『冬の色』#シロクマ文芸部
冬の色彩たちがおしゃべりを始め、誰が今年の色になるかを決めようとしていた。
鈍色は凛とした冬の厳しさを主張し
白梅鼠は雪の輝きをやわらかく見せた。
淡藤色は淡い朝の空にいた。
藍墨茶は怒ったように潔く
浅藍鼠はムーンストーンブルーな水を凍らせた。
藍白はペールミスト。淡雪の甘さ。
冬の雪は大地を分け
森の黒さを際立たせ
おのおのが輝き始める。
おしゃべりはやまないまま
小春日和がやってきて
ぬくもりをおいていった。
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色の名前が好き。
ほんとうにおしゃべりしてそうで、ずっと眺めていたいと思う。
いつもありがとうございます。
ひきこもりの創造へ役立てたいと思います。わたしもあなたの力になりたいです★