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ポジティブチェックのススメ【前編】

おはようございます。

本日は12/31。大晦日なので、一年の振り返りと来年やりたいこと100のリスト作成をやってます。

今年は自分にとって、自己分析に自己分析を重ね、人生ミッションが決まった年でもあったので、非常に思い出深い一年となりました。

人生ミッションの作り方としては、「私の人生ミッションと人生ミッションの作り方」のタイトルで改めてnoteに書こうと思います。(忘れないようにせねば)

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さて、今回は「ポジティブクリエイター」として三ヶ月ほど活動していく中で、部下の育成に非常に役立った「ポジティブチェック」という振り返り方法のご紹介させてください。

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ポジティブチェックとポジティブマネジメントの違い

ポジティブチェックの説明に入る前に、類似のキーワードで、ポジティブマネジメントという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

このマネジメント思想は看護業界で広まっている考え方で、

「問題や欠点ではなく,組織やスタッフの「優れた特性,豊かさ,強み」にアプローチし,それを伸ばすことで成果を生み出すマネジメント手法」

という定義がなされています。

要するに、一人ひとりの強みに合わせた業務割り振りをして、組織の全体最適化を行いましょう、という考え方ですね。

今回ご紹介するポジティブチェックは、このアプローチとは異なり、

「ネガティブな考えによりパフォーマンスを発揮できていない人を、ポジティブな状態にすることにより、組織内でワークさせる状態にする」

つまり、マインドセットの影響で、実力を10%しか発揮できていない人の潜在的な実力が発揮できる状態に引き上げることを目的としています。

ポジティブチェックを運用していくことで、どんな人をどんな人にしていくか、という概念図を示したのが、以下の「ポジティブマトリクス」です。

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このマトリクスでは、大きく4タイプに分類しており、目指すべき理想像は「自責思考を持ち、ハイパフォーマンスを出せる人材」と定義した右上の人物像としています。

逆に、ポジティブチェックの効果が薄い層(今回の対象ではないターゲット)は左下にプロットしています。

今回ご紹介するポジティブチェックは、左上の「ポテンシャル層」を理想像に近づけるようなアプローチの一つとして役立ちます。

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なぜポジティブチェックが必要なのか

そもそもなぜ、私がポジティブチェックを活用するに至ったのか、その背景について説明させてください。

私は今まで、新卒から自分より年上の直マネジメント、部署が異なる斜めのメンバーのメンターなど、数多くの側面からマネジメントに携わる機会に恵まれました。

マネジメント対象者が変化して行くたびに、手を変え品を変えマネジメント手法を試してきましたが、その中でも私に大きな気づきを与えてくれたのが元部下のAくんでした。

彼は、今まで大きな成功体験をしたことがなく、対人関係も苦手、自分の発する言葉に全く自信を持てないタイプの子でした。

当然、仕事に関する報連相もうまく伝えることができなかったり、誰かに軽く相談する際にも、数十分かけて何を話すか準備するなど、かなりコミュニケーションで苦労していました。

当時私は、会社の肝入りの新規事業を担当していたこともあり、この人材を早急にワークさせる必要がありました。

そこで、彼の特徴を把握していくうちに、スキルセットの問題ではなく、マインドセットを変えることでワークできるのではないか、と考え、スキルセット偏重の指導から、マインドセット偏重の指導に変更していったのです。

この変化は記事の中でも詳しく触れていきますが、ポジティブチェックによって、前向きな考え方になることで、スキルの身につく速度も上がり、Aくんは最終的に勝手に自走してくれる人材として頼れる人材になっていったのでした。

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マインドセットが行動に影響を与える例として先ほどのAくんの行動の変化を見てみましょう。

例えば、業務を命じられた時、

・以前のAくん:言われた通りにやることが重要と考え、1つ1つの業務を点で捉え、全てを暗記しようとする。結果、暗記漏れがそのままタスク漏れになる。

・ポジティブAくん:業務の目的から確認し、逆算思考でやるべきことを考える。結果、こちらが求めていることと行動のずれがなくなる。

要は視野が広がり、業務を俯瞰して捉えることができるようになったのですが、この変化は何の影響によるものか、はじめはさっぱり分かりませんでした。

しかし、後ほど話を聞くと、ポジティブチェックを行い、小さな成功体験を積むことで、よりよいアウトプットを行って、驚かれたり褒められたりすることが楽しくなり、何をするにも工夫をしてみようという気になったというのです。

具体的にスキルを教えていた時には、ここまで自発的に動くことはなかったため、この変化は驚くべき結果でした。

今回ご紹介するポジティブチェックを活用すれば、あなたの部下もAくんのような行動のアウトプットに変化することも期待できることでしょう。

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マネジメントする側の立場で言えば、Tさんのような部下が増えれば、勝手に気を利かせて行動してくれるので、マネジメント負荷がかなり下がります。

結果、自分のチームにとって非常に仕事をしやすい環境を構築することができるようになるのです。

どんな人にポジティブチェックが有効なのか

ポジティブチェックは、取り組み方次第でどんな人でもワークさせられる可能性がありますが、特に以下のようなタイプには効果を感じやすいでしょう。

・成功体験を積んでおらず、とにかく自信のない人
・目の前の仕事に忙殺されており、心身共に疲弊している人
・承認欲求が高く、自分はイケてると思っているが、側から見るとスキルが不足していると感じられる人

これらのタイプに共通するのは、「自己分析が不足している」という点で、仕事上でも自分の持つ能力を発揮しきれておらず、常にサイドブレーキがかかっているような状態です。

ポジティブチェックは自分自身の行動の振り返りでもあるので、過去の自分を客観視する自己分析の機会としても活用できます。

マネジメント対象者の心理的ブレーキを外し、ワークできるような状態に持っていきましょう。

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それでは、具体的なポジティブチェックの仕方について、後半の記事で解説していきたいと思います。


10年以上事業会社でマーケティング/事業開発に携ってきました。昨年立ち上げた『BtoBマーケティング研究会』は参加人数700人規模まで成長。マーケター向け勉強会や懇親会を主宰し企業とマーケターの最適なマッチングやマーケターの繋がりを活発化させるべく奮闘中。