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商品名やサービス名も「名は体を表す」

 人間の世界でも名前は大事ですが、製品・サービスにおいても名前はとても大切です。今日は、名前について考えてみましょう。

 「名は体を表す」という言葉があります。人間の場合「この人、合っているな」と思うこともあれば、「どうかな?」と思う人もいるでしょう。

 商品・サービスの場合、キラキラネームをつけるより、「名は体を表す」を意識した方がいいでしょう。なぜなら、その名前を見ただけで商品の概要・イメージ・コンセプトを理解してもらえるからです。

 もし、お肉屋さんの店名が「新鮮な野菜」だったらどうでしょうか? 多くの人は、その店名を聞いてお肉屋さんとは思わないでしょう。目の前に牛肉、豚肉がズラリと並んでいても、「大根ください」とお客様がいらっしゃるかもしれません。これではマイナスですね。

 皆さんは、電気自動車のテスラをご存知でしょうか。「ニコラ・テスラ」より「テスラ」という名前をつけたそうです。この社名にすることで、明らかに「電気自動車を作る。ガソリン車は作らない。」ということを示しています。

 ちなみに、車種にも特徴ある名前をつけています。Model S、Model 3、Model X、Modek Yを揃え、「S3XY」(Eを3で表示し「SEXY」と表示)と表示するのです。「ガソリンではなく電気を使った車であれば何でもいい」というわけではなく、他の部分にもこだわりを持っていることがわかりますね。車はデザイン性や機能性も重要であり、同社の車はそれらにも力が入っています。テスラは電気自動車業界で今やトップですが、実は自動運転においても他社より進んでいます。

 では、どのような名前を付けるのがいいのでしょうか。いろいろと考えられるでしょうが、今日は3点にポイントを置いて考えてみましょう。

わかりやすい名前に

 名前を認識し、覚えてもらうためには、わかりやすい名前である必要があります。商品やサービスのコンセプト・イメージ・その会社が目指すものなどが明確になる名前もいいでしょう。
 もちろんカンタンに読める方がいいですね。読めない製品の場合、人々は話題にすることすらできません。これはマイナスです。
 名前と実態がちぐはぐというのは誤解を与えるので避けるべきでしょう。「牛肉」がウリの新商品に「ベジタリアン」という名前をつけたら誤解どころか大問題に発展する可能性もあります。トラブルになるような名前は避けましょう。

短くする

 名前が短いと一目でわかりますが、字数が多いと読まなければなりません。つまり、名前を認識するのに時間がかかります。視認性の点から考えると、短い名前はいいでしょう
 また、商品のPRには、字数制限がある場合があります。例えば「15字以内」という指定の場合、それ以上の商品名は書けません。このような問題にはぶつかりたくないものです。
 同様に、限られたスペース内(例えば画像、バナー等)に商品名を書く時、文字数が多いと文字サイズが小さくなってしまいます。そうすると見えません。しかし、短いと大きな文字でレイアウトすることができます。名前が目立ちます。

法律を確認する

 例えば、「銀行」という名前は、銀行業務以外を行う会社は使ってはいけません。しかし、銀行は「銀行」という文字を社名に用いなければなりません。このような決まりもあるので、関係する法律を確認するといいでしょう。
 また、商標登録されている名前に該当しないかどうかも確認しておくといいでしょう。

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 素晴らしい名前をつけると、イメージ向上につながります。一度つけたらカンタンに変えることができないだけに、慎重に考えたいものですね。

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