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自粛生活note 2020/5/9

”今さら”な話をしたい。

世の中には「今さら」と言われることが結構ある。

感覚的にその言葉の意味は、流行りやタイミングが終えてから、その物事に興味を持ったり、取り掛かったりすることだと認識している。

調べてみた。

①適切な時期にしておけばよかったのに。今となっては遅過ぎるという気持ちを表す。もはや。 「 -あとへは退けない」 「 -愚痴をこぼすな」
②以前にもそう思っていた、感じていたと再認識するさま。今になって改めて。 「どんなに泣きわめこうと-驚かない」 「実力不足を-のように痛感した」
(三省堂 大辞林 第三版より)

そう、遅すぎる感。この自粛で、見ていなかった映画やドラマ、漫画などに手を付ける人も多いだろう。実際わたしも巷で大人気と言う「鬼滅の刃」のアニメを見始めて、すでに全話見終わったところだ。ただ、鬼滅に関しては現在連載中であるし、そこまで「今さら感」はないと思っている。

今さら見ているのは、ドラマ「カルテット」である。

当時面白いと話題になっているのに見ていなかった自分がいて、見たいけど途中からは嫌だなと思ってそのままになっていた。ストーリーもほとんど分からないまま、あれから3年経っていたのには驚きだ。

”今さら”ながら「カルテット」を紹介。

松たか子が主演を務めたこのドラマは、『Mother』『Woman』(日本テレビ系)、『最高の離婚』(フジテレビ系列)など、数々のヒット作を手がけた坂元裕二の完全オリジナル作品。冬の軽井沢を舞台に、カルテット(弦楽四重奏)を組んで共同生活を送ることになった30代の男女4人の会話劇で送る、大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンスで、松に加え、満島ひかり、高橋一生、松田龍平らが出演した。(Screensより)

正直言うと、まだ2話までしか見ていないのだけど、もう2話で、どっぷりハマっていて、ハマるというか、脚本の素晴らしさに「みぞみぞ」しているのだ。今のところ「みぞみぞする」の正しい意味は分からないけれど…(分からない人はドラマ見て)

何が素晴らしいかって、登場人物の描き方。1話で、4人の個性が爆発していて、しかもケンカしていないというか、それぞれがどういう人かのセットアップが完璧で。ドラマをつくる上で登場人物をしっかり描いて伝えることは大切なのは常識中の常識なんだけど、カルテットはそこがとてもとても強くて、しかも愛すべきキャラクターに仕上がっていて、さらにそこから隠れた事実が浮かび上がっていくという上乗せがすごい。

からあげにレモンをかけるかかけないか問題の議論がとてもいい。その議論の論点はかけるかかけないかではなく、かけるかどうかの聞き方であり、結局「レモンありますね」が正解らしい。このトーク、サスペンスの伏線でもなんでもないと思うんだけど(多分)、それにまぁまぁな尺がとられていて、他にもそういう場面がたくさんあって、それがつまり坂元先生の作品の魅力とか味なんだろうなぁと感動すら覚えた。(『Mother』はリアルタイムで見ていたけど、もう一度見たいと思い始めている)

2話も、別府さん(松田龍平)があーなって、こうなってー、もー!!ってひとり騒ぎながら見ていた。登場人物に感情移入する作品、移入はできなくてもその人物が好きになれる作品を描きたいなと心から思う。

はやく続きが見たいけど、追われている作業も多くて、なかなか見られない。でもドラマは逃げない。ネット配信もあるし、配信が終わったらレンタルもできる。続きを見るのを楽しみに、今目の前にある仕事に向かおう。

そう、今さらなんてない。

見たいと思った時、始めたいと思った時、知りたいと思った時、
その時、すべてがベストタイミング。

トップ画像:日乃屋カレー(ささみチーズカツ)
東京に来てから知ったカレー屋さん。あちらこちらにある。口に入れたときは甘め、あとから来る辛さがクセになる。自粛明けたらカレーの食べ歩き、したいなぁ。

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