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人生初めて記録②ひとりライブハウス

ちょっと前回の初めてとジャンルとしては近いっちゃ近い。

けれどこれはこれで、前回に引き続き、いやそれ以上に、ワクドキ初体験だった。



長岡亮介が好きだぁぁあああ!

実は去年から急速にわたしの中で存在感が増した人物がいる。

それは

長岡亮介さん。

え、待って、好き。

絶望的に、好き。

どう転んでも、好き。

好きになったキッカケは話すと長いが、省かない。伝えたい思いが溢れている。

それは昨年のこと。
記念すべきわたくしのラジオ番組『Become』の初回で流す曲を探していて、福岡の放送局CROSS FMというのもあり、福岡に縁があるアーティストが良くて、だったら「椎名林檎に決まっとる!」となり、じゃあ「どの曲にするか?」と長いこと悩んでいた。

「自由へ道連れ」かなりいい。
「ありあまる富」めっちゃよい。
「目抜き通り」や「獣ゆく細道」あたりのコラボ曲もいい。

改めて椎名林檎さんの曲を聴きまくり、YouTubeでMVを見まくり、していたら、椎名林檎さんのチャンネルで、『長く短い祭り』のライブ映像にぶち当たった。

取り合えず、見て。
見たら色々分かるから。

え、何この男性。。

林檎さまの美しさとエロさと可愛らしさとパフォーマンスのえぐさはさることながら、わたしが一番目を惹きつけられたのは、ライブなのに脱力感満載、リハみたいなテンションで好き放題やってる、イケオジ!!

誰えええええ!?!?

いや、実は知ってた。
見たこともあったよ(ドラマ「大豆田とわ子」に出てたもん)。
で、東京事変のギターの人だってことも、脳みその隅っこにあった。

でもちゃんとしたパフォーマンスを見たことがなくて、もちろん歌ってるのは知らなくて、それでいきなり「許すまじ許すまじ」ってフワフワ~って、でも、爆イケで漂ってるんだもん。

人は恋に落ちるとすぐなんです。

そっからネットサーフィンしまくって、東京事変では「浮雲」(By 椎名林檎)としてやってること、歌い始めたキッカケは林檎姐さんに言われたからであること、『ペトロールズ』というバンドをやってること、星野源や野田洋次郎などのサポートギタリストをやってること、そして、とにかくカッコいいということが分かった。

ペトロールズや長岡さんが歌っている曲を聴きながら浮遊していると、なにやら年明けにペトロールズのライブがあることを突き止めた。

しかし一緒に行ってくれるような友人は見当たらない。
誰しもが名前を知っているメジャーなアーティストなら誘いやすいが、爆イケオジとは言え、詳しくは知らない人も多いであろう長岡亮介そしてペトロールズ。

大人になったら、ひとりでやれることが増えるし、ひとりのほうが都合が良かったり、手間がかからなかったりすることも多い。友達の具合を確かめたり、日程をヒアリングしたり、、、面倒。

ええい、もうひとりで行っちゃえ。

ポチリと申込をしたら、無事チケットが取れましたとさ。

初ひとりライブハウス

開場は17:30、開演は18:30。
会場は、渋谷のO-EAST。1300人収容のスタンディングのライブハウス。チケットは600番台、何時に行くべきか。

今までの経験で考えると、福岡や大阪のZeppとかが近いのかな。もちろん前方は良く見えるけど、前方じゃなくても充分肉眼で見えるキャパだし、開場からずっと会場にいるのはスタンディングなので正直しんどい。連れがいたら、場所取りにせよトイレにせよ交代で出来るけど、ひとりだからなあ……色々と考えちゃう。

なんてたって、初めてのアーティストのライブ、初めての一人参戦。

しかも、ペトロールズだけじゃなくて、STUTSも来るんだって!

長岡さんとSTUTSさんは色々とコラボもしてて、よく考えたら大豆田とわ子でもニアミスしてるじゃん!(ミスではない)。
※大豆田とわ子のED『Presence』はSTUTS制作だから

あぁ今日はこのライブに来るべくしてきたんだな、と。

結局、18時過ぎに会場に到着。すでに600番台は呼ばれた後だったので、すぐに入ることが出来た。パッと周りを見回すと、お一人様も結構いる様子。ほっ。まぁそれはそうか。

電子チケットを見せ、ワンドリンク分は払って、ドリンクチケットをもらう。何を飲もうかめちゃ迷う。フタつきの水か、生ビールか。でもカップでもらったら置けないしな…

ハイネケーン

ということで、間を取って(?)缶ビールに。

ビールを受け取ったら今度は場所取り。これが一番難しい。

長岡さんの立ち位置は、通常、向かって右側。
なので中央より右側、ステージと一番後ろの丁度真ん中くらいにポジション確保。本当は柵(仕切のバーみたいな)があるところがベストなんだけど、それは人気スポットなので無理だった。

何の寄りかかりもない場所に、自分の足だけで立っている。それって日常生活では意外とないシチュエーションなんだよね。

電車は手すりがあるし、屋外でも室内でも大抵寄りかかる場所があったり、座れたりする。

本当にフィジカルひとつで立ち尽くす場所、それがライブハウス。
連れがいれば息抜きの会話もできるだろうが、そうもいかない。
ひとりで来てみて初めて、それを感じた。

さぁ、開演まで20分ほどだ。

いざ開演~まずはSTUTS~

ステージの真ん中にDJブース(?)がドドンとあって、そこへSTUTSが腰低めに入場。テレビで見たまんまのいで立ち。そしてバンドのメンバーも入場。と、オールバックでサングラスをした、長岡さん風の男性がやってきて

!!!!!

あぁ、STUTSくんのサポートしに来たのかな?いやでもちょっとシルエットが違う?しかもキーボードのポジションについたよ?ピアノも弾けるんだっけ?と混乱。

お恥ずかしながら、ツーマンという認識がなくて、STUTSはコラボ?ゲスト的な立ち位置かと思っていた。だから長岡さん出てくるものだと思っていたのだ。でも、どう考えても、ペトロールズは出てない。

STUTSくんが途中で、「ツーマンで…」とか「バンドメンバーとやらせてもらいます」とMCで言ったので、状況を理解した次第であります、はい。

STUTSには「さん」より「くん」が似合う。

ちょっといいとこの坊ちゃんって雰囲気を纏っていて、MCは半分くらい何言ってるか分からなくて、でも感じはよくて、パフォーマンスは全力で、そして楽しそうにしていて、前髪はとにかく邪魔そうで、結果「かわいい」って感想がこぼれてしまう不思議くん。

リサーチ不足だったのだけど、長岡さんに見えたキーボードはsuchmosの方だったし、ギターは在日ファンクのメンバーだし、他の皆様も当たり前だけどめちゃめちゃ活躍してる面々で、そんな方々をバンドに従えたSTUTSくんスゲーのだ。

あと、大好きな「Presence」には飛び入りゲストがやってきて、ラップかましてくれたが、名前が分からず…。STUTSくんが紹介で「キドなんとか」って言うから「城戸なんとか」さんかと思ってて、帰って調べたら「KID FRESINO」だったにはワロタ。

とか何とかで、あっという間のSTUTSバンド。
お客さんもゆるく音楽に乗っていて、すごく居心地の良い時間だったし、多分ペトロールズもそんな感じだろうなぁと楽しみになった。

お待ちかねのペトロールズ(長岡さん)

セットチェンジは、DJブースバラすし、全部の楽器を一回はけて、また新たにセットし直すので、かなり時間がかかった。トイレに行こうかとも思ったけど、また同じ場所に戻ってこられる自信がなかったので諦めた。STUTSのことやバンドのこと、城戸(KID)さんのことを調べて時間をつぶした。

ようやくセットが整って、開始前のアナウンスが流れた。
ドラムの方は既にチェックのために舞台上にいた様子(途中までスタッフの方と思ってた)。

そして、やっぱりふわ~っと長岡亮介さんは現れた。
白っぽいシャツにピンクのパンツ。
髪はくくらず、ぼぅわ~ってなびいている。

スキ。

さくっと挨拶して1曲目が始まる。
ドキドキ。

と、足元を何度も気にしている長岡さん。
そして、

「1回止めよう」

会場は笑いに包まれる。

どうやらフットスイッチ(?)かコードかの接続が悪くて、音が出ていなかった様子。

「やっぱカッコつけようとしても俺ってこうなっちゃうんだよねぇ」なんて自虐いってたけど、

かっこいいんですけど??

それから無事直って、せーの、で前奏すっ飛ばして歌い出したのもかっこええ。「阿吽の呼吸で繋がってるバンド」って感じがする。MCもたぶんそこまで考えてなくて、ただただ繰り返される「今年もよろしくお願いしま~す」にも萌えた。

あと、曲間とかMCの時とかに、弦を調整する仕草がとにかく好きなんだけど、これギターあるある?あれやってると「キュン」となる。なんでだろ。

ギターのテクニックは正直よく分からないけれど、あの脱力感なのに、ものすごいパワーを発してるのは分かった気がする。「STUTS君たちに比べて地味ですよね」ってまた自虐いってたけど、全然地味じゃなかった。

ペトロールズのフロントにいるときと、林檎姐さんの後ろにいるときと、それ以外のユニット的にやってるとき、どこでも寛いではいるんだけど、やっぱりちょっとだけ違って見える。実家と、祖父母の家と、親戚の家くらいの違い。どこにいても緩~く輝ける、それが長岡さんだ。

ライブって1時間くらいがちょうどいいよね、と言っていた彼。

好き。

とにかく長岡亮介に悶えた夜。

初めてのひとりライブハウス。
また行こう。

実は、の話

O-EASTの向かいに、WESTとnestがあって、思いっきりWESTの方に行って、受付とか誰も人がいないのに中に入って重い扉を開けてしまった。。

どう考えてもライブなどやっていない様子だったので、扉を閉めて戻ろうとしたら、扉が閉まらない……そのまま逃げるように去ってしまった。。

皆さんもお間違えの無いように

よく考えたら明かりもついてないし、人もいないんだから、そこじゃないのは分かり切ってるのに、初ひとりライブ参戦で緊張していたということでお許しください。もう間違えません。

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