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暗号資産の税制問題を考えてみよう!

 風の時代の通貨である暗号資産(仮想通貨)。毎日新しい話題が出てきています。ビットコイン、NFT、メタバース、GameFiなどのキーワードを目にしない日はありません。

 しかし、「この分野で仕事をしたい」と思っても、日本では暗号資産に関する税制が大きな問題となっています。そのためビジネスを展開したい人の中には、海外に行かざるを得ない状況になっている人もいます。

 新規ビジネスが国外に流出するということは、単に「もったいない」というだけではありません。次のようなことが考えられます。

・新規ビジネスが日本から海外に出ていくと、日本での雇用の創出がなくなる
 → 流出先の国の雇用が創出される
・雇用の創出がなくなると、日本は豊かではなくなる
 → 流出先の国が豊かになる
・その結果、日本は税収入も減るだろう

 つまり、日本が貧しくなり、流出先の国が豊かになるという形です。

 とはいっても、少しわかりにくいですね。イーロン・マスク氏を例にして考えてみるとわかりやすいかもしれません。

 同氏は、南アフリカ生まれで、17歳の時にカナダに行き、その後アメリカの大学に入学し、そして後にアメリカでさまざまな会社を起業しました。

 もし、南アフリカが現在のアメリカと同じ環境という前提で、イーロン・マスク氏が南アフリカに今なお住み続け、もし全ての会社を南アフリカで起業していたらどうだったでしょうか?

<考えられること>
・全ての会社は、南アフリカ籍の会社では?
・同氏の会社で働く人の多くは、米国住む人ではなく南アフリカに住む人では?
・同氏も同氏の会社も、米国に納税するのではなく南アフリカに納税したのでは?
・テスラの本社は南アフリカだったかもしれない?
・SpaceXのロケットは南アフリカから打ち上げられていたかもしれない?

 イーロン・マスク氏といえば、世界一の富豪です。そしてテスラ社は、自動車業界時価総額第一位の会社です。SpaceX社は世界初民間企業で有人宇宙飛行を成功させた会社です。そして火星を目指すロケットも製造しています。

 今、テスラ社やSpaceX社の成功は「アメリカの企業の成功」として評価されています。そして同氏の納税問題はアメリカの税務の問題として話題になっています。南アフリカではありません。

 このように人材が流出し、優れた会社を起業すると、流出した先の国が潤うのです。その人の出身国が潤うわけではありません。

 人材の流出というのは、国にとって大きな問題です。暗号資産の税制が改善されることを願うものです。

*Twitterより引用

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