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金曜日の随筆:新人無職の見る夢

また、運命を動かす金曜日がやって来ました。
今日のnoteは『新人無職』で掘り下げていきたいと思います。

新人無職は可能性を秘めた存在

新人無職になって10日が過ぎました。正式には現時点で雇用関係が残っている会社員という身分ではありますが、気持ちの上では、社会的身分を語れない無職であるという自覚を持って、不透明な未来への希望に胸を膨らませながら毎日を過ごしています。

『社会的身分がない』ということは、成熟化・保守化が進んだ日本では不安定な存在ながら、裏を返せば、これからの努力次第で自由に自分の身分を創作していける存在である、という楽しみもあります。自分がこれから歩む人生の結果次第で大変身は幾らでも可能です。

新人無職が捨て去るべき過去

『一部上場企業に勤める50代の管理職』なんて肩書きを持つ人は、日本には掃いて捨てる程います。そして、世間がこのような層に対して漠然と抱くイメージも固まっています。将来経営幹部になることが約束されたエリートもいるでしょうし、ぱっとしない近い将来のリストラ予備軍もいます。

会社員を辞めた私が、どんなに自分の決断を美化しようと、世間から「後者に属する人間だったから、耐え切れなくて会社辞めたんだろう」と憶測されるであろうことは覚悟しています。

実際、私が会社に嘱望されたエリートで、重職を担うような存在だったら、28年半も踏ん張って勤め上げてきた会社を辞める決断はしていなかったでしょう。それは否定しませんし、できません。

会社員という生き方に、常日頃から疑問を感じていたことに確かですが、私を取り巻く環境が違っていれば、心の本音を押し殺して定年まで働く決断をしていた可能性はあります。それもまた一つの人生ですし、大多数はそういう生き方を選択するでしょう。

私は私なりの勝算を胸に、50代の会社員というイメージではカテゴライズされない生き方を目指すべく、新人無職という道を選択しました。ある程度先の見通せる既存のレールを外れて、一見すると無鉄砲に見える生き方の方が自分には向いたスタイルだと思って決断しました。

新人無職が見ている景色

しっかりと働いて、日本経済の繁栄と維持に少しでも貢献したいという思いは不変であり、これまでも、これからも変わらないでやっていきたいと考えています。今はその端境期であり、これまで継続してきた労働人生に免じて、少し休息を取ることを多目に見て下さい、という感じです。

今は、自己学習で力を蓄える一方、訪れた自由と休息を全力で満喫すべき時間だと考えています。今は、一時的な戦線離脱~サバティカル休暇~だと考えています。

新人無職を捨てる時…

いつまでも、『夢見る新人無職ではいられない』ことは痛いほど自覚しています。新人無職を卒業する時期は、否応なくやってくるでしょう。戦線復帰は必ずします。挑戦は期間を区切ってやるのが鉄則です。

現実のビジネスに戻れば、新人無職時代に抱いた自分への全能感は、それこそ木端微塵に砕かれることでしょう。これから数カ月かけて、後悔のないようにサバティカルを愉しみ、人生後半戦を愉しむ、二毛作で耕していく覚悟を醸成していければと考えています。

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