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【4月23日】ユーロ・ポンドは売り:ドルは買い

ドル円が154.85円まで上昇し、1990年以来の高値を更新していることが、強いドル/弱い円のトレンドを示している。ユーロドルが金利差拡大の思惑から1.0624ドルまで下落し、相対的なユーロの弱さを反映している。ユーロ円は164.40円から165.03円付近まで上昇しており、対円で見るとユーロがやや強い動きを示している。ドル円は154円台後半で推移しており、FRBの利下げ期待の後退によるドル買いが下値を支えている。財務省の介入警戒感が155円台の心理的壁となっており、このレベルに近づくと売りが出やすい状況。ECBの利下げ開始が6月に予定されており、市場はこれを織り込んでいるが、1.06ドル付近では強い下値サポートが見られる。

市場の注目ポイント

日銀の政策会合や来週のFOMC、ECBの政策動向が為替市場の重要となる。日銀からのタカ派的な発言や政策の変更が注目されている。

年内一回の利下げ折込み

米国の第1四半期GDP速報値やPCEデフレータなど、重要な経済指標の発表が市場の動向を左右する。

直近の傾向

日本政府の介入可能性が市場参加者の間で警戒されており、一定のレベル(155円台)に到達すると売り圧力が強まる傾向にある。

市場の意思

市場参加者は依然としてドル円を中心にリスクオンの姿勢を取り続けており、安いポイントでの買いが継続している。ユーロドルのトレンド転換が市場の意思を示しており、ドルの強さが前面に出ている。ポンド円に見られるトレンドの疲れは、他の通貨ペアへの感染効果に警戒が必要。市場参加者は中央銀行の動向を注視しつつ、短期的には下値を拾う動きが見られるが、大きなレベルでの突破は慎重になっている。

今後の推移

日銀やFOMC、ECBの政策決定が短中期的な市場の方向性を大きく左右すると考えられる。利下げが前倒しで行われる場合、それぞれの通貨に対する影響は大きく変わる。

現状で最も買われやすい通貨

利下げ期待の後退と堅調な経済指標により、米ドルは引き続き強い。リスク回避の動きが強まる中で、米ドルは「安全通貨」としての役割を果たしてる。

ドル買いメインで、ポンド、ユーロをタイミング見て取引したい。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。

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