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組織に投資する

設備投資、IT投資、買収、人材投資、
投資と言っても、様々な領域があります。

会社が投資をするにあたっては
私は組織にも投資する、
というのも選択肢のひとつに入れておきたいと考えています。

組織に投資するとは?

では組織に投資するとは?

私はその目的として、
関係性の質に注目したいからです。
なぜなら、関係性の質は結果の質、即ち業績にに結びつくからです。

これは、MITのダニエル・キム教授の「成功循環モデル」に基づいています。

成功循環

つまり、
これが循環することで売上のスパイラルアップも可能だからです。

人に投資することと違うのか?

企業は人に投資せよ。
とはよく言われます。
しかし、
組織を作るのは人。
私は組織に投資する事とは、人に投資することだと考えます。

しかし、
組織に投資することと人に投資することには少し違いがあります。

人に投資しても、その人が辞めてしまうと、
それはゼロではないですが、社長の立場では損失にも思えてきます。

在職している間にリターンはあったとは言え、
なんだかな、という気持ちになるのは否めません。

人は去るが、組織は残る

しかし、組織は残ります。
誰か辞めても、人ではなく組織へ投資であれば、
組織に残る人に継承されてさらなる発展も望めるからです。

会社としても投資して優秀な社員に育成し、
さあ、これからという時に辞められてしまうと思うとがっかりですが、
良い組織であれば、辞めて行った優秀な人のノウハウは
残る人材に継承されます。

人に依存せずに、組織として回る会社は
誰か辞めても代わりが残りますし、
残る人材にとってはチャンスにもなるのです。

もちろん、よい組織を作ることができれば、

良い人材が辞めることなく、そのまま残る確率もあがります! 

そういう会社を作るということが、
人ではなく組織に投資するという意味になります。

勘違いして欲しくないのですが、
これは決して人を軽視することではありません。
自社の仕事を通して自信をつけてキャリアアップする人、
その姿を見て、指導を受けて成長する人もいます。
こうした環境は人材育成のサイクルにもなりますし、
こうした部下たちがいる環境は
管理職のマネジメントスキルも向上させてくれると思います。

組織が育ち、質の高い組織で成長した人たちが、
結果として会社の業績を向上させて、
さらに会社の底力も上がれば、
社長としてこんなにラクできる環境はないと思います。

例えばですが、
関係性の質が高い組織では、
雑多で不毛な揉め事は減少し、
目指したいビジョン、進めたい方針がきちんと伝わり、
時に、社長の間違いやミスを建設的な意見でブラッシュアップしてくれます。

私は、こうした環境であれば、
とても気持ちよく、居心地よく過ごすことができます。

では、関係性の質を高めるための組織への投資は
具体的にどのように進めて行けばよいのでしょうか?

次回へと続きます。


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