見出し画像

相関図がお好き

ドラマでも舞台でも、相関図が書かれていると見入ってしまう。相関図って世の中の縮図みたい。結局、好きか嫌いか、上司か部下か、親友かライバルか、家族か他人か、みたいなことで分かり過ぎてしまう。

わたしが脚本を書く時は必ず相関図をつくる。主人公を中心に、好きの矢印はココに向いていて、嫌いはアッチで、関係ないと思っていたこの人とあの人が実はここで繋がっていて・・・自分の世界を、妄想を、いくらでも広げられる作業。

相関図を書くのが好きだから、実社会でも相関図を描いてしまう。この人は実はあの人が好きで、実は両親と絶縁状態で、実は陰でめちゃめちゃ努力してる、とか見えてきたら、もう脳内では新しい脚本が出来上がっている。よぉく人を見て、見えない時は想像して、その世界を創造する。神様みたいなことしてる。

その一方で実社会だったら、「もっとこうすればいいのにな」「あの言動はないな」「思ったよりすごいな」とか、感じてしまうが故に、一歩引いて関わってしまうというリスクがある。どこかいつもネタにしようと目論んでいて、どこか自分はその相関図の外にいますとぶった切ってしまうクセがある。当事者意識が薄くなりがち。

わたしはファンタジーを生きているのだろうか。

わたしは人としてどこか外れてるのだろうか。

いろんな世界に身を置いてきたから、地に足がつかず、フワフワとした実体のない存在になってはしないだろうか。

まぁでもそう考えてる時点で、まともだと、普通だと思うけど。

実社会ほど魅力的な相関図はない。だけど創造の中で魅力的な相関図をわたしは書きたいんだ。

クリエイトすることを続けていくための寄付をお願いします。 投げ銭でも具体的な応援でも、どんな定義でも構いません。 それさえあれば、わたしはクリエイターとして生きていけると思います!