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@Marioの事件簿

また思い出してきた

5年前の最初の頃、
ボヤッキー顔の男に気をつけろ!
カンニングの竹山に似た男を見たら、気をつけろ!
額に傷のある男を見たら、気をつけろ!
こんなメッセージが届いたのを思い出した。
しかしながら、竹山に似た男は流石に見かけなかった。
額に傷のある男もいなく、額におかしな波波のシワのある男は見かけた。
黒ずくめの、ウェットの下とビーサンを履いて電車に乗っていた。
ゾッとするような中年男であった。
思わず席をずらしてしまった。

この頃おかしな人間に遭遇することが多かった。
東京の服やに行って確認してきたときの帰り、渋谷の駅から乗ってきた2人組の男。
一人は、黒ずくめの男で一人は、背の低いねずみ顔の男で黒ずくめの、付き人のような感じ。
黒ずくめは、グリーン車に乗ってきた。
私にすぐ目の前にたち、大きな声で
「くそっ!やられた!」
と猛烈に怒っていた。
連れの小さなメガネをかけた、ねずみ顔の男と後方の席に移動した。
大声に驚いてしまった。
後ろの方の席からこそこそごえが聞こえる。
弟子が耳打ちして何かを伝えている。
「何?この電車に乗ってるの?」
そんな会話が聞こえてきた。
妄想かもしれないが、この男も渋谷に何かを探しにきていたのかもしれない。
なんとなく同じ話の、事件を追っていたような気がする。
帰り方面も一緒であった。
この頃から、おかしな現象に巻き込まれていた。
いつも誰かに追いかけられている感。
見張られているような感じがいつもしていた。
ちょうど感が研ぎ澄まされていた頃である。
気も張り詰めていていた。
ちょうど、現実界と霊界の間にいるような気分であった。
旅に出ては、不思議なことが起きる。
戸隠神社の中宮そばの宿に泊まって帰り道、宿の鍵を持ったまま、バスに乗って帰途についてしまい途中で気づき、宿に電話すると宿の女将さんが
「今から、主人が車で向かいますから」と。
宿のご主人が、車でバスを追いかけてきた。
戸隠から、長野の駅まではかなりの距離である。
山道でカーブも多い。
そんな道を、いつの間にか、車でバスを追い越し次の停留場で待っていてくれた。
まるで神業のようであった。
疾風のような素晴らしい運転の腕前であった。
用事でもあったのか、立派な紋付をきて追いかけてきてくれた。
無事鍵を渡すことができた。
バスが行くのを、ずっと見守ってくれたご主人は、まるで、山の主のように大きく見えた。
やはり、戸隠という特別なところに生まれた人には、何か大きな後ろがついているように思う。
久しぶりに感動したことであった。
戸隠は不思議な場所である。
なんとなく、懐かしさを覚えた。

昨年の冬にも戸隠を訪れた。
その時は、日帰りで奥宮は雪で進入禁止。
中宮までは行けたので、雪深い中雪に埋れながら中宮をまいり
蕎麦屋に立ち寄りそばをいただいた。
お目当のお蕎麦屋は、休みであった。
雪がかなり積もった後であったので、一番近くの蕎麦屋に入る。
そこそこ美味しい。
バスの時間に間に合うように蕎麦屋を出て、急ぎバスに乗り長野駅に戻る。
こんな具合に、旅に出ている。



冬生まれは、雪が大好きである










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