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飛行機✈️とロケット🚀と風の時代

 2020年、航空業界は大ダメージを受けました。一方で、宇宙開発は新たな時代へと踏み出しました。同じ「空を飛ぶ」でも真逆の結果になった一年でした。

 航空業界がダメージを受けた理由、それはもちろん新型コロナウイルスですね。近年、旅行代金も下がったため、海外へのアクセスは良好でした。2020年は、その自由がなくなりました。ですが完全に海外とのアクセスが断たれたわけではありません。今はインターネットがあります。最新情報をチェックしたり、SNSをしたり、動画を見たり、海外に住む先生に語学を習ったりすることは可能です。もちろんネットショッピングもできます。制限されているのは、「実際に行くこと」です。その結果、航空業界が大ダメージを受けました。

 一方、2020年は宇宙開発にとって歴史的な一年でした。SpaceX(スペースX)社が、米国の地から約9年ぶりに有人宇宙飛行を成功させました。宇宙開発といえば、以前は国家が主流のビジネスでした。しかし、今回は民間宇宙開発会社が有人飛行を成功させたわけです。これを機に、宇宙ビジネスはどんどん展開される予定です。国際宇宙ステーションの民間利用も進められることになり、映画撮影も計画されています。このように宇宙開発にとっては飛躍の一年でした。

 飛行機もロケットも空を飛びます。どちらも「風の時代」らしいキーワードです。それなら「新型コロナウイルスでも航空会社は盛況だった」というようなニュースを期待したいところですが、実際はその逆です。なぜなのでしょうか?

 「風の時代」というので、いろいろな業界で分析してみました。多くは「地の時代、風の時代」で納得できる結果を得られるのですが、航空業界だけは答えが見当たりません。そこで、こういう考え方をしてみました。そうするとちょっと興味深い結果が出てきました。

 スペースX社は、現在100人乗りの大型ロケット「Starship(スターシップ)」を開発しています。これは地球から月・火星に行くためのロケットです。年末にSN8というプロトタイプの打ち上げ実験が行われ成功しました。Starshipは、運用がスタートすると、地球から月・火星への輸送のみならず「Earth to Earth」も計画しています。つまり「地球から地球」です。例えば、「ロサンゼルスから東京」などです。同社の発表によると、多くのエリアは30分前後で移動できるそうです。とても便利ですね。

 もし仮に、今、StarshipのEarth to Earthが運用されていたら、どうだったでしょうか? 新型コロナウイルスの影響を受けて、ビジネスになっていなかった可能性がありますね。しかし、月や火星に行くビジネスはきっと進んでいたと考えられます。

 では、なぜ、「空を飛ぶ」乗り物において、地球と地球を結ぶ飛行機は大打撃を受け、地球と宇宙を結ぶロケットは新たな時代への転換を迎えたのでしょうか? 「地の時代」に結びつけて強引に考えるなら、「地上と地上を結ぶう輸送機」だったからとも考えることができますね。それに対しロケットは、「地上と宇宙空間を結ぶ輸送機」です。確かに後者の方が「風の時代」っぽいです。

 ちょっと強引な結びつきと感じられたでしょうね。確かに私もそう思います。ただ、2020年から現在にかけて、同じようなものを提供していても、「地のようなビジネス」の方は苦戦し、「風のようなビジネス」の方が成功している傾向が見受けられます。調べていくととても面白い!

 続きは、また次回お話しましょう🤗

* 最新情報を追加 *

 以前は面白い話題があったら随時書いていた「風の時代のマーケティング」ですが、順序立てて理論的に執筆していこうと思い、2021年2月から連載にしました。ご興味のある方はぜひお読みくださいね。


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