生成することです。
人の脳や神経は糖質をエネルギー源にしているため、人は低血糖状態に非常に弱いです。低血糖状態になると、糖質以外の物質から糖質を生成する「糖新生」が起きるのです。
糖質以外の物質には、たんぱく質(アミノ酸)も含まれます。
たんぱく質は筋肉の構成要素です。
つまり、低血糖になると、筋肉を分解して糖質を生成する現象が起きます。
人の基礎代謝の約20%は、筋肉(骨格筋)が占めていると言われています。
糖新生により筋肉が分解されていくと、筋肉が減ります。
基礎代謝の20%占める筋肉が減るわけですから、当然、基礎代謝が落ちていきます。消費できるエネルギー量が減るということは、太りやすい体になるということです。
まとめ
ここまでの内容を簡単にまとめてみます。
人が活動する際のメインエネルギーは糖質である。
糖質が不足すると、糖質以外の物質から糖質を生成する糖新生が起きる。
糖新生により、筋肉が分解される可能性が高い。
筋肉が分解されることにより基礎代謝が落ち、太りやすい体になる。
これらのことから、「低糖質食材はダイエットに適しているか?」という問いに対しては、「適していない」と考えます。
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