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人生初めて記録①

昨年の記事ですが、尊敬する小林賢太郎さんがこのようなことを書かれていました。

『毎日ひとつ、人生初のことをする』

どんな小さなことでもいい、と書かれてありましたが、わたしの場合それを甘い考え(つまりこじつけ)に持って行きかねないので、「毎日」にはこだわらず、「なるべくたくさん」という感覚で取り組んでみることにしました。※それも甘いだろ、というご意見は受け付けません

40年生きていると、ある程度経験も増えて「初めて」のことが減ったり、「挑戦」というのも腰が重かったりします。

しかし今年のわたしの目標は「貪欲」です。
貪欲に、何でも、初めてにガッツいていこうと決めました。

それをここに記していきます。
たまに下らない「初」も出てくると思いますが、お付き合い下さい。




「初」クラブ

元は事務所の先輩で、今はフリーで活動されている芸人ゆんぼだんぷカシューナッツさん(お腹で美しい音を出すネタが有名)に、東京に来てからお世話になっているのですが、カシューさんはタイムスリップB‐BOYゴウとして、DJもされている。

そのDJイベントに行ってきた!

東京で、初めて、クラブってやつに、行ったのだ!

しかも、ひとりで!!

お誘い頂いた時は、ひとりだし(一応誘ってみたけど断られた)、音楽も詳しくないし、クラブとか怖いし(おい)、お断りしようかと思ったが、ふと、小林賢太郎さんの「人生初のことをする」が頭をよぎり、行く決断を下したわけである。

わたしのクラブ歴

わたしのクラブ歴と言えば、もうずーっとバレーボールクラブに属するばかりで、いわゆる夜のシーンでのクラブはいくら振り返ってみても指折り数えるほどである。

福岡時代に職場の先輩に誘われて行ったFreeTEMPOさんのイベントに1回、関西時代にリップスライムのイルマリさんが来ると聞いて行ったのが1回、あと音楽関係の方のお誘いで2回ほど、行ったくらい。

しかもかつてはクラブと言えば、酒とたばこ。スモークを焚いているわけではないのにモクモクとしていて、レーザービームが刺してきて、ミラーボールが回っていた。

爆音の中で会話するには顔を近づけ、相手の耳元で叫んでいるのだけど、若い時分はそれを行う男女が妙に色っぽい情事に思えて、ドキドキしたような記憶もある。

とにかくクラブは大人な場所、もしくは、異常にハッちゃけた方々の踊り場という印象だったから(まあこれは今もそうであるかも)、敢えて、東京に来て行ってみたいと思うこともなく、行こうと誘われることもなく、時が流れたのだった。

クラブ@東京

そして緊張の入口。入口が一番緊張する。
受付の男の子に名前を言って、入れてもらう。

中はそこまで広くない。奥にDJブースがあって、既にプレイが行われており、お客さんもそれぞれ盛り上がっていた。とは言え序盤なのでまばらな感じ。

バーカウンターでビールをもらってからが勝負。勝負というか、難しい。
そう、どこに居座るか問題である。

基本スタンディング。イスも少しあったが、既に座っている人がいて、そこに割り込むのも難易度高め。ブース前方はノリノリな方がいるエリアなイメージだったのでパス。なるべく後方の、多少気を抜いていても許されるエリアを探す。ミニテーブルが置いてある後方スペースを無事に確保。これで飲み物も置ける、ラッキー。

そうしていると、タイムスリップB-BOYことカシューさんの時間に。
最近のDJの皆さんはPCで曲を流すイメージだったけど、カシューさんはレコード取り換えスタイルでやっていて、それが妙に長けて見えてカッコよかった。わざわざケースから取り出して、テーブルに乗せて、針を落として、終わったら片づけて、って曲と曲の間に毎回やるって結構大変な気がする。けど、PCはPCで面倒だったり難しかったりするのだろうか。

このイベントのコンセプトは「90s, 00s HIPHOP R&B only party」。なので懐かしめの曲が流れるのだけど、その時代、そのあたりの分野を押さえてないわたしにとっては、どの曲も素敵なビートに聞こえるだけであった。

途中、お客さんが「わー!!」って沸くことがあって、ひとりキョトンとしていたら、どうやら人気曲らしい。なーんとなく聞いたことがあるような、ないような、懐かしいような。音に身をゆだねつつ、DJのテクニックを見たり、お客さんの動向を見たりして何だかんだ楽しんだ。

滞在時間1時間半

楽しんでいた、とは言いつつ、長居するにも難しさを覚えた。わたしにとって、ひとりでずっとビートにフロウするのはレベルが高すぎる。
カシューさんが終わり、ちょっと挨拶がてらお話しつつ、次の方のプレイを見て、もうおひとり始まってしばらく経ったところでお暇することにした。

誰かが持ち去ってくれるか、誰かを持ち去るかっていうパターンもあったかもしれないけれど(たぶんない)、スタンディング慣れしてないし、フロウ慣れもしてない身体には根気も婚期もなかった。(HIPHOPということで少し韻を刻んでるだけです)

結果、1時間半の初クラブだった。

今度は絶対友達と行くし、絶対に最前列に陣取って異常に揺れてやる。トランス状態に入ってやる。見知らぬ男性とエロティックなムードで大声で会話してやる。

いや、もうそんなクラブないのか…。
時代は流れているのだ…。

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