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39.クリエイター泣かせのツールサブスクリプション

親が庭で蚊に刺されて帰ってくると、夏だなーと思うこの頃。
先日ゲリラ花火もあったりして、少しだけ余暇を楽しむ余裕が生まれて参りました。先日来サブスクで私のレッスンを受講してくださってる方が色々とご質問くださるんですけど、今日の質問は私も去年経験のあるアレでした。

「きのう動画を作っていただいたAdobeのDimentionなんですけど、他にも最近3D?のソフトが追加されてるようなのですが、私のパソコンでは使えないという表示が出るんです。確かまりさん、以前同じようなことでパソコンアップグレードされてましたよね?どうされてたんですか?」

そうなんです。Adobe製品は新しいものが発売されたり常にアップグレードされたり、本当に秀逸なツールなんです。だけどパソコンの性能が古くなると使えないものが多々あるんですよね。2年前に買ったPCでもグラフィックボードが対応していないだの、素人にはとてもドライバのアップグレードすらできないとかあるんですよ。

「そうなんです。あのときはGeForceっていうグラフィックボードがないと動作しないって書いてあったから、新品のノートPC買ったんですよ。おそらくですけど、家電量販店とかアプライドとかに持ち込んでもグラフィックボード追加するスペックがあるかどうかもわからないですが、できたとしてもきっとお高いと思いますよ~」

「そうなんですね、最先端のツールを使おうと思うとお金がかかりますね

はい。そうなんです。

先日来、口座残高が0になっただの数百円だの大暴れしてきた私ですが。
何が一番大変だったかって、毎月更新されるAdobeのサブスクリプション6,000円超です。これが仕事に必要なんですけど、仕事でお金が入ってこない。でも使わないわけにいかなくて払わなきゃいけない。

しかもクレジットカードの支払いもヤバいのにどこから引き落とすんですかってことで、Adobeを待たせてこのnoteに日々記事を書いていたわけです。
だって現金入ってこないんだもん。

増やして稼ごうと仮想通貨に投資しましたが、たまたまダダ下がりしている最中だったということで。私らしいといえばそれまでですが。

ともあれ、Adobe製品が必要な場合はどういうときかというと、現物として印刷物やマグカップだったりTシャツだったりを印刷会社にオンデマンドとか普通の印刷物として入稿するときと、パートナー企業がそのツールを使っているとき。つまり誰かとファイルをやり取りする場合ですね。

ツールのサブスクリプションを切った経験がそういえば数年前にも

そういえば思い出しましたけど、以前も一度、Adobeを解約したことがありました。ブラック企業にいきなりリストラされた後の数ヶ月です。
収入がないのだから続けられず、以前作った作品も開くことができませんでしたけど、なんとか稼ぎを増やしてまた復帰できました。あのとき思ったことは、3年間のお得なプランがあったら、お金があったら絶対それを買っとこうと。今まだそういう状況にはありませんけど、クリエイターにとってAdobeは生命線だったりするわけです。

でもね。6000円超が払えない状況って、めったに無いわけですよ普通はね。

でも今は普通じゃないんです。コロナで減収している飲食店や旅行会社やそれらの関連企業と提携しているところとかがクライアント様で、仕事自体が入ってこないんです。旅行業界だって今本当に大変だと思いますよ。
Yahooトラベルのページを見れば一目瞭然です。

お金のかかったバナーを使ってあるプランはどこにもありませんから。

これまで大企業が大枚はたいて外注していたバナーでさえ、ものすごくしょぼいデザインに成り果てているんです。

提携先が金銭的に元気がないから入金が減っているのはどこも同じ。
だったら自社でまかなおうと、一般社員や事務員さんなど未経験の方が残業して普通のソフトでへたっぴーなバナーを作っていたりするわけです。でもネームバリューがありますから写真の背景に文字さえ入っていればユーザーはクリックするでしょう。

生き延びることができるかどうかは、その仕事をしている間にも資金が入ってくるかどうかに左右されます。

クリエイターだって虫の息の人と、そうでない人がいます。

そうでない人は、すでに信用を得て固定のクライアント様がいらっしゃるか、SNSの動画作成や広告など単価が高い案件に関わっている人たち。それから、時代がどうなっても、日頃からずーっとコツコツと作品をアップして稼いでいる人たち。

おうち時間が増えて、スマホを見る時間は圧倒的に増えています。
だからこの時期のピンチをうまくチャンスに変えている企業も多いわけで。

とどのつまり、売れ筋の仕事をしていないクリエイターにとってのサブスクは負担にしかならず、売れ筋の仕事をしているクリエイターには打ち出の小槌というわけですね。

いえ、他人事ではありませんから私は自分の仕事の回転数を上げているところです。先日来ひんぱんに書いているように、作って終わり、報酬使って終わりはもうやめると。ネットで自販機作成中。これもできるだけ広告費を抑えるべく、日々動画で勉強とアウトプットあるのみですが。

ともあれ、ツールのサブスクって、他にもMicrosoftとかCamtasiaとかいっぱいありますけど、そろそろ別のプランを考えていただいてもよいのではないかなーなんて思う次第。買いきりでもアップグレードしますというサービスもちらほら見かけていることですし。

Adobe製品は以前数十万円する製品持ってましたけど、持ってるだけでは古くなるので結局ヤフオクで売りました。最新はとても魅力的ですが、パソコンをそのツールの性能に合わせていくことはフリーランスにはハードル高すぎるんですよね。

こんな事書いてる間に、受講生さんからメッセージが。

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クリエイターやめたらこんなことでは悩まないのでしょうけれど、それはきっと一生続くことだと思いますね。車に乗らなかったらガソリン代が高騰しても悩まないのに、というのと同じですから。クリエイターもハイブリッド化していくことでいろんなところから報酬がなだれ込んでくる時代になってきているのですね。

でももしかすると、Adobeを凌ぐ秀逸ツールがお安く使える時代も来るのでは、と期待しているクリエイターひとり。

でもAdobe製品はillustrator5.0から使っているので最も愛着を持っているうちのひとりですけどね。

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