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ベビーフェイス効果という心理学をマーケティングやビジネスに応用するにはどうすれば良いの?

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マーケティング、ビジネス、恋愛に応用が可能な「ベビーフェイス効果」は、数ある心理学の中でも、比較的取り入れやすい効果的な方法の一つです。

ここでは、ベビーフェイス効果とは何?という基本的な事から、論文などの根拠を示した上で、マーケティング、ビジネス、恋愛への応用まで、まとめました。

この記事を最後まで読んでいただければ、ベビーフェイス効果の効果的な活用方法を理解いただけますので、最後までお付き合い下さい。

ベビーフェイス効果とは

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ベビーフェイス効果とは、赤ちゃんの顔や特徴を持っていると、

「可愛らしさ」

「純粋無垢」

といったイメージを抱きやすくなる心理効果の事を言います。

赤ちゃんらしい顔や特徴ですが、

・頭が大きい
・額が広い
・顔の幅が広い
・大きな目
・顔の彫りが浅い
・鼻が小さい
・鼻の幅が広い
・顎が小さい
・手と足が短い
・手と足が太い
・目が顔の中央より下に位置している
・体が全体的に丸みをおびている
・柔らかさをイメージできる体

これらが主に挙げられます。

赤ちゃんをCMに起用するのは、赤ちゃんをターゲットにした商品やサービスを訴求したいからではなく、ベビーフェイス効果を狙っている可能性は十分にあります。

また、赤ちゃんでなくても、動物やキャラクター、大人であってもベビーフェイス効果は発揮される可能性は十分にありますので、論文や実験例から紹介したいと思います。

ベビーフェイス効果の論文や根拠を紹介

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広島大学の実験心理学の入戸野宏准教授は、2011年から2014年にかけて“かわいい”感情の機能に関する行動科学的研究について、研究しました。

研究の結果、「かわいい」は、日常生活でよく使われる言葉で、日本のポップカルチャーでもあるので、かわいいは対象に接する事で生じる「感情」である事を証明しました。

つまり、「かわいい」は、好ましい人、モノに対して

「見守りたい」

「一緒にいたい」

という接近動機づけに関連している事が、今回の実験結果で分かります。

ベビーフェイス効果のビジネスやマーケティングへの応用

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続いて、ベビーフェイス効果を実際のビジネスやマーケティングに応用する場合は、どのような事をすれば良いのでしょうか?

いつくか事例を挙げながら考えてみましょう。

1 赤ちゃんや動物をCMに起用する

CMを見てると、赤ちゃんや動物を起用した広告を見かける事が多いなぁ・・と感じている方は、ベビーフェイス効果を無意識のうちに捉えている方かも知れません。

以前まで、キャットフードやドッグフードのCMに猫や犬が起用される事はありましたが、最近では様々な動物やキャラクターとなって登場しています。

2 ゆるキャラはベビーフェイス効果に絶大な効果

続いて、「ゆるキャラ」ですが、先程ベビーフェイス効果の特徴に合致する点が多いので、ベビーフェイス効果を発揮しやすくなります。

ベビーフェイス効果が発揮されやすいのは、「ベビースキーマ」にあると言われていています。

ベビースキーマとは、赤ちゃんや赤ちゃんと同じような特徴を備えた容姿の人、動物、キャラクターに備わっている外見的な特徴のことを指した言葉の事を指します。

このような「ベビースキーマ」を持った人、動物、キャラクターを見ると、本能的に安心感を得られたり、警戒心が緩む傾向があります。

お客様が心を開く状態まで持っていくのは、営業やセールスでは大変なのでは無いでしょうか?

その点、ベビーフェイス効果で、警戒心が緩んだり、信頼関係を構築出来るのであれば、大きなアドバンテージと言えるのでは無いでしょうか?

ゆるキャラは、嫌味なく自然と「ベビースキーマ」の状態へと持っていく事ができますので、ベビーフェイス効果が発揮されやすいという事になります。

3 ベビースキーマを有効活用

ビジネスやマーケティングへの応用として、「広告」、「商品パッケージ」、「イメージキャラクター」を作る際に、ベビースキーマを意識して創るという事です。

ただし、気をつけて頂きたいのが、ベビーフェイス効果やベビースキーマは「すべての分野でマッチングするものでは無い」という事す。

中にはイメージの合わない業種だったり、ターゲットも存在しますので、万人に共通するものでは無い事を憶えておきましょう。

例えば、

士業や公務員などは、固いイメージがあり、信頼感や権威性の方が重要なので、ベビーフェイス効果は不要です。

また、トレーニング系の広告なども、かわいいよりも、かっこいい方がウケが良いかと思いますので、イメージとマッチングしないものには使用しないようにしましょう。

ベビーフェイス効果を恋愛に応用

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最後に、ベビーフェイス効果を恋愛にも応用できないか?について考えてみましょう。

女性がベビーフェイス効果を発揮しやすい、信頼感や特徴をいくつか挙げますと、

1 白く透明感のある肌

白い肌は「透明感のある肌」だったり、心まで透き通るかのように美しいと思われがちです。

見た目に美しい肌というだけで、ベビーフェイス効果は十分に発揮される事でしょう。

2 柔らかそうなほっぺ

赤ちゃんを想像させるほっぺ、うっすらとピンク色になっていれば、それだけで赤ちゃんの肌のように触れたくなるものでは無いでしょうか。

3 丸みを帯びた輪郭

「愛され顔」と言われるように、丸みを帯びた輪郭は、それだけで温和なイメージが持たれやすいです。

4 小さな顔、アゴが小さい

顔が小さく、丸顔となると、なんとなく赤ちゃん顔を想像するのでは無いでしょうか?

また、ベビーフェイス効果の特徴でもあるアゴが小さい人も、あどけない赤ちゃんのイメージがあり、ベビーフェイス効果を発揮しやすいのでは無いでしょうか。

5 おでこが狭め、大きな目

生まれたての赤ちゃんは、おでこが狭いのが特徴です。

また、大きなクリクリした目を見ただけで、愛らしい感じが溢れてくるのでは無いでしょうか?

目を大きく見せ、可愛らしい感じにメイクで仕上げる事で、可愛らしさを出し、ベビーフェイス効果を発揮するでしょう。

6 長く綺麗なまつ毛

赤ちゃんのまつげは、長くキレイに生え揃っている事が多いのですが、女性も同じように長く、きれいにビューラーで仕上げる事で、美しさを演出する事が可能です。

7 ナチュラルな眉毛、小さめの鼻筋

眉毛を濃くするメイクよりも、ナチュラルに、薄くした方がベビーフェイス効果は発揮されやすいです。

また、鼻筋は小さく、低く、丸い方が、より赤ちゃんの鼻に見えますので、ベビーフェイス効果は発揮されやすいのかも知れません。

8 ツヤのある唇やかわいい笑顔

ピンク色でキレイに潤った唇は、とても魅力的ですが、ツヤがある唇というだけで若く見られ、また健康的なので、ベビーフェイス効果を発揮しやすいです。

また、無邪気さというのは、笑顔一つでも演出が可能です。

赤ちゃんの無邪気な笑顔を思い出させるような、誰もが癒やされる笑顔を武器に、ベビーフェイス効果を発揮しましょう。

9 女性らしい服装

女の子らしい服装、ガーリッシュ系の服装が似合う女性は、ベビーフェイス効果が期待できます。

童顔系の方は、ガーリッシュ系が似合いますし、メイクや髪型でカバーすれば、かわいい女性を演出出来るのでは無いでしょうか。

また、髪型も可愛い系が似合うと、童顔に見られますが、ショートボブやミディアムボブは、男性からも人気があるので、ベビーフェイス効果が期待できます。

このように、身体的な特徴を活かし、あなたの雰囲気一つでベビーフェイス効果はいかようにでも効果を発揮する事は可能です。

愛嬌だったり、笑顔だったり、メイク一つでも変わりますので、是非とも恋愛対象に好まれるように上手く応用頂ければと思います。

以上、今回はベビーフェイス効果についてまとめてきました。

あなたのビジネス、マーケティング、恋愛に応用し、より良い人生を歩んでいただけるよう、少しでも参考になれば幸いです。

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