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マーケティングは「会社全員」によるチームワークです❤️
「ターゲットを定める」の回では、日本人全員を相手にするのではなく、ある特定の層に絞って商品を作る方がいいというお話をしました。
「ターゲットを定める」ということは、色々メリットがあります。
皆さんは「スターバックス」と言われたら何をイメージしますか?🤔
「あ、車を売っている会社ね🚘」と思う人はいないでしょう。誰もが「スターバックス=コーヒー☕️」と認識します。つまり「スターバックス」の会社のイメージは、車ではなくコーヒーなのです🔎
他に「スターバックス」といって出てくるイメージは何がありますか❓
・こだわり
・バリスタ
・一般的なセルフサービスのお店より高い
・オシャレ
・美味しい
人それぞれ違うでしょうが、このようなイメージが多いのではないでしょうか。
以下のイメージはありませんね。
・自動販売機専用の缶コーヒー
・安くで量が多い
・ワンコインで買える
・ハンバーガーやポテトも一緒に注文できる
・ヘビースモーカー専用
スターバックスの関係者でない顧客の私たちですら容易にキーワードをあげることができます。つまり、スターバックスは他社とは明らかに異なるコンセプトを明確に定めているということなのです。「飲み物を飲みたい人なら誰でも来て」ではありません。その結果、スターバックスのコンセプトに魅了されるファンは、お店に足を運ぶわけです。
「ターゲットを定める」の回では「赤ちゃん用の靴下」ということで年齢で区切りましたが、必ずしも年齢で区切る商品ばかりとは限りません。「コーヒー好き」、「ゲーム好き」、「ビジネスの勉強をしている人」などいろいろあります。
コンセプトを明確にすると、ターゲットとなる顧客層が明らかになり、それに基づいて商品を開発し、販売促進等を行っていくことになります。つまりマーケティングは会社の人全員で行うことになるのです。全員が理解して行動しないといけません。チームワークです。
しかし、残念ながら会社にいる人が全員が「マーケティングとは何か」ということを理解しているわけではありません。勤務歴が長ければ知っているというものでもないのです。そのため、時々びっくりすることを言う人がいます。例えば「我が社は高級で機能的なカバンを作っているが最近は売れない。だからこれからは誰でも買える100円のカバンも作ろう!」と😱
顧客からすると「高級で機能的なカバンを持つ」というのは一種のステータスです。その会社のカバンを買うのにも努力が必要です。「お金を貯めて買うぞ」や「仕事で頑張った自分にご褒美」など、買うこと自体が特別です。スーパーで野菜や牛乳を買う感覚とは違います。
しかし、100円のカバンを作ることで、そのブランドイメージは変わります。「100円のカバン=高級」ではありません。多くの人はお金を貯めなくても買えます。「100円のカバンを持つ」ことに憧れる人は少ないでしょう。「誰にでも手軽に買えるカバン」になった途端、そのブランドに対する印象は大きく変わります。
おそらく顧客も迷うのではないでしょうか。「この会社は、高級ブランド? それとも安物?」と。わからないものは買えません。その結果、このブランドを持つことに憧れていた顧客層はいなくなります。
もし100円のカバンが飛ぶように売れても、高価格帯がまったく売れないと、コストの面から考えて、この戦略は失敗に終わる可能性が高いもでしょう。
「昔のようにまた高級路線に戻ろう」としても、一度「100円カバンを販売する会社」という印象を与えてしまったことで、再び企業イメージを「高級カバン」に戻すのは難しいものです。
実際、様々な会社を見て研究するといいでしょう。先のケースだと、失敗する可能性がありますが、複数のブランドを持つことができるような体力のある企業(人もお金も必要)なら、ブランド別に価格帯やイメージを変えるという方法もありますね。
マーケティングはチームワークです。すべての人が理解し、会社の方針に沿って行動しないと、思いもよらぬ方向に進んでしまうことがあります。
「マーケティングはマーケティング部門(販売促進部門)だけがやればいい」なんて恐ろしいですね😱
お読みいただきありがとうございます。これからも皆さんのお役に立つ記事を書いていきたいと思います。フォローもよろしくお願いします❤️