ブランド戦略に欠かせない商標登録の活用
株式会社マークルデザイン
ブランディングディレクター・弁理士
潮﨑 宗
「商標は登録さえしておけば安心」と思っていませんか？実は、それだけではビジネスにとって十分な対策とは言えません。
商標登録はただのスタート地点。商標登録の本当の価値は、むしろその後の活用にあります。本記事では、知っておくべき商標登録の驚くべきメリットと、登録後の効果的な活用法について詳しく解説します。商標をただの権利として持つだけでなく、ビジネスの成長を加速させるための強力なツールとして活用しましょう！
（１）商標登録の当たり前とその誤解
「商標はとりあえず登録さえしておけば良い」と考えている方は少なくないでしょう。確かに商標登録はブランドを守るための第一歩ですが、それだけで本当に十分なのでしょうか？この問いに答えるためには、商標登録がもたらす真の価値を理解する必要があります。
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（２）それは本当なのか？ 商標を登録するだけでは足りない理由
商標を登録するだけで十分という考え方は、とてももったいないと思います。他社が、自社の商品ネーミングやロゴを使用してビジネスをしているときに、これを野放しにしてしまうと、潜在的な顧客を奪われるということになりかねません。商標登録後にその権利を積極的かつ的確に活用することで、単なる防御策を超えて、ビジネスの発展に寄与することができます。
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（３）商標登録の価値は、登録後の活用方法にある！
商標登録後にどのようにその権利を活用するかが、ビジネスの成功を左右します。商標登録のメリットを最大限に引き出すためには、以下のような具体的な活用方法があります。
1. ブランディング戦略の強化
登録商標を積極的に使用し、一貫したブランドイメージを構築することが重要です。これにより、顧客からの信頼を得て、ブランド価値を高めることができます。ここで、「国からお墨付きをもらっている商標である」ということを誇示すべく、「®」マークをつけて使用することをお勧めします。実は、私たちも、ロゴマークの図形商標と「マークルデザイン」という文字商標について商標登録を取得しており、きちんと「®」を付けて使用しています。
2. 模倣品対策
商標権を持つことで、他社による模倣を防ぐことができます。税関での差し止め措置などにも活用することで、模倣品の市場流通を効果的に防ぐことが可能です。
3. ライセンス供与による収益化
商標を他社にライセンス供与することで、新たな収益源を創出することができます。ライセンス契約を通じて、ブランドの影響力を広げつつ、ロイヤリティ収入を得ることが可能です。
4. M&A時の価値向上
商標権は企業の無形資産として評価されます。M&Aの際に商標権があることで、企業価値を高めることができ、交渉を有利に進めることができます。
5. 海外展開の基盤として活用
国内での商標登録を基に、海外でも商標権を取得することで、グローバルなブランド保護を実現することができます。これにより、海外市場でも安心してビジネスを展開することができます。
〈まとめ〉
商標登録はビジネスを守るためのスタート地点でしかありません。本当の価値は、その商標をいかに効果的に活用するかにあります。
商標登録をただの義務として終わらせず、ビジネスの成長を加速させるためのツールとして活用しましょう。
ぜひ、商標というツールを使って、あなたのビジネスを次のステージへと導く計画を立ててみてください。
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