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生かされている

今頂いているお仕事や、数々の出会いすなわちご縁や、健康で不自由のない生活が送れる身体や、その他諸々全てのことを考えてみると、生かされているとしか思えない。

切れたと思っていた線がフッと繋がったり、師匠や先輩がくれたアドバイスが、回りまわって実行されていたり。

わたしは長年アルバイトをしてきた。
それはやりたいことをやるために必要だったから。
やりたいことでは十分に稼げなかったから。
生きるために必要だった。だけどやりたくないと思ったことはない。
アルバイトはアルバイトで勉強があり気付きがあり楽しい。新たな出会いが生まれ、新たな価値観に出会える。むしろやる必要があるとさえ思う。

だけど、バイト先が閉館して、ちょうど舞台も始まって、頂いたお仕事のギャラも入って、「バイト探さなきゃな~」というのと「もうちょっとゆっくりするか~」というのがここ2ヶ月ほど。

先輩や友人に何かいいバイトがないかと事あるごとに尋ねていた。正直、今から求人サイトを見て、書類送って、面接する、は面倒だった。甘えていると思われるかもしれないけれど、紹介が一番早いし、こちらの条件も伝えやすいのは間違いない。

ある時、芸人の先輩にバイトがないか尋ねると

「バイトって本当にやりたいの?」

と聞かれ、答えに窮した。バイトは必要だしやれば楽しい。だけどやりたいかと問われるとそれは違う気もする。

「やりたいことでお金を稼ぐ方法見つけたほうが良くない?」

とピシャリと言われ、ただ頷くしかできなかった。

本当にやりたいことは何だろう

いつも考えている。いつも探している。
もちろんある。
だけど、それは一定ではなく微かに僅かに変化している。

例えば、スポーツで生きていきたいと思うとする。

その先には、プレーヤーになる他にも、指導者になるもあれば、トレーナーや分析担当になるもある、クラブチームに携わるスタッフになるもある、スポーツジムで働くだってカテゴリー内だ。

そういう大きなカテゴリーの中で、夢と現実を行き来しながら、やりたいことを取捨選択していく。

私で言うそのカテゴリーはおそらく「書く」だ。

芸能に入った当初は違った。いわゆる”出るほう”を目指していた。だけど出るために必要なものがたくさんあることを知った。時に録画・録音・編集をしたり、進行を考えたり、事前に取材したりする。舞台だって、演者だけやればいいという人は一部で、ほとんどの人が票券したり、告知したり、とにかく色んな仕事がある。もちろん脚本を書く、演出する、もそう。そしてその全てが嫌いかと聞かれると、結構好きだったりする。中でも一番好きなのはやっぱり「書く」ことだなと自覚した。

自覚したら、書く仕事がいくつか舞い込んできた。

やりたいことでお金を稼げる。

路頭に迷った時、こんなことが良くある。

生かされているな、と感じる。


あ。
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生かされているから。

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