ゴールドやビットコインの大底はいつ来るの?@2022/10/18
前回は主に米国株の大底について考えたんですが、今日は、ゴールドやビットコインの大底を考えます。
思ったより早い?
昨日見たブログで同じ人の別の記事が紹介されてました。それによると、ゴールドやビットコインは、短期金利がピークになった段階で上がり始めるそうです。以前聞いてた話と違います。以前は、政策金利が下がり始めたら上がると聞いてました。
というわけで、今日は、過去の、短期金利とゴールド、政策金利の関係について調べてみました。
まずは図
図で描くと、ざっくりこういう話をしてます。
リーマンショックの場合
昨日と同じですが、リーマンショックの大底の前に、短期金利がピークを打ったのは、2006/06/29です。一方、ゴールドは、というと、2006/6/14を底として上がり始めています。その後、大きく下がったりもしますけど、2006/6/14よりは下がらずに上がって行ってます。つまり、短期金利よりも、ゴールドのほうが少し先に底が来ている、ということです。
で、S&P500やNASDAQ総合が底値を付けたのは、2009/03/06です。
一方、政策金利がピークになったのは、2007/2/1で、しかし、2006/7/1~2007/7/1の間は高原状態で、ほぼ近い高金利の状態が維持されてます。
ドットコムバブルの場合
ドットコムバブルの大底の前に、短期金利がピークを付けたのは、2000/05/18です。その近辺では、ゴールドは2000/5/25に底を付けて、同年6月2日に急騰していますが、大底を付けたのは、2001/2/16です。
で、ドットコムバブルで株価が大底を付けた日は、S&P500で2002/07/24、NASDAQ総合の底値は2002/10/10でした。
一方、政策金利がピークになったのは、2000/7/1で、しかし、2000/6/1~2000/12/1の間は高原状態で、ほぼ近い高金利の状態が維持されてます。
まとめると?
リーマンショックの時は、短期金利がピークを付けて、政策金利がほぼMAXになった最初の段階でゴールドが底になってますが、ドットコムバブルの場合は、短期金利がピークを付けて、政策金利がほぼMAXになってから、その状態が半年ぐらい維持されて、その2か月半後にゴールドが底になっています。
今回の新しい記事で言われているのはリーマンショックと同じパターンが想定されたもので、これまでに聞いていた流れはドットコムバブルと同じパターンが想定されたものである、ということです。
リーマンショックで政策金利が下がり始めた時にゴールドどうなってた?
リーマンショックの時に、政策金利が下がり始めたのがはっきりと確認されたのが、2007/8/1です。この時のゴールドの価格が666ドルです。一方で、政策金利が最初にMAXになった2006/7/1より少し前のゴールドの底値は542ドルです。まぁ、底値で買うのは難しいとして、その少しあとの日足のMACDがゴールデンクロスしたタイミングなら買いやすくてそれが585ドルです。これが現実的に買える価格でしょう。666ドルと585ドル、確かに違いますが、めちゃめちゃ大きいかというと、そうでもないです。とは言え、ビットコインなら、この3倍は動くでしょうから、この間、ゴールドのように13%の伸びではなく39%の伸びになっていてもおかしくないです。イーサリアムなら4倍なので、52%の伸びです。イーサリアムだと購入できる数量が3分の2になってしまいます。
とは言え、リーマンショックのパターンになるのか、ドットコムバブルのパターンになるのか、どっちになるのかは分かりません。
というわけで?
短期金利がピークを付けると思われる今年の年末あたりから、政策金利が下がり始めると思われる2023年11月1日までの間、積み立てればいいんじゃないでしょうか。これなら、両方のパターンの真ん中の買値になることが期待できます。
ビットコインとゴールドは似たように推移すると考えたら、ゴールドの代わりにビットコインという人も居るでしょう。
12回ぐらいに分けて積み立てれば十分でしょう。ビットコインとかなら、FTXJPでbotを作って毎日積み立ててもいいですが、買値の計算とかが面倒になりそうですね。月1の積立てでも、平均の買値には8%くらいしか差が付かないことは、ビットコインの過去のデータで確認取れてます。
ちなみに、2023年11月1日に政策金利が下がり始めると考えると、積立日は各月末がいいかもしれません。12回積立てようと思ったら、最後は2023年10月末なので、今年の11月末から積み立てれば12回買えます。
とは言うものの?
「いや、今回は絶対リーマンショックのパターンのほうです!」と自信のある方は、最初にまとめて全部買うというのもありでしょう。
何を買うか?
積み立てるのであれば、ビットコインやイーサリアムです。仮想通貨NGの人は、ゴールドのETFか投資信託とかですかね。とは言え、ゴールドだったら、株の空売りなどと比べて、そんなにパフォーマンスが出るわけでもないので、あえて積み立てる理由は無い気がします。株の空売りやゴールドのCFDなどでの短期売買が面倒な人にはゴールドの積立もいいかもしれませんけど。。
ビットコインやイーサリアムを積み立てるのは、こいつらはボラが凄いからです。とても先物とかでいじれるようなやつじゃないです。それで現物を積み立てるってことです。
値幅を取りたいのであれば、ビットコインよりイーサリアムが良いです。ただ、万一のことを考えると、イーサリアムだけというよりも、ビットコインと半々のほうが無難なんでしょう。両方買っておけば、ビットコインが有望なのか、イーサリアムが有望なのかで、ビットコイン派 vs イーサリアム派の間で揺れ動いたりして、焼きもきしなくて済みます。
他に、ソラナとかアバランチ、MATICというのもありますけど、確かに有望なのかもしれませんけど、この手のやつを買い過ぎると、ぽしゃるリスクもそれなりにあるので、個人的にはそんなにおすすめしてないです。せいぜい買っても、5%ずつぐらいにして、残り85%をビットコインとイーサリアムで半分ずつ、とか、このあたりまでじゃないでしょうか。まぁ、そうは言っても、私はビットコインとイーサリアムだけでいいかな?今有望な新興のやつは2~3年後にはさらに有望な別の新興のやつに駆逐されててもおかしくないですからね。歴史と伝統のビットコイン&イーサリアム、こっちのほうが鉄板のような。。
その他の買い方のパターン
単純な積立以外の方法もあります。たとえば、ドットコムバブルのように、最初の底(2000/5/25)よりも低い底(2001/2/16)が後で出て来るパターンでも、2000/10/25までは、最初の底より高いかほぼ同じ水準でした。よって、スタートの地点で6か月分ぐらい、まとめて買って、積立期間の後半になってから、残り半分を積み立てる、という手もあります。うまく行けば普通に積み立てるより、平均取得価格が低くなりますし、もし、価格が順調に上がって行く場合、既に半分買って持ってる、という安心感もあります。まぁ、どの買い方がいいかは、人それぞれかもしれませんが。。
おわりに
本日は以上でございます。投資は自己責任で。。ご利用は計画的に。。ご清聴ありがとうございました。
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