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2021年の米作り(2)~お米の種まき~

今日はお米の種まきをしました。今年栽培するお米は「にこまる」というお米です。

名前がかわいくて。。。ほんと思わず、にこっとしてしまう。

今年は比良の森哲郎くんに、お米作りの講師をお願いしています。森君とは12~13年前に有機農業を普及させていくキャンペーンチームで一緒だった仲間。彼と、どんなお米作りをしたいか、そのためにはどうしていったらいいか、、、年明けから打ち合わせを重ねており、栽培する品種も、彼のアドバイスをもとに選びなおしてみました。そこで選ばれた今年のお米が「にこまる」なんです。

まず今月のあたまに種籾の温湯消毒をしてもらいました。これは病気やカビなどを防ぐための大切な作業だそうです。60度くらいお湯に10分ほど浸けるみたいですね。
(写真:温湯消毒の様子)

その次は種まきの日に合わせて、発芽しやすいように水につけてくれていました。この作業は催芽というようです。これも森君がしてくれました。ありがたい。今日、種まきの前にぷっくりと膨れた種もみをみせていただきました。

今日は森君の農業仲間という「根っこ自然農園」の加藤さんのところで種まき作業をさせていただきました。

加藤さんといえば・・・いつも軽トラ、作業着で保育園の送り迎えをしていた渋いお父さん・・・はじめは遠目で眺めていただけだったけど、いつからか出店イベントがきっかけでご挨拶するようになり・・・そして今日はありがたいことに種まきをお手伝いしていただけることに。。。農業がつないでくれるご縁に感謝です。
(森くんと加藤さん。お二人は農業仲間)

まずトレイ一枚当たりの種籾の播種量について説明がありました。通常は1トレイあたり200~300gとか蒔くらしいのですが、今年の私たちの種まきは1トレイあたり65gくらいでいくことにしました。去年の3分の1の量です。去年と今年のトレイの上の種籾の量を見ると、違いが一目瞭然ですね!
(トレイの上の種籾の量)

去年

今年

今は、【効率重視】の稲作が一般的。種まきも短時間で終わるように。稲の栽培期間も、短期間で収量増が見込めるように・・・管理がしやすいように栽培面積を減らしても収量増が見込めるように・・・お米作りのどの作業、どの工程においても【効率の良さ】を最優先に、というのが今のスタイルだそうです。農薬や化学肥料もそのためには必要なものになってくる。そして効率を重要視する農業は別に悪いわけではない。

ただ、非農家の私が米作りをする場合、そのお米で生計を立てるわけでもないし、決して効率の良さが最優先事項というわけではない。私が米作りで大事にしたいことは、【循環】と【自立】と【安心・安全】。

田んぼを取り巻く環境(雑草などの植物も含む)やそこに住む生物を排除したり、それらを死に追いやったり、絶滅させるのではなく、可能な形で共存・共生し、循環すること。また、何かがなくては作れない、誰かがいなくては作れない、という米作りではなく、自分たちが食べるお米は自分たちの力で作れるような農法。そして誰もが安心して食べられるお米。こういうことが私の中で最優先事項になっている。これらのことを後回しにしてまで作るお米は、私には必要ない。

そんな思いを講師をしてくれる森君は理解してくれて、今日の種まきのときも細かく指導してくれました。作業のポイントや着眼点なども教えてもらった。

いきなり来年から自分たちだけで・・というのは、ハードルが高いかもしれないけど、それでもなんとかやってみよう、という気持ちになるような指導をしてくれている。本当に感謝以外何ものもない。

根っこ自然農園の加藤ご夫妻も、いきなりやってきた私たちに機械を貸してくれたり、休憩時においしいお茶やおかしをだしてくださったり、本当に温かい人たちだなぁと思った。

第2章に入った米作りで、ようやく今日スタートを切った私たちは、まずは人の温かさを感じることができて、最高にいい気持ちでスタートすることができた。

でも。この後はそう甘くはないはず。お米の神様は、きっといろんな試練を用意していると思っている。そんなもんだ。

さぁ、何がくる?何でも来い!笑

得意の「なるようになる」「なんとかする」の精神でお米作りも挑むのみなんだ。

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