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爆走!旭川弾丸ツアー!

ばかじゃねえの?!

と、まわりじゅうから呆れられた、今までで一番遠距離の日帰り。
でも、博多まで日帰りで、刀・圧切長谷部を見に行ったフォロワーもいるので、旭川くらい、どってことないサ!
なぜなら、羽田から旭川空港まで直行便があるからである。
しかも自宅の比較的近くの駅から、早朝でも羽田まで空港バスが出ているので、まあまあ朝早い飛行機にも乗れる。
てなわけで、色々ストレスの溜まっていた私は、AIRDOのチケットを取って、飛んじゃったわけである。
なんせ、12月17日。ハイシーズンのちょいと手前。
なんと往復18000円切っていたんだよ飛行機代。
さすがだよ。ありがとう北海道の翼。
とはいえ、旭川に12月、である。基本的に移動は路線バス。さあ、どこ行くのさ。

旭川といえば、旭山動物園。そして男山(日本酒)。
何より、軍都であったがゆえの史跡…
だが、それぞれの立地がばらっばら!
とすると、日帰りでは絞らざるを得ない。
泣く泣く男山の酒蔵は諦めた。
筆者、酒好き。そんな話ばっかりでゴメンタイコ。
……ドゲンジャーズも好き……

話を戻す。

結局、前半旭山動物園へ。後半、軍都旭川について、北鎮記念館で勉強することにした。
だってさ、前日(12月16日)から、ペンギンの散歩が始まったって言うんだもん。時間は11時から。そりゃ見たいよ!!
飛行機は7時10分羽田発。旭川空港到着は8時45分予定。多少遅れても、充分見られる!
かくて、スッゲー雑な予定は決まった。

が、決行日の数日前。
北海道は大雪!
万全の除雪体制ゆえに就航率99パーセントを誇る、北海道の真ん中・旭川空港すら閉鎖されたとのニュース。
マジか。
まあしゃーない!ダメならまた次回。
だが……
どうにかなってしまったのである!
天候調査とかで多少おくれたものの、九時には旭川空港に着陸。
すんなりと旭川駅行きのバスにも滑り込めた。
なお、上川管内の旭川電気軌道、道北バス、ふらのバスに乗り放題になる「かみくるパス」を購入しておくと、非常に便利。
なんせ、旭川空港~旭川駅は片道750円。
旭川駅~旭山動物園は、片道500円。その他市内をまわるにしても、だいたい片道200円くらいはかかる。
スマホで買って、ありがたーく使わせていただいた。
スマホ見せれば良いだけ。楽!
まあ、そんなこんなで9時20分発のバスに揺られて40分くらい。無事旭川駅に到着。旭山動物園行きのバスに乗り換えて、今度は30分くらい。
行動展示を最初に始めたことで有名な、旭山動物園に到着である。
ここで10時50分。
路線バス、ほぼ定刻どおりである。
雪道ではあるが、しっかり除雪されているのと、やはり慣れているプロの運転はすごい。
慣れも極まると、ジェットコースター状態のすごい速さで山道を爆走するバスも出てくるのだが( ̄▽ ̄;)
日光ダイヤルバスは凄かった……
湯西川温泉に冬に行くのは楽じゃない……山道爆走バスに60分揺られたのも懐かしい思い出……ふふふ……

さて、ペンギンの散歩道は、入口からさほど遠くない。
11時頃、沿道についてスタンバイ。
てってって!と歩いてくるペンギンを眺めていると、頬が緩む。ちょっと生臭いけど、それがまたいい。
ペンギンを見ている!という実感がわく。
生き物の、生きている証拠だよ。においは。
彼等と飼育員さんの背中を見送ったら、移動開始!
その後、二時間強の間に、キリン、カバ、アザラシやシロクマ、ヒグマほか、いろいろな動物の様子を見せてもらったのだが、掲げられている飼育員さんの愛がこもった解説が本当にすごい!
勉強になる。
というか、この数々の解説、本にまとめる予定とか無いんだろうか。
ものすごく欲しい。教材として、是非ぜひ使いたいのだが!!!
次は、ここで丸一日過ごすぞ!と決心し、13時10分発のバスで、一路、旭川神社をめざす。
割りと近い、東旭川1条6丁目バス停で下車。
13時46分のバスに乗って旭川駅に戻ることに決め、徒歩4分くらいの旭川神社へ。
実はここ、「えぞみくじ」という、名物を象った張り子に、北海道弁で書かれたおみくじが入っているものがあるのだ。
全道で14あるそうだが、うちには苫小牧・樽前山神社の「貝運!一念発起(ホッキ貝)」、函館・湯倉神社の「イカすおみくじ(イカ)」がある。コンプリートは難しくても、行った先にご当地ネタがあったら欲しいじゃないか!
てなわけで、旭川・旭川神社の「上川百万石 福よ米米(まいこめ…米俵)」をゲットだぜ!
実はこの遠征直前、まさかの赤不浄に。
本当は神社は遠慮すべきなのだが、簡単にホイホイ行けるところではないので、「ごめんなさい!」と謝りながら参拝。
途中雪がピンポイントで降ったのは、さては御祓か。
しばらく一人にしてもらえたので、落ち着いて過ごせ、感謝。
えぞみくじは「吉」。中身を読んで、崩れ落ちた。
うーわー……おっしゃる通りでございます……
見事に当時の状況をサラッと言い当てられ、一歩引け、とのアドバイス。
初対面の神様だが、優しい!
遠方のヤツだから、しかたないなあ…かもしれないが。
予定どおりのバスで旭川駅に戻り、今度は護国神社方面に向かう路線バスに乗り換え。
15時少し前に到着し、まずは北海道護国神社へ。
軍都・旭川を知るに当たっては、やはりここを抜くわけには行かない。
護国神社系は、空気が生ぬるかったり、息苦しくなるところが結構多くて、基本的には私はあまり行かないのだが…(祀られてから日が浅いと、まだ生々しい気配が(;´д`))
ここは珍しく大丈夫だった。挨拶をして、もう一つの目的地・北鎮記念館へ。
実は、こちらのほうが危なかったのだ……
北鎮記念館は、旧陸軍第七師団以来の史料を展示する陸上自衛隊の施設なので、入館すると、自衛官から入館者カードの記入と注意事項についての説明を受ける。
お願いすれば、館内の案内もしていただけるそうだが、今回は三時過ぎでもあるのと、まずは館内の展示内容を把握していきたいのとで、お願いはせず。
展示物は、基本的には撮影可能。
軍服、武器類、将校行李等をさっと撮影。
軍刀の展示コーナーでは、刀剣類の圧に少し気圧されつつも、資料として撮影させてもらってその先へ進む。
大東亜戦争に突入したところの展示に差し掛かったところで……
そうだった……!!うっかりしていた……
第七師団本体は、「動かざる師団」として北海道に終戦まであったけれど、ガダルカナル島やアッツ島に支隊を派遣しており、そちらは玉砕しているのだ。
彼等の遺品や、遺骨収集時の写真が展示されており、それらを見た瞬間……ダメだった……
目が離せなくなり、足が動かない。
本当は、この辺りの資料も教材として撮らせて貰うつもりだったが、それは次回の宿題。
わずか30分だが、一気にいろいろなものが流れ込んできて、自分の中での処理に時間がかかってしまった。
あの一角は、心して向き合わねばならないところだと痛感した。
こんな言葉は使いたくないけれど、その犠牲の上に自分は存在しているわけだから。
さて、北鎮記念館の開館時間だが、冬は16時までなので撤収。再びバスに揺られ、旭川駅へ。
お腹がすいたので、駅前の山頭火本店で旭川らーめんをすする。
あたたかいものは、ことさらに旨い!
その後、近くのイオンで土産物を買ってスタバで一服。
バスで旭川空港に戻り、土産物の買い足しをして、19時40分の飛行機で帰京。
人間、やれば出きるもんである。
恐ろしくとんとん拍子に進んだので、驚くしかない。






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