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マーケティングと妊活を理由に転職し、産休に至るまでの話

こんにちは、マーケターももです🍑
突然のご報告ですが、去年夏頃に妊娠しこの春出産を予定しています。
今回、妊活寄りの話になりますが「マーケティングと妊活を理由に転職し、産休に至るまでの話」をできたらなと思っています。
※当記事でお話する自身の価値観や考えは、他人や企業の価値観や思考を否定したり肯定するものでは一切ございません。n=1の考え方としてご参考いただけますと幸甚です。

なぜ「妊活も理由に転職」したのか

遡ること数年前、中長期的な人生計画を立て始めていました。その中で将来的に子供を迎えたいなと考えていたため、友人や、友人の知り合いなど子育てしながら働く女性の意見を聞きに行くようになりました。当時、社内で関わる人の中には子育てしながら働く方が少なかったのですが、仲良い人に産休に入られた方の話や復職された方の実働を聞いたりするようになりました。そこで良かった点や悪かった点を様々聞く中で、気になったのは下記の内容でした。

・就労時間の関係上、時短勤務にせざるを得ず収入が大幅に減ってしまう
・親子の体調や育児環境によってスケジュールは大きく異なり、一般的な就労時間に合わせられないケースがある


当時お世話になっていた企業では、雇用形態によって前後1.5時間調整できるミニフレックスがあったり、エンジニアであればフルフレックスの制度があり時短勤務も可能でした。自分は前後1.5時間調整できる雇用形態でしたが、比較的柔軟性の高い企業ではあるものの少し育児しながら働くビジョンが見えずに悩んでいました。前職に限らず多くの企業では、ビジネスサイドにはフルタイムで就労時間の調整は厳しいところが多く、時短勤務にせざるを得ず、みなし残業もなくなるため金銭的に厳しさを感じている方が多くいるようでした。もちろん子育て重視で納得されている方がほとんどですが、「可能であればコアタイムが短くフルフレックスで子供を寝かしつけた後に働けたらいいよね」そんな声を思ったより聞いた印象です。また、聞いた方の中には起業され、子育てしながら柔軟に働かれている方もおり自分の時間を柔軟に調整できることの重要さを改めて感じました。どんな子育てをしたいかは出産したのち自身の体調と子供の体調・発育によって様々であるように、子育てしながら生きていくスケジュールも人それぞれなのだと学びました。そこで私は「仕事も楽しみつつ、いつか産まれてくる子供に合わせられるよう柔軟に時間調整をできる環境を作ろう!」そう決心したのです。

新たなマーケティングへの挑戦と、ワーママが多くフルフレックス・コアタイム無しの環境へ

決心した後、半年近くの転職活動を経て、現職のベルフェイス株式会社へ入社しました。正直、時間の融通が利く会社は多くなく仕事や労働条件にマッチする会社を見つけるのには大変苦労しました。(当時ご担当頂いていたエージェントさんには正直に相談していましたが、なかなか妊娠意向について企業側に積極的に相談することは難しく、就労時間について今後交渉を見据えるのも厳しいように感じました。)しぶとく転職活動を進めるなかようやく出会えたのがベルフェイス株式会社だったのです。

転職活動時の条件ですが、元々描いていた人生計画において"マーケティング"という仕事をもっと深めたいことは変わらなかったので、今まで触れられなかった市場で新たなマーケティングをしたいこと、自身が大切にしているマーケティングポリシーに合った組織で働くことはマストにしていました。そのうえで、

・子育てしながら働くことへの理解があるか
・就労時間に柔軟性があるか
・ワーママが多く働いている環境があるか

この3軸も条件に転職活動を進めていきました。

ようやく出会えたベルフェイスとの面接は、仕事や働き方についてすり合わせを行い、価値観に相違がなく働いてみたいという気持ちが高まりました。そこから当時の男性面接官にいつか働きながら子育てをしていきたいことを打ち明けてみました。するとマーケティング組織だけでなく社内にワーママが多く働かれていることを教えてくれたほか、次回面談時にマーケティング組織のワーママさんを呼んできてくれました。小さいお子さんがいるなか就業時間を調整し働かれている話をリアルに聞けて、働くビジョンがより見えるようになりました。ベルフェイスではスーパーフレックス制でコアタイムのない環境だったので、柔軟に子育てしながら働けるのではないかという期待も高かったです。マーケティングという仕事の価値観も合う組織で、自分が挑戦したい施策に取り組まれており、子育てしながら働くビジョンも見えたことから入社を決意しました。入社して1年以上たった今も、仕事の価値観に相違なく、今後の育児×仕事ビジョンも変わりなく進んでいます。(産まれたら実際自分も子供もどうなるかわかりませんが...!)

周りに支えられながら産休へ

入社してようやく仕事が馴染んできた頃、妊活をはじめました。
大好きなお酒を少しずつ控え、ストレス要素は減らし、就寝・起床時間も一定に妊娠サプリも取り入れるようになりました。ほぼ週6日お酒生活だったので控えるだけでもプレッシャーが強く、仕事もそこそこ頑張っていたので、身体ストレスをためないよう調整するのも大変でした。
そして生活を試行錯誤していくなか、去年の夏に命を授かることができたのですが、突然来る"つわり"には精神的かつ肉体的に大きなダメージを感じました。

"つわり"と聞くと、"嘔吐"や"食べづわり"を想像する人が多いと思います。個人差はありますが、"つわり"は食べる・吐くだけではなく、精神的な不調も妊婦を苦しめます。私は非常にそれが強く現れ混乱状態に陥りました。普段怒ったりせず、理不尽なことがあっても気にせず前を向くタイプなのですが、"つわり"期間はすぐ激昂してしまい落ち着くと「こんな自分じゃないはずなのに・・・」と落ち込むことが増えてしまいました。一時の感情でも"つわり"によって辛かった感情は結構トラウマとして残ってしまったほどです。
これは自律神経が大きく乱れることが原因だと妊娠してから知りました。"つわり"を抱えながら人と接して仕事するのって大変なのだなと、その時に初めて思い知ったのです。そして、この時期は妊娠初期のため周りになかなか妊娠を言い出せませんでした。妊娠初期の"つわり"との戦いは"孤独"に感じました。
しかし、このままでは周りに迷惑をかけてしまうと思い、上司とマーケティング組織のチームメンバーには思い切って打ち明けました。すると想像の1000倍自分のことのように喜んでくれて支える意思を伝えてくれました。この時に感じた喜びと安心感は今も忘れません。ワーママさんからは"つわり"を少しでも和らげる方法など教えてくれたり、度々声をかけてくださいました。凄く心強かったです。
"つわり"期間は働くのが大変でしたが、自分が持つタスクは少し調整しつつも、働き成果を出すスタンスは変えず頑張ろうと強く思えました。また、上司も1on1で真っ先に体調を気にかけてくださりありがたかったです。"孤独”をあまり感じなくなり、組織の一員として働くことがより前向きになりました。今思えば、「辛かったのによくあれだけ働けたな」と本当に思います。

フルフレックス制度のおかげで自由に産科を選択できた

フルフレックス制度は妊活する上で本当にありがたい制度だなとしみじみ実感しました。個人差はありますが、「どのような環境で子供を産みたいか」真剣に悩む妊婦さんは多くいらっしゃいます。そして私もその一員でした。自分にも子供にも出産はどのようなリスクがあるか想像しきれぬところが多く、あらゆる選択肢から出産する場所・産婦人科を探しました。妊娠してから気づきましたが、妊婦健診を平日にのみ行っているところも多く一般的な就労時間かつ出社型の会社に所属していたら、選ぶ病院は相当限られていたり、有休が少なければ欠勤せざるを得ない場合があったなと思います。
フルフレックス制度であれば他の日に少し長く働き、平日でもスムーズに妊婦健診へ行けるので、欠勤も起こさず行きたかった病院に通うことができました。自分の性格上、子供のためなら休んででも行きたい病院に行っていた気もしますが、うしろめたさや不安を抱えることなく病院を選択できたのは嬉しかったです。

仕事も妊活も子育ても諦めない。そう願う女性の背中を押していきたい

数年前まで「子供を迎えたら今みたいに思いっきり仕事が楽しめないんじゃないか?」そう不安に思っていました。今から何をどう努力しても未来は変わらないんじゃないかと思い、若いうちにがむしゃらに働き自ら望んで残業すら楽しんでいました。けれど今はそう思っていません。「子供は優先しながらもバランスをみて、仕事だって諦めなくていいのではないか」今はそう思います。社内で子育てしながら働かれている皆さんを見て、一層思うようになりました。時間に縛られず、それぞれ家庭のペースに合わせて子育ても仕事もできる姿を身近な人から感じられるのって素晴らしい体験なのだなと感じます。

この記事を通して、「仕事もしていたいけど、妊活も子育ても諦めたくない」そんな女性の背中を押せたら光栄です。
そして、そんな女性を応援したいと考える企業さんにも、背中も押せる体験談となっていたら幸甚です。

私は2月26日より産休に入りました。
毎日お腹のなかで元気に動く赤ちゃんとゆっくり過ごしています。
産休に入る前日マーケティングチームの定例MTGがあり、オンライン会議ツールに入室すると、皆「ももちゃん産休育休いってらっしゃい!」の背景をつけて迎えてくれました笑(私も後からもらって背景にw)

ももちゃん!


※マーケメンバーが、左下に最近ご退職されたマーケメンバーを含む集合写真、右下に最近ご退職された上司の写真をはめてくださいました笑
この時「1年休むのか」と実感し、凄く寂しくなりました(;_;)しかし安心してお休みに入ることができました。マーケティングチームのお優しい心遣いに感謝です。

最後になりますが、正直これから私も子供もどんなことが起こるのか、無事産まれるのかも何もわかりません。しかし、新しい命と未来のために信じながらできることを1つずつ進めていきたいと思います。
この数年で様々な方達が自分を応援して支えてくれました。働きながら子育てする方も、数年間不妊治療に向き合う方、産後仕事との両立を諦めながらも新しい未来に向かう方、いろんな方々が経験を元にアドバイスしてくれました。みなさんのお話を聞けていなかったら今の自分はありませんでした。本当にありがとうございました。

この記事を読んで、誰かが新しい1歩を踏み出せますように。
仕事も育児も両立したいと願う女性の更なるご活躍をお祈りしています。

マーケターもも
Twitter : https://twitter.com/marketer_momo

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