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note株式会社の代表取締役CEOである加藤貞顕氏は、数々の不祥事についてこれっぽっちも悪いと思っていない説

note株式会社(旧:株式会社ピースオブケイク)、ひいては代表取締役CEOである加藤貞顕氏の批判をする。彼らの土俵で実施することで、その度量を問うものである。

もっとも、私のような無名人が吠えたところで、野良犬よりも存在感がなかろう。よって、無数にあるコンテンツのにぎやかしにでもなれば幸いである。

反省も改善もしないnote株式会社

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note株式会社が、仏さえも怒らせる会社であることは明らかだ。なぜなら、wikipediaにすら代表的な炎上事案として、3度の実例が掲載されているほどだからだ。しかも、2020年10月から2020年12月の2ヶ月間での達成である。ここまで来ると、逆にすごい。

事件のあらましを知らない利用者の方に、いかにnote株式会社が「たまの失敗はスパイスかもね」精神を貫いているかを知ってもらうため、wikipediaからの引用をする。

2020年10月19日にcakesで公開された、写真家の幡野広志の記事にて、ドメスティックバイオレンスの相談内容を「嘘」や「大袈裟」と回答する記事を掲載したことで大きな批判を浴び、後にcakes編集部および運営会社が謝罪し、再発防止策を発表した。
2020年11月11日にcakesで公開されたライターユニットのばぃちぃの記事にて、取材対象であるホームレスに対する表現方法などが問題視され大きな批判を浴びた。そのことを受け、11月16日にcakes編集部は謝罪等はないまま記事を訂正。訂正の数時間後に、公式ツイッターで追記・修正したことを公表した。このような一連の事態を受けて、再発防止を進める一環としてcakes編集部の体制を一新したことを発表した。また、文藝春秋との業務資本提携についても再発防止において同社の出版社としての長年の知見を得るためもあるとしている。
2020年12月9日、声優・文筆家のあさのますみが、「cakesクリエイターコンテスト2020」を受賞しcakesで連載する予定だった友人の自殺に関するノンフィクション記事について、編集部から掲載中止になったことを発表するとともに、上記2件の不祥事を受け、また自死をテーマにした内容である事から、編集部の対応が二転三転したことや、執筆者や取材対象者を軽視するような編集姿勢があったことを明らかにした。編集部の一連の姿勢にさらなる批判が集まることになり、cakes編集部はTwitter上で謝罪、その後あさのと話し合いを持った結果、編集部側が非を認めあさのが提示した条件を元に和解することで合意し、編集部は改めてcakesのサイト上で謝罪した。

出典:note (企業) - wikipedia

本当にすごい。もしかすると、まだ1回表が終わっただけかもしれない。あと24回の不祥事が明らかになるまで、「cakes編集部の体制を一新」という名の机の移動で終わるかもしれないので、それはそれで見てみたい気もする。

しかし、そのたびに多くの怒りと悲しみが生まれるので、やはり誰かが止めなければならないだろう。現状、そのための抑止力となりうるのは、note株式会社のトップである加藤貞顕氏だ。ただ、ここに最大級の問題が潜んでいた。

「はいはいすいません私たちが悪うございました」

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note株式会社の代表取締役CEO、加藤貞顕氏はたびたびのcakesの炎上に関連し、「謝罪文的なもの」を発表した。

私があえてそう表現するのは、「どう見ても謝る姿勢がない」「自分語りがメインにしかなっていない」「謝る気持ちで書いたのなら、この項目の見出しのとおりに『はいはいすいません私たちが悪うございました』と感じて書いたとしか思えない」ことに端を発している。

実際にそのシャザイブンモドキを読めばわかるが、中身はただの生い立ちエッセイなので、抜粋しながら引用して要約する。

以下の出典はすべて同じnoteなので、先に示しておく。

出典:cakes一連の件についてのお詫び - note

一連のcakesの問題に関して、関係するみなさま、クリエイターの方々に対して、大変申し訳なく思っています。深くお詫び申し上げます。

どれや。言うまでもなく、複数の事案が起きたし、3つ目の事例はまだ一応の解決を見てから数日しか経っていない。「一連の」とあるから、たぶん全部だろう。となると、「再発防止を進める一環としてcakes編集部の体制を一新したことを発表した」が中身すっからかんの原因究明が望まれる。もちろん、それがなかったから、この記事を書いている。

お詫びと言いながら、まず、お願いにもなって大変心苦しいのですが、どうか弊社の社員についてのご批判はご容赦いただければ幸いです。
育成の仕組みであったり、こういう事態でも適切な判断をできる体制をつくれていない私に、すべての責任があります。
現在、cakesに寄稿いただいているクリエイターのみなさん、そしてnoteをお使いのみなさんにも、会社の姿勢が問われている状況だと思います。
会社の代表として、いまなにを考えているのかを、少し長くなってしまうかもしれませんが、書きました。読んでいただければ幸いです。
ちょうど20年前に出版社に就職して以来、私はずっと編集者をしてきました。

そして、突然の自分語りが始まる。心よ原始に戻れ。すごいことに、本当に自分語りが続く。なので、そこはさっぱり切り捨てる。謝罪ではないからだ。アンジャッシュ渡部建さんの「本当に」パートと同意義と考えるべきだろう。

この状態になった時、みなさんもご承知の通り、大きな課題がありました。
メディアのような存在になっていったのに、既存のメディアのような厳格なチェック機構がなかったことです。
cakesは当初、プラットフォームとしてつくられたため、出版社やウェブ媒体の提供するコンテンツについては、細かく内容をチェックするといったことはしていませんでした。
cakes編集部の最初の数年は、私が編集長でした。

以下、またぐでんぐでんの自分語りが始まる。

ただし、やってはいけないことを、ひとつだけ決めました。それは「悪口禁止」です。前向きでおもしろいものだけを載せよう、と決めたのです。

いわゆるネットスラングでいう「陽キャ」の氏はご存知ないのかもしれないが、良質なネタは悪口と表裏一体である。私は37歳にして童貞で、これは笑える事案のようだ。しかし、実際には童貞であることをもっと深刻に悩む人もいるし、貶されたと怒る人もいるだろう。

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さらに、私は脊椎に難病を抱えており、自由な外出が困難である。それもあって、容易に出会いを求められず、必然的に今日まで自慰戦士の地位を確立してきた。そう語ると、話は身体障害ならびに身体障害者と性まで絡んできて、ややこしくなる。私はそれをポジティブに捉えているし、笑いの種として活用しているが、恥とも憤激とも取れる感情を抱く人もいるだろう。

悪口とは、主観的な評価に過ぎない。黒人が同じ黒人に対してニグロと呼びかけるのは挨拶だが、白色人種や黄色人種が使うことにより、レイシズムの問題として立ち上がる。では、これらの言葉狩りによって、悪口は消え去るのか。

なくならない。毒をなくせば、薬もなくなる。毒は新たに生み出せても、薬は容易に生み出せない。清い世界を作るためとポルノを排撃したとして、それで性犯罪が消え去るわけではないのだ。むしろ、悪しきものを受け入れる余裕と度量が、多くの表現を良質な娯楽として成立させる土壌になる。

ともあれ、続きを引用していこう。

数年後、noteの運営に集中するために、私は編集長を他のメンバーに引き継ぎました。
この時点でcakesの実態は、メディアプラットフォームから、通常のメディア寄りにシフトしていました。それなのに、十分なチェック機構を備えた、より責任あるメディアの方向に体制をシフトしなかったことが、いまの問題を引き起こしています。
これは、私に経営者としての判断力があれば、避けられたことです。
そして次々と炎上していること、対処に時間がかかっていること、本当に申し訳なく思っております。

すごいことを言っている。「俺はcakesをめっちゃ育てて、後任に引き渡した。この時点でcakesは普通のメディアみたいになるべきだった。でも、後任がよく考えないせいで、できんかったわ。俺が有能すぎたばかりになー。つれーわー」と読み取ったのだが、さすがに穿ち過ぎだろうか。経営者としてのみではなく、編集長としても、方針についてのソフトで継続的な転換と引き継ぎに失敗しているように思うのだが。

「だれもが創作をはじめて、続けられるようにする」
これは、note社のミッションです。
思っていることを書けば、それが届くべき人に届く。
考えていることを発信するだけで、
仲間ができたり、仕事につながることもある。
その基盤になるプラットフォームを作る。
創業して9年。やろうとしていることはずっと変わっていません。
そして、これからも変わることはありません。
見守っていただければ幸いです。がんばります。

なんと、この「お詫び」はこれで終わりである。「えっ、謝罪は……?」と思われた貴方は正常だ。私だって、まさか自分語りのままフィニッシュするとは思わなかった。ディープインパクトの新馬戦かよ。

というか、やること変えてないから、この惨状なのでは!?

そもそも、お詫びになってないお詫びで、抜本的な解決策は!?

そうは思ったが、ひとつの仮説を立てることで、これらの疑問は氷解する。すなわち、note株式会社の代表取締役CEOである加藤貞顕氏を始めとする経営陣は、昨今の事態についてこれっぽっちも悪いと思っていないという仮説だ。むしろ、外野が羽虫のように飛び交うことを疎ましく思っているかもしれない。

すると、謝る必要はないし、「ネットの噂は7日程度」で逃げ切れると思っているのも道理だ。この仮説はひとつの事実によって証明できる。

cakesはどこへ消えた?

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すなわち、2020年12月18日(金)12時17分現在において、発端となったcakesトップページには「お詫び」や「謝罪」類するお知らせが存在しない点だ。正確には、PC版では確認できるが、今や多数のユーザーが利用しているスマートフォン版では容易に閲覧できない。まるで知らない人には知らないままでいてもらい、この問題を終息させたいと考えているようではないだろうか。

なお、編集部からのお知らせの過去記事に、ようやく10月の11月の事案に関するお詫びと編集部体制の刷新が出てくる。あれ、12月のあさのますみさんの記事、亡くなったご友人の話を「これフィクションにしましょう!」って提案した件についてはどうなりましたか……?

個人的には、この3つ目が最も醜悪だと感じた事例だけに、この誠実さのかけらもない現状は、まことに良識と人間性を疑うものである。おそらく、当事者同士での和解が成立しているため、謝る必要はないし、ましてや告知する必要性を感じないというスタンスなのだろう。32万円で不祥事買い取りとは、note株式会社のスタンスが垣間見えて微笑ましい。

しかし、さすがに触れてないはずはないだろうと思い、調べ直した。すると、10月と11月のお詫びは「ケイクス通信」、12月のお詫びは「cakesからのお知らせ」で、同時にヒットさせるには膨大な「記事一覧」で見ることでしか確認できない仕様だった。仕様でも仕様じゃなくても、それぞれのベクトルでがっかりするやつである。

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とはいえ、人間も組織も逃げきれば何とかなる。お昼の顔である有名タレントも、飲酒運転で警察とカーチェイスをしたうえに捕まったが、今では大御所フェイスをしているわけだから、「逃げきればバラ色」である。note株式会社も、よほど旗色が悪くなったら各種サービス名変更や法人名再変更で逃げきれるだろう。世の中はセンセーショナルな話題に満ちていて、多くの人はその刺激に流されるからだ。

大丈夫だよ、noteくん、cakesくん。私、真里谷はいつまでもキミの所業を覚えておいてあげるからね!

最後に、「この文章はフィクションという方向でいかがですか?」と関係各氏に投げかけることで、東証一部上場企業で鳴らした辣腕のそろうであろうcakes編集部へのリスペクトを表現し、本稿を終わりたい。自分語りもさせていただいたし、文句はない。それにしても、note本社がニコニコ本社と同じ扱いになる日が来るかもしれないね。

本記事製作者情報

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