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【本物の保守は憲法を重んじる】〜中島岳志著「保守と立憲(2018年)」より〜その2

*"押し付け憲法論"については後日にでも書こうと思う。

安倍晋三は保守ではない、ということは色んな方向から色んな人が指摘しているが、中島岳志の

【リベラルの反対は保守では無い。パターナル(父権的)である】

の指摘からも分かる。

中島岳志は2018年の著書「保守と立憲」p17で、

【安倍首相は、中国共産党の政治に対して批判的な姿勢をとっていますが、むしろ中国共産党的なパターナリズムを採用しているように見えます。中国共産党は「左派」イデオロギーを土台としていますが、リベラルではありません。中国共産党と安倍内閣は、共通の性質を有しています。…安倍政治を「保守」と見なすことはできません。】

と述べる。また、安倍晋三は、2014年2月3日の衆議院予算委員会で、国家権力を縛るものが憲法であるという立憲主義について「それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方」と発言した。

 また、憲法とは「国の理想の姿を語るもの」とも発言しているが、これには憲法学者の小林節も「噴飯もの」そんな憲法観を言うのは「世界の珍事」と言っていたと私は記憶している。

ともかく中島岳志も、保守は、

【立憲主義の擁護を基調とします】(p19)と述べる。

本物の保守は憲法を大切にするのだ。「みっともない憲法だ」などとは間違っても言わない。

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