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実は使える「ナツミカン精油」

スイートオレンジ、ベルガモット、レモン・・・・様々な柑橘系の精油がありますが、ナツミカン精油って使ったことありますか?

または香ったことありますか?

割と珍しい精油ではないかと思います。

私もここ滋賀に移住して、千野という村にご縁をいただき、そこで知りました。いえ、厳密には名前は知っていましたが、食べる機会はほとんどありませんでした。甘夏とごっちゃになったくらい・・・・笑

毎年、1月中旬~下旬くらいから収穫作業が始まります。

ナツミカンは収穫してすぐは酸っぱすぎて食べにくいため、追熟という作業を行い、初夏に食べごろを迎えます。それで「ナツミカン」というのですね。

村の方も柚子ほど使い道がなくて、ありすぎて困っていたナツミカン。

それを私たちが買い取ることで、村の方も喜んでくださり・・・私たちはそれをドライフルーツにしたり、ジャムにしたり、酵素シロップをつくったり・・・と色々加工する中に精油と芳香蒸留水がありました。

ナツミカンは、芳香性健胃薬の原料にされるくらい薬効の高いもの。
それは実はリモネンの含有量にあります。

リモネンは柑橘系精油には共通して含まれている成分ですが、どのくらい含まれているかというと。

スイートオレンジ 95%以上
グレープフルーツ 95%以上
柚子 70~80%
レモン 60~70%
ベルガモット 30~40%



というデータが公開されています。

さて、ナツミカン精油のリモネンの含有量ってどのくらいか想像できますか?

わがガーデンで製造したナツミカン精油を成分分析に出した結果、リモネンの含有量は89.86%と検出されました。柚子より多いのです。
これは上記の表にあてはめると3番目に多いことになります。

下は、私たちのナツミカン精油の成分分析表の一部を掲載しています。

今、リモネンの持つ作用が注目されています。

誰もが聞いたことがあるなじみのある芳香成分のイメージがあり、
リラックス効果や血行促進作用はよく知られていますが、免疫力を高める作用や育毛促進・抜け毛予防の作用も報告されています。

最近ではマウスを使った実験結果から、リモネンは免疫調節機能を持つと考えられ、がんの転移や再発の予防、がん治療にも効果が期待されているそうです。食事やサプリメントで上手に摂取したいですね。

抗菌・抗ウイルス作用も期待でき、掃除グッズや消毒グッズなどのアロマクラフトにも利用できます。
私たちもナツミカン精油は、お客様の手指消毒用スプレーのブレンドに加えています。

先日、養護学校の郊外学習で身近な香りに触れる体験で、ナツミカン精油の香りを皆さんに体験していただきました。

ナツミカン精油の香りは、子どもたちの表情を明るくしたり、笑顔に導いたり、口をもぐもぐ動かす動作を促したり、様々な反応が見られ、どの反応も「快」のメッセージで、私たちもとてもうれしくなりました。

成分分析の結果からも光毒性について過敏になる必要はないと思われます。
希釈濃度は上限1%を守っている限りは大丈夫でしょう。

ほかの精油とも相性がよく、和を感じる柑橘の香り。

ぜひナツミカン精油をいろんな場面で活用していみてください。

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