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2023年の旅:三鷹散策

本日の記事は、『2023年の旅:三鷹散策』です。

ふと思いついて三鷹駅で途中下車

金曜日の深夜に横浜の自宅に戻って来て、日曜日の今日は、松本へ帰らねばなりません。二泊三日だと、慌ただしい滞在になってしまいます。いつもは、移動に新宿バスタ発の高速バスを使うのですが、今回は非常に混雑していて座席を確保できませんでした。妻と息子には事情を話し、昼過ぎには家を出る了承を得ていました。朝寝坊してしまった為、パンとコーヒーと玉子焼きとヨーグルトのブランチを自宅で済ませ、12時過ぎには家を出ました。コストを切り詰める必要があるので、横浜から松本への移動に利用するのは青春18きっぷです。

自宅の最寄り駅近くで職場用にお土産を買い、湘南新宿ラインに乗って新宿へ出ました。毎年使っている手帳を買い忘れていたので、都内有数の大型書店である紀伊国屋書店に立ち寄りました。ピークを過ぎてしまっているのか、2024年用の手帳売り場は大幅に縮小されており、目当ての商品を見つけることはできませんでした。

諦めて新宿駅に戻り、中央線中央特快八王子行きに乗ったものの、軽くお腹も空いていたので、中央線の三鷹駅で途中下車することにしました。

土地勘のある街、三鷹駅周辺

私は2000年の秋に妻と結婚し、僅かの期間でしたが、会社の社宅があった三鷹で暮らしていました。当時から古かった社宅は取り壊されて、跡形は何もなくなっており、以来三鷹は通り過ぎるだけの街になっていました。久し振りに三鷹の街を歩いて当時を懐かしもうと思い立ちました。住んでいた場所の住所は忘れてしまいましたが、確か下連雀の何丁目かでした。三鷹駅から深大寺方面へと走る三鷹通りと平行して1㎞近く続く長い中央通りは、当時の私の通勤路でした。両側のお店はかなり変化したものの、面影は残っていました。

三鷹は、かつては牧歌的な武蔵野エリアの中心地であり、太宰治が居を構えていたことでも有名です。隣の吉祥寺駅との間にある都立井の頭恩賜公園や三鷹の森ジブリ美術館、深大寺そばなどの有名スポットも点在していますが、約半年しか住んでいなかったので、周辺を歩き回ったという記憶は全くありません。駅と自宅との往復、せいぜい中央通り沿いにあったスーパーや飲食店に入る程度でした。ちょっと勿体無い気もします。

1時間の気分転換

滞在時間は1時間弱だったと思いますが、かつて自分が生活していた街を時間が経ってから訪れる経験はなかなか新鮮でした。古本屋で、1冊100円の文庫本を3冊買い、酒田ラーメンのお店でラーメンを食べてから、三鷹駅に戻って中央特快・高尾行きの電車に乗りました。

三鷹中央通り『満月』にて

駅の改札を通る時、駅員さんに高架橋の位置を聞いているおばさんがいらっしゃいました。おそらく、文豪・太宰治が景観を好み、今年取り壊しが決定した『三鷹こ線人道橋』のことでしょう。最後に見ておけば良かったなあ、と後悔しました。

中央本線で普通電車を旅すると、結構な時間がかかります。高尾駅での乗り継ぎ待ちに20分程あったし、何度か中央線特急に抜かれるので、途中の駅で何度も発車待ちがありました。結局、横浜の自宅を出てから松本の部屋に辿り着くまで、9時間ほどかかっていました。

しかし、その移動時間は充実していました。昨日から読み直している『人生後半の戦略書』も、「第3章 成功依存症から脱け出す」「第4章 欲や執着を削る」「第5章 死の現実を見つめる」までを読了し、「第6章 ポプラの森を育てる」の途中で睡魔に襲われましたが、充実した読書タイムが確保できました。

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