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ブロックチェーンインダストリーレポート 10月15日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今日は気になった3つの記事を元に、いくつかトピックを絡めて紹介していきたいと思います。

最近はブロックチェーンに関連する特許取得の話も非常に増えて来ました。特に新技術が生まれてくる時期において、特許である程度技術の基礎を権利として固めておくのは長期的なビジネス戦略としても非常に有効です。AIやIoT同様に今後技術的な進展が見込める段階のものは、今後もこういった案件は加速していくのではないかと思います。マスターカードは既にアリババ、IBMに続き世界で第3位の特許出願数を誇っています。

今回のマスターカードの特許事例では、幅広くパーミッションを取ることができるブロックチェーン技術の要素を広げることにより、通常のデータ流通の幅をさらに拡大することが可能になるというものです。

こういった特許を巡った争いはコア技術の開発やインフラの整備を行っていく上でさらに加速していくだろうと思います。特許取得領域は既にネット系企業だけでなく、その他の産業分野からも今後は幅広く進出が考えられるのではないかと思います。

次の記事は欧州でのブロックチェーンに関するパートナーシップの拡大というもので、これは複数の国間でのデータ流通の基盤を作っていく一つの大きなシグナルになるのではないかと考えています。

欧州各国は分散型技術を元にしたインフラの作成(European Blockchain Infrastructure Service: EBIS)などに力を入れており、パートナーシップ連携などは今後の展開を見据えた上で非常に効果的な手段の一つです。

アジア圏と比較しても、EU全体での経済協力の動きは非常に顕著で非金融分野での動きは今後も注目していく必要があると考えます。短期的ではないにせよ、長期的にこういった動きは非常に重要になっていくのでポイントとして押さえておくのは重要だと思います。

最後に、現在ブロックチェーン技術の導入に対する産業界からのフィードバクリサーチ結果を紹介します。

過去に想定していたブロックチェーンの導入に対する期待値からは、一部遅れが発生しているということもあり、技術的な課題解決ではなくビジネスとして今後どのように活用していく必要があるのかは重要なポイントです。

Greenwich Associatesの調査では42%が導入に際して、特に技術のスケーラビリティに懸念を持っており、今後技術的な解決策などを模索しているということです。加えて、導入の際に発生するコスト面や、ブロックチェーン導入によって発生しただろう期待値と実際に発生している状況が上手く連動していないというもの大きな要因ではないかということで紹介されています。

長い目で見た技術の発展が重要になりますが、それ以上にビジネスとして利用可能なものなのかの検討も今後必要になってくると思います。

本日のトピックは以上で終了です!

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