No.1になってはいけない性格
2023年の夏休みは今日で終わりです。妻と息子に一時的に別れを告げて、松本へと帰る高速バスの中です。去年や一昨年よりも、充実して濃厚な、近年で一番いい夏休みだった気がして、心が充足されています。そんな、心穏やかな最終日に自分を戒める記事を残しておきます。題して、『No.1になってはいけない性格』です。
No.1じゃなきゃ嫌な性格は厄介
認めたくはない事実ですが、私も息子も(おそらく)根っこの性格は、「俺、No.1!」のような俺様気質の持ち主だと感じます。どんなに否定したくても、否定できないように思います。
⚫️ 周囲に穏やかに、優しく.....
⚫️ 下積み人生上等! まぁ、任せておけ.....
⚫️ 犠牲バントで進塁打を意識する.....
を日々実践しているつもりでも、ふとした瞬間に「あぁ、自分は『俺、No.1だから』気質なんだなぁ」と感じます。そういう傲慢で不遜な態度は、細部に漏れ出してしまうものだから、意識しても隠しようがないよなぁ、と思います。
本日、自宅のテレビで高校野球、慶応対広陵の三回線屈指の好カードを観戦しながら、自分の自惚れた態度を強く感じ、深く反省しました。
試合結果は、6-3で慶応が勝ち、2008年以来のベスト8を決めました。広陵の二年生エースの高尾投手はさほど上背はないものの、常時140㎞を超える回転の良いストレートと切れ味鋭い高速スライダーを操る好投手でした。対する慶応高校の打線は、高尾投手の得意とする決め球に絞って、カウントが追い込まれても粘ってファールにし、序盤から球数を投げさせるチームプレーが徹底されていました。知将と言われる慶応・森林監督が、甲子園常連の広陵・中井監督に対抗すべく、編み出した賢い戦術でした。
高尾投手は、入学した春の大会で名門・広陵の背番号1を背負うようになったくらいの逸材なので、「俺はNo.1!」というプライドと意地を感じさせる面構えと物腰を兼ね備えていました。それを、エリート集団の慶応打線がいやらしく攻略し、最後は勝利を収めました。結末を見ていて、考えることの多いゲームでした。
ざる蕎麦を食べながら...
試合は、妻が用意してくれた昼ご飯の信州そばのざる蕎麦を啜りながら、観ていました。「わさび!」「海苔描けるよ!」「いただきま〜す」と声は掛けているものの、急いで食事を用意してくれている台所の妻の方に向き合うことなく、私と息子は食べ続けました。
今になってあの態度は、妻への敬意を欠いていたなぁ..... と反省です。おやまの大将気質満開の今日の午後でした。No.1になってはいけない性格なんだなぁと痛感します。
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