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元保育士が大阪の車内置き去り事件に思うこと

悲しい事件が起きてしまい、
胸がぎゅっと詰まる思いです。

先日あった車の置き去り時間で

保育所側に責任があるのかと問われていますが、

個人的にはあると思う。

家庭と保育園が両輪で子どもの育ちを支えていくものだと思うから。

ヒューマンエラー(この言い方が適切かどうか分かりませんが)は

誰にでも、どこにでも起こることなので

保育園が最後の役割として

もしもの時の最後のストッパーのような存在であるのが理想。

リスクマネジメントを考えた時、
スイスモデルチーズの例がよく挙げられます。
チーズの穴は貫通していなくて、どこかしらに防護壁があるから穴が通過しない。つまり、エラーが起こらない。
その壁をいかに強くして増やすか、というのがとても大切なことで
子ども達にとって保育園は最後の砦であるべき。

理想はそうなんだけど

元保育士として今の保育士の労働環境を考えると、責任ある!とも声を大にして言いたくない気持ちも。

今回預けられるはずだった保育園先生だって、
絶対に自分で自分を責めてると思う

何かあるたびに
保育園が責められている今の状況では
目指す人もまた減るし、現職の人も辞めてしまう。
保育士がどんどんいなくなっちゃう。


本当にどれだけ過酷で、且つギリギリの状態で
日々過ごしているのか、理解していただきたいし、そんな状況が変わって欲しいと切に願います。

後でこれしよう!と頭で浮かんでも
子どもがうんちしたら
おやつの牛乳をこぼせば
喧嘩が始まれば
どんどんタイミングを逃すもの。

後でやろうと思っていたこと、
全部できた日なんて無いんです。


子ども達が笑顔でいるために
フィジカルにもメンタルでも
保育士の余裕って絶対、大切。

社会全体で今一度
改めて考えてもらいたいし、
保育士、そろそろ何か動き出してもいいと思う。

でも何から始めたらいいのかはわかるまだ
わからない…

保育士みんな優しいし
子どものこと考えると
ボイコットもできないだろうし…



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