見出し画像

【2021/5/18】古畑任三郎

今日はどうしてもこの話になる。きっと多くの人が田村正和さんに思いを馳せ、彼が演じた様々な役柄を思い返す。

わたしにとって一番思い出深いのは、やはり古畑任三郎だろう。サスペンスというものが何かも分からない歳だった。今でこそ崇める脚本家である三谷幸喜作品だと言うことももちろん知らなかった。だって当時11歳だもん。

あのゾクゾクする音楽と好奇心をくすぐるオープニング。

今となってはそのトリックやアリバイ崩し、犯人との知能戦、どんなものがあったか全く思い出せないけれど、毎週楽しみにしていたことだけは間違いない。最初の語りは鉄板。田村正和さんであり、古畑任三郎である。古畑任三郎であり、田村正和さんである。それ以外は、ない。

だけど当時は田村正和さんのカッコ良さは全く分かっていなかった。あれほどダンディでセクシーでコミカルな人がいたなんて。もちろん10代そこらのヒヨッコじゃあ分かりっこなかったんだけど、今だからこそ拝み直したいと気持ちでいっぱいである。

そして驚くべきは、世間ではおじいさんと呼ばれる歳である近年が奇跡みたいにイケメン。プライベートを切り売りするのが当たり前になっている芸能界だけど、最後までミステリアスで、俳優という仕事に囚われすぎていない(あくまでも想像だけど)貴重な存在。この現代では二度と生まれることのないタイプの俳優だと思う。

亡くなったのは4月3日。でも報道されたのは今日。ほらそういうところ、やっぱりミステリアス。報道された経緯は分からないけれど、話題にならなくてもいい、知られなくてもいい、って思ってそう、本人は。

『パパはニュースキャスター』も好きだった。でも調べてみたら1987年の作品で当時わたしは4歳。絶対リアルタイムで見てない。ということは再放送を見ていたのかしら。

きっと近々再放送されるだろう。テレビの前に正座して、しっかりと勉強させて頂こうと思う。

ご冥福をお祈りいたします。

クリエイトすることを続けていくための寄付をお願いします。 投げ銭でも具体的な応援でも、どんな定義でも構いません。 それさえあれば、わたしはクリエイターとして生きていけると思います!