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人の真ん中にある美しいもの



どんな人の真ん中にも
透明で美しい部分がある


だけど、その美しいものは
繊細でとても傷つきやすいから


幼いとき
まだその守り方も知らず
傷ついて
苦しみや悲しみの形をしていることもある


だけど
その苦しさや悲しみの奥には
美しくきらめくものが隠れている



多くの人が抱える
その苦しみや悲しさは

本当はとても大切で
愛おしく
それ自体が美しく尊いもの



そして自分自身を振り返ると
私の中のそれもまた
とても傷つきやすく
むき出しにしておくと
苦しくて

受け入れられなかったらどうしようと
そんな部分を出すのが
怖くもあった

そして上手にバランスを取れるように


苦しそうな人がいたら
誰でも助けたくなる
その想いをグッと抑え
人ときちんと距離を取ることを覚えた


感情移入し過ぎないこと


相手の立場もわかるし
自分も悪いところがあったかもと
なかったことにしていた
自分の中にあるその怒りを
ちゃんと認めてあげること

無意識に感じる人の想いより
静かに耳を傾けないと気付かない
自分の想いに気付き優先させてあげること


そうやって
上手に生きるための術を
たくさん身につけた


それらたくさんの術は
私をとても助けてくれて
生きるのを楽にして
楽しいものにしてくれた


そうして
バランスを取るのが上手になって
気付いたら
生き苦しさは消え

生きていく中で起こる
さまざまな葛藤と
それを乗り越えていく
その全てが愛おしく思えるようになったころ


自分の心が動き
私を感動させ
突き動かそうとするものは


むき出しにならないように隠し抑えてきた
とても繊細な部分にあることに気付いた



多くの人の
深い想いに共感してしまうこと


世界の美しさにわけもなく
感動してしまうこと


誰かの優しさに触れ
その美しさに感動し
胸が苦しくなってしまうこと


そんな感じやすいが故に
傷付きやすい
その部分こそ
自分が大切にしたいもの


むき出しになることを恐れていた
その部分こそ
自分の宝なんだと思えるようになった



だから傷つくことを恐れずに


誰かの言葉に揺らいだり
傷ついてしまいそうになっても

それでも私は

自分の中にある
その美しさをもう疑わず
大切にしていこう


そう思えるようになった




そしていつか

その光を
誰かのために使えるように


そう思えるようになった



だからその
繊細な美しい部分を

守りながら
濁らせず
曇らせぬように



誰もが持つ
その美しさに
いつか寄り添えるように


小さな瞬間を重ねる
不完全な今を
祈るように
大切に抱きながら

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