短期トレンドに底入れ条件が揃う【転ばぬ先のテクニカル】

25日線超えも13週線がレジスタンス

29日の東京株式市場は続伸となりました。日経平均は75日線を突破し、25日線をも伺う展開。先週金曜日の662円幅の急落を、この2日間で取り戻しましたが、25日線を超えても13週線(3万2445円)が強力なレジスタンスとして意識されることでしょう。

中期トレンド転換ポイントは8月1日高値超え

6月高値以降は上値も下値も切り下げる三段下げとなりました。この下げで中期トレンドが転換するポイントは8月1日高値の3万3488円を超えることです。お伝えしてきた8月17日前後の日柄変化日で日経平均は反転しましたが、それが即、右肩上がりの上昇相場に転換するということではないのです。

13週線回復までは戻り売り

たまたま以前からお伝えしてきた3万1500円近辺安値が日柄変化日に該当したため、わたしは落ちてくるナイフも拾うとして強気をお伝えしてきました。ただ、3万2446円に走る13週線を回復するまでは戻り売りでしょう。

恐らく当面は往来相場

ただし、短期トレンドにおいては75日線や25日線を回復しだし、日足のパラボリックも陽転し、MACDもゴールデンクロスを示現。新値三本足も陽転転換してきたことで底入れ反転条件は揃っています。恐らく当面は3万1500円~3万2400円での往来相場になるのではないかと思っていますが、13週線を抜け出せば、そこより強気対処ということになりましょう。

個別銘柄の選択は難しく

ただ、個別銘柄の選択は難しくなってきました。このところ先導株の動きが悪くなってきています。例えば半導体株などはエヌビディアの決算で急騰しましたが、上昇は1日だけでした。バフェット銘柄で湧いてきた五大商社株もこのところ13週線を割り込み5週線がデッドクロスしています。インバウンド関連銘柄は福島の原発処理水の海洋放出に中国が反発したことで、中国からの団体客が思ったほど来ないのではといった憶測で急落するものが出てきました。

強い銘柄の押し目を丹念に拾う

今までけん引してきた業種の動きが悪くなってきており、週足で右高上りを保持している強い銘柄の押し目を丹念に拾うほかないようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?