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2.隣の国の

2021.02.12 .極寒

3人のフラットメイトと共に暮らしている。

私以外、みんな韓国出身の女の子だ。元々知り合いでもなく、偶然らしい。約2カ月前に内見に行った日、3人仲良く買い物から帰宅すると、楽しそうに料理をしていた。大家さんと話している際中だった私は、その雰囲気を見て、当時、ちょっぴり圧倒された。でも、大家さんはそんな私の気持ちを察し、彼女たちに「マリは緊張しているみたいなの」と話しかけた。すると「マリワ、ワタシタチノ、フラットメイト、デス!」と、片言の日本語で笑顔で答えてくれるくらい、みんなすごく気さくで、明るかった。その日も、香辛料のいい香りが私の後ろから漂っていたが、この家で暮らし始めた今も、食事の時間に廊下に出れば、ふわ~っと1階から変わらずいい香りが漂ってくる。その度に私は「韓国料理、食べたーい!」と食欲がそそられる。

話したいけれど少しの人見知りと、気を遣うからとキッチンに2人以上いる時は自分から行かないことが多かった。でもそんな日が続くと、今度は彼女たちにどう思われているか気になり始める自分がいた。それでも、たまたまキッチンで会って話せば、やっぱり、嬉しいし、楽しいし、みんな気さくで親切で、その度に心はほわっと包まれる!

”誰かにこう思われてるかも”、は時々やってきて、本来の気持ちをモヤモヤと隠し見えないようにしてくるけれど、大抵、自分が自分自身へ決めた思い込みだったり、相手はそんなに自分のこと、気にしてないことがほとんどだ。

お互いが母国語でない言葉でコミュニケーションを取るのは、よく考えるとすごく不思議な気持ちだ。「日本のケーキと似てると思うから、これ食べてみてね」「もし気にならないなら、今度韓国料理作るよ」「この言葉は日本語で何て言うんだったっけ?」。同じ空間にいる時、こうやって話しかけてくれる彼女たちの、国籍が違う相手への気遣いや尊重する気持ちが、ちょっとした言葉や行動からいつも感じられる。

私たちがお互いに ”またね” の挨拶をする時、彼女たちは「じゃあね!」、そして私は「アンニョン!」と交わすことが多い。目に見えないことでも、お互いを気遣う気持ちは相手に届き、温かい気持ちにすることを、彼女たちはいつも教えてくれる。

韓国では、旧正月もお祝いするらしく、今日はみんなクッキングをして、夜まで話してウキウキ気分のようだ。

ハッピーニューイヤー!♪

カムサハムニダ〜!

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