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小さなハーブアポテーケができるまで③製造所の設備の調達

化粧品製造を行うために、必要な道具や機械類がある。
・冷蔵庫
・作業台
・蒸留器
・低温真空抽出機
・攪拌機
・エバポレーター
・乾燥機
・粉砕機
・製氷機
・充填機
、、、
書き出せばキリがないけど、今書きだしたものくらいはほしい。
でも電卓をたたくと・・・・顔が青ざめる。。。
資金がたくさんあればなー--って思うけど、思っていてもお金がわいてくるわけでもないし、どれを買うか、買えないものはどうするのか・・・を現実的に考える。

そんなとき、商工会の方から大津市の補助金のお話を聞き、これらの道具や機械の購入に補助金を使ったら・・・とアドバイスいただいた。うん、たとえ二分の一でも補助してもらえるととても助かる!!
書類提出の締め切りが1週間後・・・とかなりタイトなスケジュールだったけど、とりあえずダメ元で申請書類を提出してみた。

忘れたころに、1次審査が通過して市役所で行われるプレゼンの案内がくる。
一次審査を通過したのはとてもうれしかったけど、市役所でプレゼンって・・・大学の卒業研究発表以来、人前でプレゼンってしてないのでは。。。
商工会の方からも「プレゼン用の資料も作ったほうがいいですね。」とアドバイスを受け、全6ページくらいの資料を作った。

当日は年配のおじさんたち4名と若手の男性1名の合計5名の前でプレゼンを行う。
「オーガニックビレッジを創るために自分ができること」というタイトルで作成した資料を中心に7分間のプレゼンに挑んだ。
舌かみまくりだったし、最後まで言いたいことが言えずに、時間切れとなってしまった。
あー-、、、プレゼン50点の出来・・・ちょっと絶望的になり、まぁいいや、次!次行こう!!と気持ちを切り替えた。

11月上旬、ぺらっぺらの封筒が届く。
採択されていたら手続きの書類などが入るから分厚くて、不採用だと結果だけだから薄いんちゃうか・・・と、封を開ける前から少し気持ちが沈んだけど、、、、なんと採択されていた!!!

あの時の審査員のおじさんたちに、感謝の気持ちがいっぱいになった。
プレゼン終えた後の質問も結構鋭くて、ちゃんと答えられたとは思えないし、尻切れトンボな終わり方したんだけど・・・・・
あぁ~本当にうれしい!

今回は補助金を使って、
台下冷蔵庫(主に原材料等の保管目的)
製氷機(急冷の工程が必要なもののため)
乾燥機(収穫したハーブを効率よく乾燥させるため)
ステンレスの作業台(衛生的で広めの作業台が必要)
を購入する。

蒸留器は、来年の春くらいにアランビックを購入したいと思ってる。
エバポレーターも来年か再来年にはそろえたい。
1500万くらいする低温真空抽出機は、なんと今後のビジネスパートナーに、とお互い認識しているパートナーが所有していたので、それを活用できる環境にある。

オーガニックで愛情こめて育てたハーブたちを、人々が喜び、社会貢献や環境保護につながるような商品につなげていきたい。
大量生産、大量消費を促すモノづくりではなくて、植物の命も尊重し、必要なものを必要なだけ、丁寧な方法で作っていきたい。

手のひらに乗る小さなバーム容器のバームは使用目的や使用部位にもよるけれど、丁寧に使えば2~3ヶ月、ひとシーズンはもつ。
底をこそぐように最後の最後まで使い切る人はどれだけいるのかな。
途中で使わなくなって引き出しに眠っていたり、最後まで使い切らずにゴミ箱に行ってしまう化粧品も多いと思う。

丁寧につくられたハーブの生命力豊かな商品は、使うたびに楽しくて、香りに癒されて、効果が感じられ、使い切ったあとに自然と「ありがとうー」という気持ちになる。
それは原材料の植物たちと、それを作った作り手に。
そんな化粧品を作りたい。作ろう。

大津市の補助金も無駄にしないように。
小さなハーブアポテーケ設立に向けて、たくさんハードルはあるけど、一つ一つこなしていこう。


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