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青春18きっぷの旅2022冬②:妻籠宿

朝起きると、この冬初めての本格的な積雪となっていました。この状況に日和って、部屋で篭っていると、一日中エアコンをつけっぱなしにすることになり、電気代も嵩むことになります。そこで、青春18きっぷを使って、暖房の効いた電車の中で本を読んで時間を過ごすことを考え、小雪が舞う中を松本駅へと向かいました。

松本〜坂下

支度を整えて部屋を出たのが、9時前になっていました。興味はあったものの、かなり長距離の飯田線にトライするには、やや時間が遅くなっていました。代わりに丁度いい出発時間だった中央西線を選択しました。駅ビル内にあるスターバックスコーヒーで、クリスマスブレンドのグランデサイズを買い、ホームでかき揚げ玉子蕎麦を食べてから中津川駅行きに乗り込みました。

松本駅そば 

進行方向左側の窓側に座席を確保し、ジャンバーを脱ぎ、本気の読書をする体制を整えました。コーヒーを飲みながら、車内で読んだのは、今週入手したばかりの橘玲『バカと無知 人間、この不都合な生きもの』(新潮新書2022)です。情報量が多くなるので、読書ノートは別の記事で書き残そうと思います。

丁度、読み終えた頃にトイレにいきたくなりました。終点の中津川まで我慢できる自信がなかったので、途中の坂下駅で下車することにしました。

坂下~南木曽

用を足して、次の行動の検討開始です。坂下は、岐阜県中津川市にある小さな駅です。駅周辺にはお店も殆どなく、ここから近くの目ぼしい名所まで徒歩で行くには、少々厳しい距離であることがわかりました。雪も降ってきたので坂下エリアでの観光は断念し、無人の待合室で次に来る電車を待ちました。通り過ぎてきた南木曽行きの電車に乗ることにしました。

南木曽~妻籠宿

坂下から南木曽駅まで二つ戻ります。次の電車には一時間以上あります。南木曽駅から行ける名所旧跡としては、中山道の旧宿場町である妻籠宿があります。南木曽駅からは、4㎞位の距離です。途中のSL公園を抜け、山道を歩いて粉雪が舞う中を、雪道を踏み締めながら、ゆっくりと歩いて行きました。

SL公園のD51

長野県にやってきてから、木曽方面に出掛ける機会が多いです。特に何がというものがある訳でもないのですが、気がつくと足が向いています。

木曽路はすべて山の中である

島崎藤村『夜明け前』

が物語るように、山また山が続きます。

中山道より①
中山道より②

妻籠宿

妻籠宿に到着するまでに、40分位かかりました。寒かったものの、フリースの上に防寒用ジャンパーを着込み、毛糸の手袋もはめていたので、最後は軽く汗ばんでいました。

趣のある街並みが保存されています。遠景に山を臨み、美しい場所にあります。雪化粧もいいですが、新緑や紅葉の季節に訪れても楽しめそうな雰囲気を感じます。

妻籠宿①
妻籠宿②
妻籠宿③
妻籠宿④
妻籠宿⑤
妻籠宿⑥
妻籠宿⑦

南木曽~中津川~松本

南木曽駅に引き返す途中には、太陽が顔を出したり、吹雪いたりしました。南木曽駅に着いた時には、もう15時をまわっていました。運悪く、15時台、16時台に、松本行きの普通電車がありません。青春18きっぷでは、特急券を買っても、特急しなのには乗れません。

小腹が空いたので、国道19号線に出てセブンイレブンでパンを買い、駅に戻ってからは待合室で待機しました。雪が激しくなってきていたので、一度16時台の電車で、中津川駅へ進み、そこから引き返し、約2時間かけて松本へと戻ってきました。2万歩以上歩いたので、家に戻って着替えをしたら、靴下の足裏には大きな穴が開いていました。

パーフェクトな休日の過ごし方ではなかったですが、また信州を識る経験を積み重ねることができました。

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