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【映画感想】シン・エヴァンゲリオン劇場版


シンエヴァマキ


■というわけで観た!
全てが救われた!
やった!
みんな幸せになってくれ!

■全てのキャラクターに満足と納得を!
そう!全てのに置いてそれが優先されるのだ!

だがしかし!
自分の満足を優先させると
他人が傷つく場合がある!
それはダメだ。

■ならば世界の全ての人を救う方法とはなんなのか!?
こうすれば私は嬉しいし喜ぶから
皆がそうなれば、それは良い世界ではないか?

碇ゲンドウはそう考えて世界を救おうとした。

しかし、多くの者から反対に合い、
挙句、内部からの反乱を受ける。

■叛逆の徒、葛城ミサト率いるヴィレは
彼らなりの方法で世界を救おうと模索している。
だが、どうにもならないかもしれない。

■使徒を派遣し、人類を滅ぼそうとする
神的な存在も、実は人類を救おうとしているのだ。

人類の進歩や進化は既にどん詰まりだから、
もう最初からやり直した方が良いよね。
これ以上やっても不幸な結末が待っているばかりだ。
ならば、さっくりと滅ぼしてしまった方が
彼らにとっても幸せなことだろう。
神はそう考える。
それが救済だと。

■しかし人類は納得できない。
そうだ!世界の人全てが力を合わせて頑張ろう!

…と思うが実はそれも何か上手くいかない。
なぜだ?

■それはひとりひとりの満足や納得の場所が違うからだ!

人は自分とは違う欲望を持っている。
それに気づかなければ永遠にすれ違ったままなのだ。

それぞれの満足。
それぞれの納得。

それは各自で掴んでゆくしかない。
自分の物語を。
自分自身の物語を。

自分はどうすれば満足できるのか。
自分はどうなれば納得できるのか。

それをやり遂げるしかない。

そしてこのアニメでは
全てのキャラクターがそれをやり遂げたのであった!
やった!

やり切ったぞ!

やり遂げたぞ!

■そしてちゃんとアニメ面白いのよなー。
ズルい!
庵野監督ズルいぞ!
こんな面白いもの作りやがって!
羨ましい〜。

■そして私的に自分と近い人物は
コネメガネことマリちゃんですな。

この人碇司令と同級生で
なんとなく楽しそうだから
半分人間をやめた人類とは別物の存在にさらりとなりながらも
ゲラゲラ笑いながら戦闘を楽しんでいる。

この人は自分の幸せは既に掴んでいるのだよね。
そしてまぁ、周りの人にちょっかいを出して変化させるのを楽しんでいる。
もちろん他人に死んでほしくはない、
だがその理由は死んではしまってはつまらないからだ。


■そして冬月先生も良いよねー。
あくまで碇ゲンドウのサポートとして
忠実なる家臣として任務を全うする。

しかし、それ自体が彼の欲望とも合致する。
ユイさんに幸せになって欲しい。
そのためにはゲンドウにも幸せになってもらわないと困る。
そんなことで自分の人生を全て投げ出してしまえる。

他人からは理解されないかもしれないが、
本人にとっては満足なのだ。
そして納得の結末。

■そんな感じで他人の欲望は君とは違う。
人類を統一させることはとても難しい。
世界征服とかも多分大変。

■なので結局のところ
みんなか適当に
自分の面白いと思うことをやるしかないのよね。

■敵を倒しても解決はしない。
他人を理解しなければ。
自分の世界を押し付けることになる。

■シンジくんはやっぱり弱かったけど。
14年、歳が離れてしまった同級生の成長に。
たった数日で追いついてしまった。
彼の強さは別のところにあったのだよね。

■それぞれがそれぞれの場所で。

ここは私の居場所じゃない、
ここは私の守る場所よ。

そう、それぞれがそれぞれにね。
やるべきことが違う。

■なんとなく楽しく面白くやって行けば、
きっと世界は良くなるよ。
多分ね。


なぁ、みんな幸せになろうよ。


シン・エヴァンゲリオン劇場版
https://www.evangelion.co.jp/


極楽京都日記: 【映画感想】シン・エヴァンゲリオン劇場版 https://kyotogokuraku.blogspot.com/2021/03/blog-post_13.html?spref=tw

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