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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2022年7月の記事一覧

『チャップリン自伝 若き日々』を読む

本日は、中里京子『チャップリン自伝 若き日々』(新潮文庫)の読書感想文です。 38年振りのチャップリン自伝 先日、サン=テグジュペリの『星の王子さま』を買いました。今年『星の王子さま』は"新潮文庫の100冊"に入っていたので、付録として付いてくる栞を貰いました。 なかなか可愛い栞だなと思い、書店で新潮文庫の棚を漁りに行った時に目に止まって、大人買いしたのが、この本です。(本書は、新潮文庫の100冊対象ではありません)今日読んでいるのは、前編で、後編は「栄光と波瀾の日々」と

『父が娘に語る 美しく、深く、壮大でとんでもなくわかりやすい経済の話。』を読む

本日の読書感想文は、ヤニス・バルファキス(著)・関美和(訳)『父が娘に語る 美しく、深く、壮大でとんでもなくわかりやすい経済の話。』(ダイヤモンド社2019)です。 著者は、2015年のギリシャ危機の際に財務大臣を務めていた経済学者です。最高に面白い本という触れ込みに惹かれて発売後すぐに購入しましたが、その評判に違わぬ内容で、一気に読了しました。『経済学の解説書とは正反対のものにしたい』というコンセプトで、10代半ばの娘に、経済の本質を専門用語を殆ど用いずに平易に解説した書