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ナーチャリング、覚めない夢の如し

HR系のSaaS型プロダクトを扱っています。顧客は主に企業の人事・総務部です。ナーチャリングについてのメモを、AIに、永井荷風の文体で筆をとってほしい、と頼んだ文章です。


「見込み顧客の育成」、これこそがナーチャリングの真髄。潜在的なニーズを秘めたお客様に対し、連日メール攻撃適切な時に有益なる情報を差し出し、我が商品やサービスを欲するまで、じっくりと段階を重ねてアプローチするのである。

しかしながら、この育成法はもはや古びている。育てんとするものが、すでに自ずと育ち、自ら情報を収集し、問い合わせし、機能の答え合わせを速やかに済ませんとする。フィールドの手前のインサイドセールスなど不要にして、誰であれただちに的確に応え、見積もりを瞬く間に作成してくれることを望む。AIであってもよろしい。

購買意欲の適切なる時を見定めることなど難しく、スコアの上昇こそがその時であるかもしれぬが、スコアを高めんとして繰り返されるナーチャの儀。

メルマガ、セグメント別ナーチャメール、オウンドメディア、オンデマンドセミナー、ライブセミナー、見逃し配信、顧客事例紹介、過去記事再送、視聴者アンケート、ホワイトペーパーランク、マーケットレポート、マーケ担当の自己紹介など、その労力とコンテンツづくりは尽きることなし。

思うに、顧客育成のためのこれらの材料と結果が、かけた労力に見合わぬものになってはいないだろうか。そして、育成した結果として問い合わせがあったのか、どこで逃した、逸したのか、その真相はついに明かされぬ。

そもそも問い合わせの理由など、本当は些末な事と思われる。問い合わせてくれればそれでいい。 それでも今日も今日とて、わたくし、社内にて「ナーチャ施策」といった言葉を四度ほど口にしてしまったように思われる。


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