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バジルについて

ガーデンのバジルも畑のバジルも自宅のお庭のバジルも花をつけだした。コロナ禍でも全くかわらない、バジルの生命のリズム。

葉が生い茂る真夏の青々としたバジルの香りと、花をつけだした秋のバジルの香りは少し違う。意識しなければわからないくらいのわずかな違いだけど、毎年毎年バジルを栽培していると、この違いに気づく。

花をつけだした頃のバジルの香りは少し控えめで秋を感じる。優しく柔らかく、どこか品を感じる香りになる。香水に使うなら、この時期のバジルを使いたいといつも思う。

さて、去年からガーデンでは様々なバジルを栽培している。スイートバジルはもちろん、タイバジル、ルビンバジル、ホーリーバジル、ブッシュバジルなど。

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一言で「バジル」といってもやっぱり違う。そしてどのバジルもおいしいのだけど、自分がどのバジルを使っているのかを意識して、香りの違いを感じて使うと、お料理やドリンクやスキンケアがとても楽しくなる。

バジルは熱帯原産の植物。アフリカが原産、インドで栽培が始まったといわれている。熱帯地方では多年草扱いしていると聞くが、四季のある日本ではバジルは一年草扱い。10月はいつも種取作業。また来年もこの違いを楽しもう、、、今年もありがとう、、、そんなことを思いながら種取り。
違いを感じることで自分の感覚を研ぎ澄ましてくれたバジルに感謝の念が湧いてくる。

今回はそんなバジルの芳香性成分と使い方について書こうと思います。

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バジルはメボウキ(Ocimum)属。メボウキ属には約165種ある。いちばん一般的なスイートバジルにはいくつか品種が存在し、フローラル調の香りとタラゴン臭が強いのが特徴である。ただイタリアのリグーリア州に根付いているジェノバソースに欠かせないスイートバジルは、ややスパイシーな香りのメチルオイゲノールとオイゲノールが主成分でタラゴン臭は全くしない。イタリア直輸入のジェノバソースは、ガーデンで育てるバジルで作るソースとは少し味が異なる。「スイートバジルで作っているのに何が違うんだろう・・・」その疑問がスイートバジルの香りの違いの事実に導いてくれた。

それではほかのバジルの芳香成分はどうなのか。以下は有料になりますが、バジルの香りの違いを極めてみたい、、、という方は読んでみてください 笑

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