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そうか、アスペルガーだったのか。#成人期

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25歳でアスペルガーと診断されたアスパーガール。 いままでの人生を思い返してみると、 「あれって、もしかして、その特性のせいだったのかな」 と思うことがいっぱい。 そんな成人期の… もっと読む
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2016年12月の記事一覧

「赤い」ランドセルは、イヤ!絶対!

女の子は『赤いランドセル』って、だれが決めたの?いまでこそ、ジェンダーで色をわけることはほとんどなくなってきましたが、 私の小さい頃は、まだまだ性別によって特定のイメージがある時代でした。 寒色→男性、暖色→女性、中間色→どっちもOK が当然だと思われていたし、そうであることを求められていたように思います。 もちろんランドセルも今のように、水色や紫、オレンジなどカラフルな色はなく、「男の子は黒!女の子は赤!」というのが当たり前の時代でした。 ランドセルを買ってもらえるって

7:00ぴったりにご飯を食べはじめたい。

できあがったご飯を前に、じっと待つ。これは、アスパーガール独特の『こだわり』のつよさのせいだと思うんですが、わたしは『時間ぴったり』じゃなきゃ動けないことがありました。 とくに小学生、中学生のときはその傾向が強かったと思います。 たとえばこういうことがあります。 毎日7時にご飯を食べると自分で決めていたとします。 そして、ご飯が6時57分に食卓に並ぶとします。 そのときわたしは食卓に座り、家族と一緒に「いただきます」をしたあと、 お箸をもたずに7時になるのを3分間じっと待

そろそろ放電タイムです!

わたしたちには静かな場所でのひとりの時間が必要です。情報のコントロールが苦手なわたしたちは、不要な情報も受け取ってしまう体質のため、『ひとといること』それだけで過剰なエネルギーを受け取ってしまいます。 『ひと』はもちろん、『音』や『光』『匂い』『振動』いろいろなものに、日々絶え間なく振り回されているのです。 それらが渦巻いた雑踏のなか、つまり都市のなかで過ごすことは、常に莫大な負荷を抱えて生活していることと同じで、スイカ割りをするかのように、ぐらぐらする世界を必死に歩いて

「はい。」は言えなきゃだめですか?

「はい。」が言えない子。ふつうだったら、大きな問題はないのかもしれませんが、 わたしは、「はい。」ということに大きなプレッシャーを感じていました。 自分の中で、心の底から「そうだ、その通りだ。」と思えない限り、 「はい。」という言葉が言えなかったのです。 日本では、とにかくまず「はい。」と言え!みたいな風潮があります。 それを理解できなかったわたしは、「はい。」が即答できないことによって 多く誤解されてきたことだと思います。 1+1=2とは限らないじゃないか。なぜ「はい。」