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ミナペルホネンでカーテンをオーダーした話

ミナペルホネンでカーテンをオーダーしました。
公式サイトにあるマテリアーリの店舗紹介に「カーテンのオーダーを承っております。」とあるものの、縫製等にかかる費用についての言及はなし。
事前にSNSなどを調べたのですが、生地を買ってDIYしたという話しか見つからなかったので、私と同じようにオーダーしてみたいという方の参考になればと、記事に残すことにしました。

オーダーをしようと思ったきっかけ

年明けに引っ越しをしました。
普通の賃貸マンション(新築)なのですが、掃き出し窓が、100×178の既製サイズカーテンを吊ると横は余るし縦は足りないというサイズ感。
もうオーダー一択です。
以前も高さが178では足りない部屋に住んだことがあり、その際はオンラインで探してカーテン通販専門店で注文をし、1万円ちょっとでした。
さて、今回はどうするか。RoomClipで一人暮らしをされている方のお部屋を拝見しつつ、あれこれ考えたのですが、ちょうどミナのインテリア用ファブリック「dop choucho」が廃盤になると知って、マルニ60の1シーターをchouchoの張地でオーダーしたばかりだったため、カーテンもミナにしたいなと思うようになりました。
しかし、一体いくらくらいかかるものなのか。
オンラインストアでファブリックを見ると、生地巾は大体が150cm前後。価格は1500〜2500円くらいが多いようなので、少なくとも6〜7万くらいはかかりそうです。
Twitterやら何やらでオーダーしたことのある人が情報を上げていないか探してみたものの、まあ、何も出てこない。予算オーバーで諦めたというツイートくらい。
この情報化社会でこんなことある? 値段とか気にしない金持ちしかオーダーしないの? えっ? となりながら、10万円以内ならもうオーダーしてやると心に決め、引っ越し当日にマテリアーリへ向かいました。

マテリアーリへ

店舗を訪ねたのは平日でしたが、先にお買い物中の方がいらしたので、終わられるのを待ってスタッフさんに「カーテンをオーダーしたい」と伝えました。
オンラインストアでファブリックを眺めながら、マルニのソファに合わせてchouchoのファブリックにしたいな〜と考えていた私。
生地の在庫とお金さえあれば作れると思いますよね。
違いました。
ネットでサイズを入力してオーダーできるカーテンとは違う、スタッフさんと話して初めて分かったことは主に次の3点です。

  1. 生地には向きがある

  2. カーテンを作るには一反は必要

  3. タッセルが欲しい場合は別途生地代が必要

生地には向きがある

オンラインストアの各ファブリックには生地巾が書かれているので、カーテンを片開きで1枚にしようとすれば生地を継ぐ必要がある、とは想像できたものの、裁縫をしない私には、写真を見ても「画像の上下が生地端(耳)です」という説明を読んでも、柄に向きがあることに気づけませんでした。
chouchoの生地でカーテンを作った写真が掲載されていたので、同じように作れると思っていたんですね。
もちろん、出窓なら問題なかったのでしょうが、私が欲しいのは掃き出し窓用のカーテン。そうなると、本来はチョウチョの頭が上を向くような図柄なのに、横に飛んでいる形になってしまうのです。
それでも良ければ作れますが、今ある生地だとタンバリンくらいしか……と言われ、オンラインで眺めていてもわからなかった落とし穴を知りました。

カーテンを作るには一反は必要

タンバリンはミナの代表的な柄で、間違いなく可愛いです。
店頭にあったのはグレーの地のもので、私の部屋は壁の一部がグレーのアクセントクロスになっているため、色味もぴったりでした。
が、タンバリンならこの機会でなくてもまた作れるのでは? という気もしました。
そこで店内を見まわし、目に留まったのがohayoでした。

テキスタイルの中に舞うように咲く花が、何だか『おはよー!』と呼びかけてくれるように見えました。

https://www.mina-perhonen.jp/journal/textile-diary/2020/0410/

皆川さんが仰るように、朝カーテンを開けるのが楽しくなりそうな柄です。
スタッフさんもこれならグレーもありますよと見せてくださったのですが、そこで何かに気づかれたご様子。
「他店の在庫も調べたのですが、カーテンを作るには生地が足りなさそうです……」
素人の私には、十分ありそうに見えたのですが、
「カーテンを作るには一反は確保します」
とのこと。理由は、生地の途中で不良が見つかった場合に備えてなんだとか。
オリジナルの図柄を刺繍で表現していて、ぱぱっと増産できる生地ではないでしょうし、納得せざるを得ません。
とは言え、これも想像だにしなかった落とし穴。
ただ、グリーンの生地なら確保できるとのことで、インテリアとの合わせやすさはグレーだろうけど、色味的にはグリーンの方が好みだったので、ohayoのグリーンとタンバリンで見積もりをお願いすることにしました。

タッセルが欲しい場合は別途生地代が必要

窓のサイズやスタイル(1.5倍とか1.3倍とか)の話をする中で、タッセルはどうしますかとスタッフさんに尋ねられました。タッセルが欲しい場合は、別途生地代と縫製の料金がかかりますとのこと。既製サイズのカーテンを購入しても、ネットでオーダーしても、タッセルは自動的についていたので、作る・作らないを考えたことがありませんでした。
さてどうしよう。賃貸マンションにはふさかけがついていない(少なくとも私が住んだことのある部屋にはついていなかった)ので、これまではあっても使わなかったのですが、作るか作らないかと聞かれると、やっぱり後で欲しくなるかも? という気もします。
悩んでいたところ、生地が余ったら作成する、という形にもできると教えていただき、今回はそちらでお願いしました。その場合は縫製の費用だけで済むとのこと。
ただし、余りが出なければ作れないし、柄が出ない(無地のタッセルになる)可能性もあるそうです。

見積もりはその場ではもらえない

諸々決めた上で見積もりをお願いするのですが、マテリアーリのスタッフさんがその場でしてくださるわけではなく、来店から一週間程度かかるとのことでした。
そして、見積もりが出て、支払いをしてから制作が開始され、一ヶ月ほどで出来上がるのだそうで、引っ越し当日にお店に行ったのは正解だったなと思いました。
受け取りは来店か宅配。宅配の場合は更に一週間くらいかかるそうです。
この後のやり取りはメールになると言われ、名前とメールアドレスを伝えてお店を後にしました。

見積もりが到着

お店を訪ねてから5日後に見積もりが届きました。間に土日を挟んでいたので、思ったより早かったです。
私はどうしてもカーテンを自宅で洗いたかったので、リネン100%の生地だし絶対縮みますよねと、店頭では、床までの高さ+10cmの198cmで見積もりをお願いしました。スタイルは1.3倍のフラットカーテンです。
生地の計算を見ると4.8mになっていたので、カーテンの丈×2枚×1.2くらい。
さっぱり不明だった縫製の料金は、
カーテン加工 一式 ¥10,900(税込¥11,990)
タッセル加工 2本 ¥920(税込¥1,012)
で、合計約10万。圧倒的に生地代。縫製の代金が最早誤差に思えてくる。
生地代が払えればミナでカーテンは作れます。

再見積もりした

前述の通り、私は自宅でカーテンを洗いたいという希望がありました。理由は単純で、私が潔癖症だからです。使う前に一度洗いたい。
リネン自体は洗濯できない素材ではありませんが、制作前に水通しをしてもらったり、オプションで防縮加工をつけたりができないため、リネンのカーテンは10%くらい縮むこともあるという記事を見て、窓サイズ+10cmから窓サイズ+15cmで再見積もりをお願いしました。
見積もりが届くのを待っている間に、リネンのカーテンを洗濯した系の記事をめちゃくちゃ漁りました。これとかこれとか参考になりました。
洗って縮んで丈感が足りなくなるより、もうこの際、多少費用が上乗せになっても、再見積もりで時間がかかっても、後悔するよりましだと思いました。

再見積もりが届く

再見積もりをお願いしたのが、見積もりが届いた翌日。それから4日後に新しい見積書を頂きました。
当然、金額は変わっているものと思いきや、なんと変わらず。やったー。
ついでに、リネンのカーテン系記事を漁っていて、フラットカーテンだとカーテンランナーの数が足りなくなる場合があるという話を見かけ、ランナーについても確認したところ、とても丁寧な回答をいただきました。

フックの数は2の倍数

カーテンにつけるフックの個数は2の倍数になるのだそうです。
部屋のカーテンレールについているランナーの数を数えると、カーテン1枚につき9個。
この話をマテリアーリのスタッフさんにお伝えし、工場に確認してもらったところ、「8個×2(計16個)にはできるが、8個ではフックとフックの間隔150mmとなり、1.3倍では窓に当たってしまう」とのこと。
通常は140mm以下の間隔にするらしく、その間隔で作るなら、1.22倍のフラットカーテンなら作成可能という回答でした。
確かカーテンレールの端をドライバーで外してブラインドか何かをつけていた記事も見かけた記憶があったため、そういうことなら、ランナーを増やした方が早そうと調べると、ニトリに399円で簡単に増やせるランナーが売られていたので、自分でランナーの方を調整することにしました。
この辺りの話も聞いてみないと分からなかったので、大変勉強になりました。

支払い

支払いは店頭だとカードが使えるようでしたが、店頭まで行けなかったので、銀行振り込みをしました。
振り込みを確認できる日にち(曜日)は限られているそうです。
最初に来店してから、メールでやり取りをし、振り込みを確認していただくまで、約二週間でした。

カーテン完成

そして、それから二週間後。カーテンが完成したとの連絡を頂きました。
一ヶ月もかかるのかな? 意外と早く出来上がったりしないかな? と思っていましたが、早く出来上がりました。
とは言え、来店から一ヶ月ほど経っていますし、たまたまかもしれないので、買い替えではなく、新居用にカーテンをオーダーしたいという方は、早めにお願いした方が良さそうです。
最初は宅配で受け取ろうかと考えていましたが、たまたま用事で近くまで出かけるタイミングだったので、店頭へ引き取りに行きました。
残念ながらやり取りをしていたスタッフさんにはお会いできなかったものの、お手紙を残しておいてくださって感動。カーテンは、紙袋ではなく、白いエコバッグに入れてもらえて、ニヤニヤしながら持ち帰りました。
ちなみに、余った生地は返却されました。生地の耳の部分が主で、私は裁縫をしないので今のところ使い道がないのですが、勿体無いからどこかで何か作ってもらいたい気もします。

そして、洗濯

スタッフさんからのお手紙にもドライクリーニングがお勧めと書かれていたのですが、洗いたい理由が理由なので、浴槽を使って手洗いしました。脱水はせず、浴室乾燥用の物干しがついているので、半乾きくらいまでそこに吊っておきました。
結果、縮んだかどうかは不明。測ってみたら元より縮んでいるのかもしれませんが、ブレイクスタイルにしたので気になりません。今もしっかり床につく長さです。
皺は、完全に広げて干すスペースがなく、縦に半分に畳んだ状態(受け取った時に畳まれていた状態)で途中まで干していたので、その部分が残っている感じです。リネンなので、多少皺があってもそれはそれで素材の特性だし、吊っているうちに生地が呼吸して気にならなくなるのではないかと思っています。

まとめ

私はごく普通の会社員で、庶民にはなかなかお高い買い物でしたが、スタッフさんの対応が良く、仕上がったカーテンも本当に可愛いので、オーダーして良かったです!
クッションやマルチクロスなどもオーダーできるようで、またいつか私だけのミナペルホネンをオーダーしてみたい。ベッドサイドに置く用に芦屋のflameさんでランプを購入したこともあり、部屋がミナミナしてきて嬉しいです。

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