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濃密。

劇団ノーミーツの「むこうのくに」を観劇してきた。

してきた、という表現が正しいのかは分からないが、自宅で見るテレビでもない舞台でもない演劇は、新鮮だけど、前から知っている、そんな感覚になった。

実は、実は、オーディションに参加させてもらった。初めてのZoomオーディション。戸惑い、緊張し、楽しみ、焦り、してやられ、っぱなしの1時間半だった。

対面のオーディションよりもどう評価されたのかが見えない。他の参加者の顔をまじまじと見ながらするオーディションも初めてだったし、演技と言っても、上半身のみ、もちろん気持ちは全身でやっているのだけど、画面越しに見えてしまう分、自分の表情も気になるし、相手の言動も意識しなければならないし、頭を使ったなぁとへとへとになった記憶がある。結局、選ばれなかったけれど、次世代の新しいカタチであるオンラインオーディションに参加できたことはかけがえのない財産となった。

そんなわけなので、本公演を見ないわけにはいかない。しかしタイミングが合わず、当初の公演日を逃してしまった。追加公演があると知り、大千穐楽である今日の公演を見ることができた。

オンライン観劇のメリットは

・当日でも余裕でチケットが買える
・劇場まで行く必要がない
・飲食可
・スマホ可
・トイレに並ばなくていい
・どんな体勢で見てもいい
・泣いたり笑ったり周りに気を遣わなくていい
・感想をすぐに伝えられる(チャット・コメント)
・参加型(投票など)

と言ったところ。

逆にデメリットは

・いつでも見られると思い、結局見逃してしまう
・ところどころ回線で切れたり聞こえにくい
・臨場感は薄い
・集中力が持ちにくい

といったところであろうか。

ざっと挙げてもメリット多いなぁと思う。今の世の中に合っているスタイルだと言える。

見ながら思ったのは、テレビと舞台の間の世界だということ。

目の前で見る舞台と違って息遣いやライブ感というのは少ない。だけど、セリフがぶつかったり、噛んだり、アドリブがあったり(多分)、ほぼなかったみたいだけどアクシデントがあったりすると思うので、テレビよりも役者が近くに感じられて、「生」という要素は散りばめられている。
その一方で、ノーミーツさんの舞台はシステムが進化しまくっていて、画面上で場面転換やカットの切替もできるし(本当にあれどうやってやってるのだろう!?)、フィルター機能で役者がすぐ変身出来たり、そこらへんはテレビに近いと感じられる部分も多かった。

とにかく勉強と発見が多すぎて、物語もさることながら、ため息が出るばかり。どうやったらこの世界に近付けるのか、自分が何かを生み出せるのか、本当に本当に、考えようと。役者としても脚本家としても、映画、テレビ、舞台、、どんなステージであっても垣根を作らず、どうやったら輝けるか、輝かせることができるか、楽しんでもらえるか喜んでもらえるか、自分が幸せを感じられるか、色んな基準があるけれど、もう一度自分と向き合って考えていこう。

劇団ノーミーツ!!濃密!!

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トップ画像:すっげーと思いながら見ていたDJめがねさん。あとテレビよりも舞台よりもオンライン芝居は「声」の良さが重要なのかもと思った。みんなイヤホンつけて聞くから。

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