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トレラン記⑩~ヒッケイヒンをクリアせよ

2023年、8年ぶり4回目のフルマラソン(北海道)完走、初50キロ(沖縄)完走、そして2024年、トレイルランニングに挑戦する41歳わたしの物語。

トレラン記⑨はこちら


必須携帯品の謎

今週末にThe 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉を控えた先週のこと。

交通手段やスケジュールなどサイトを見ながら計画していたら、大会サイトに「必須携帯装備品」という記載を見つけた。

必須というからにはマストということで、持って行かなくちゃならないんだろうけど、これってチェックあるのかな?手持ちのギアで何とかならないかな…と頭を悩ませていた。

というのも、ちょいと読みにくくて、説明が分かりにくいから(汗

運営さんのせいではないです、わたしの勉強不足です…

リストアップしてみると

○ココヘリ発信機
○地図上に現在位置を表示できる装置(GPS)<時計・スマートフォン可>
○ライト(予備ライト・予備電池含む)
◎雨具(フードつきレインジャケットとレインパンツ。どちらも〈ゴアテックス〉あるいはそれと同等の防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの)
○防寒具
◎行動食
○熊鈴
○コースマップ
○コンパス
○ドリンク(1,000ml以上)
◎救急用具(非収縮性テーピングテープは必須)
◎携帯カップ
○エマージェンシーブランケット
○ホイッスル
○健康保険証
◎ザック後方に取り付け可能な赤色(他の色でも可)点滅ライト
○スマートフォン(一部電波の届かない場所もあります)

そしてリストの中で分類すると…
○→持ってる(分かる)
◎→持ってない(よく分かんない)

一番の謎は雨具であった。
登山用は持ってるけれど、細かい説明にあるシームテープだのなんだのって、一体何が違うのか…??

ということで行きつけの居酒屋、ならぬ、行きつけのスポーツ用品店アートスポーツさんへ馳せ参じたのであった。

ヒッケイヒン・・・?

アートスポーツの2階にはアパレルが並んでいるのだが、2階に上がったのは実は初めて。シューズやザックを買い求めていたので、行く必要がなかったのである。

この日は友人といたのだが、その子はあまりスポーツをしない。ちょっと知ったかぶって説明なんぞしながら商品を見ていた。

2階で、薄手で防水機能のあるジャケット的なものを確保。デザインもいいし、値段も安くはないがまぁ想定内。
しかしそのジャケットが必須携帯品に該当するのかが分からない。

いくら考えても埒が明かないので、店員さんに聞くことにした。

「トレランのレースに出るんですけどぉ、必須携帯品の雨具がぁ……」

店員さんはサッと私の持つジャケットを見て

「ヒッケイヒンですね。あ、それダメです」

突如現れた「ヒッケイヒン」というワードに時が止まった。
数秒して、「あ、必須携帯品をヒッケイヒンというのだ」と理解が追いついた。そして、手に持ったジャケットがバッサリ切られたのだと悟った。

友人を前にテヘペロするしかなかった…

第一関門:レインジャケット

店員さんは風のようなスピードでヒッケイヒンに該当する雨具を2種類持ってきてくれた。ノースフェイスとサロモンである。そしてその違い(メリットデメリット)を分かりやすく説明してくれた。

汗をかいても肌に張り付かない加工。かなりコンパクトになる。
ザックの下に着るタイプなので、一度ザックをおろさないといけない。

ザックの上から着るタイプなので、手軽に脱ぎ着できる。
セール中でノースよりお安い。

どちらも機能的には問題ないし、あとは好みや予算の問題である。
最終的に、サロモンをチョイスした。

第一関門クリア。

第二関門:レインパンツ

正直、レインパンツっているのか?
雨降っても、下まで雨具を着ることってないよね?
って思っていた。

恐る恐る店員さんに聞いてみると

「そうですね、あまりレース中は履かないと思います」

【だよねぇ!!じゃあなくてもいいですよねぇ~】と言いかけたその時。

「でも万が一怪我した時や走れなくなった時に、身体が冷えるのを防ぐために必要です。命を守るための装備なので」

【ぐうう……】ぐうの音も出ないのではなく、ぐうの音が出た。

「買います。どれがいいですか」

先ほどのサロモンとノースにはもちろんセットでパンツもある。
値段はどちも同じくらいなので、履き心地やサイズで決めたらいいとアドバイスを頂き、どちらも履いてみた。

すると。

えー!!
ノースのパンツ、全く肌に張り付かない!!!

ジャケットだとあまり気にならなかった肌の張り付きが、パンツだとより顕著に感じる。そしてノースはそれがほぼなく、サラサラで快適!

第二関門、クリア。

だがしかし、すでに金額35,000円に到達。。。
いくらまで獲得標高が上がるのだろうか…こわい。

エイド①:ドライレイヤー

こちらは必携品ではないけれど、店員さんのオススメ。
今までインナーを着たことがなく、スポーツブラの上にシャツ、という恰好だった。

長時間の汗をかく運動でも、肌を快適に保つという。

トレラン以外でも、マラソンはもちろん登山やその他スポーツの時も着用できるし、少しでも快適に走れるならと、購入。

あとアートスポーツで買うと何がいいって、店員さんが私の身体に合ったサイズを選んでくれるし、実際着用した姿を見てアドバイスもくれる。

わたしは身長が高いので、メンズだったりレディースだったり、LだったりMだったり、商品によって毎回サイズが違う。

着丈なのか、身幅なのか、何を優先して選ぶべきかアドバイスをもらえるのはとても有り難いのである。的確なチョイスで安心感MAX。

第三関門:ジェル・行動食

今回の想定タイムは、前回30キロ6時間10分だったことから、7時間30分あたり。

1時間にひとつ、行動食を摂取するとして、7つはマスト。
前回食べて美味しかったものイマイチだったものを吟味し、以下でフィックス!

モルテンとPOWBARは前回の残り。
スポーツ羊羹カカオは前回美味しくて癒されたのでリピート。
店員さんオススメはKODA(行動食+電解質パウダー)。
あと食感があるものの方が好みなので、塩餅を初チョイス。
塩熱サプリはジムの会員さんオススメでミドリ安全のネットで購入。

こうやって行動食が並ぶと、レースが来るぞぉ、という気持ちが高まる。
あれ食べよう、これ食べようって、走ってる最中も少しだけ楽しみになりそう。
前回はその余裕がなかったので、今回はエイドや行動食も楽しめたらいいなぁと思う。

エイド②:ゲイター

ゲイターは前回のレースあたりから気になっていて、買うべきかどうか、考えていたアイテムである。

着用すると足の軽さや疲労が違うと店員さん絶賛アイテム。
店内で試着したけど、あまり違いは分からなかったけども(笑)

メンズです

違いは分からなかったけれど、草木や虫から足を守るという要素もあるし、
黒だと面白くないので少しだけ色気づいてカーキをチョイス。

着用するとこんな感じ。

ロードで走ってみたけど、12キロくらいだったからか効果はあまり分からず。

きっと37キロ走った先に、この効果を感じられるのだろう。

ここまでの獲得標高は50,000円に到達する勢い。。。
命のため、命のため、、、念ずる。

最終関門:その他諸々

最後は、細かい装備。

携帯カップは前回、100均のうがい用カップ(シリコンでたためるやつ)を応急処置として持って行った。意外と使えたし、持って行って良かったなぁと思っているのだが、さすがに今回は購入。

点滅ライトと非伸縮テープは必携品なので購入。

ポイズンは推奨なのだけど、初めてトレランを走った時にたぶんアブに刺されてめっちゃ腫れて痒くて、治るまで時間がかかったので、万が一のために購入。
でも、刺されてすぐにやらないと意味がないらしく、刺された瞬間に気付けるか自信はない…

フィニッシュ!

必携品の買い物はここで終了!

正直、想定の300倍くらい、買ってしまった…
いや、必要性があるのだから仕方ないのだけども。

アートスポーツはポイント還元(今は10%)があるので、店員さんがポイントを計算した上で会計をしてくれて、50,000円ちょっとだったところ、45,000円以内で全てを買うことができた(つまりポイントをその場で使ったということ)。

かなり荷物が多そうなのでパッキングの心配が浮上してきた。
本番までにあれこれやって、ベストを探るしかない。

ちなみに荷物検査はランダムに行われるそうで、もし持っていなかったらその場で買うか、失格になることもあるそう。

クールダウン

あと本番までにやることと言えば、荷づくり。
そして、サウナトレーニングである。

noteで書いたが、ジムの会員さんに教えてもらった方法である。
そして、最近のYahoo!記事で見つけた。

1、2度入ったとて、暑熱順化に至らないとは思うけれど、リフレッシュのためにも行ってみることにする。

また会場である野沢温泉は湯めぐりできるので、楽しみながらちょっとだけトレーニングしようと思う。

今のところ雨予報なので、気持ちが萎えそうだけど、自然と共に行われるのがトレランなのだ。

雨は雨を楽しみ、晴れは晴れを味わう。

楽しむことを忘れずに、明日の移動から全力でいくで!

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